歯周病の予防から入れ歯治療
インプラント治療など幅広く対応
たけさき歯科
(福岡市中央区/茶山駅)
最終更新日:2021/10/12


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多くの人が経験しているであろう歯茎の腫れや歯磨き時の出血。痛みを伴わないために軽く見て放置していると、重篤化して最終的には歯を失うことになりかねない。それが歯周病だ。成人の約80%は歯周病に罹患しているともいわれ、高齢になっても自分の歯で健康的な食事をとるためには、早期発見・早期治療とともに、セルフケアや定期的なメンテナンスが重要だとされている。また万が一歯が欠損してしまった際には、義歯やインプラントなどで補うことが必要。そこで歯周病のケアや予防から、欠損時の義歯治療まで、一連の対応に注力する「たけさき歯科」の竹崎博嗣院長と竹崎友吏子先生に、歯周病の治療方法やメンテナンス、義歯治療において腐心しているポイントなどを聞いた。
(取材日2020年7月11日)
目次
歯茎の腫れや出血を軽視せずに歯周病をチェック。歯の欠損時には緻密な義歯治療を
- Q成人の多くが抱えているという歯周病について教えてください。
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A
▲2人の先生ががいることで複合的な判断もできる
【友吏子先生】口腔内にいる細菌の数が多くなりすぎたり、あるいは免疫が落ちたりすると、細菌が歯茎や歯根膜など歯の周囲の軟組織を破壊し、炎症を起こします。それが進行すると、歯根膜や骨が溶けてしまい、最終的には歯がぐらつき抜け落ちてしまうというのが歯周病。また細菌は歯周病のほかにも気管に入ることで誤嚥性肺炎や、血管から侵入することで敗血症の原因になることもあります。個人差はあっても口腔内にはたくさんの細菌がいるのですが、普段は歯磨きやうがいなどで除去され、バランスが保たれています。口腔内が不潔だと均衡が崩れてしまい歯周病のリスクも高まるので、口の中を清潔に保つことが非常に重要です。
- Q歯周病を予防するためには、普段のケアが大切なのでしょうか?
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A
▲歯科衛生士が歯磨き指導など患者に合ったケアを伝えてくれる
【友吏子先生】初期段階の歯周病は、歯茎が腫れたり、歯磨きの際に出血したりと症状が軽く、主訴でいらっしゃる患者さんも多くはありません。だからこそいつの間にか進行してしまうのですが、予防のためには正しい歯磨き方法を学んで日頃から歯垢を除去し、定期的なメンテナンスで歯石を取ることが大切。歯周病で溶けてしまった歯や骨が戻ってくることはないので、早期発見、早期治療が重要です。また治ったからといっても、正しい予防をしていなければ再発するのが歯周病。歯磨きが苦手な部分などに起きやすいので注意してください。出血しているからと歯磨きをしないのは逆効果。歯茎を痛めないように正しいブラッシングを心がけましょう。
- Q歯周病が進行すれば、歯が抜けて義歯治療になることもあるとか。
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A
▲歯科医師から経過観察等も共有してくれるので安心感がある
【友吏子先生】歯周病の治療ではブラッシングで取り除けない汚れを除去していくのですが、ひどいときには歯茎を切開し歯根の汚れも取り除きます。さらに進行して歯がぐらついた場合、両隣の歯と固定し保存する形をとって感染源の根を削るなど、なるべく歯を残すような治療を選択していますが、複数の歯が欠損してしまえばブリッジや義歯を用いた補完が必要です。義歯を入れた際には支えとなる歯の周辺の清掃性が悪くなるため、歯周病の予防には継続してしっかりと取り組んでいく必要がありますし、また定期的なメンテナンスのために通院することで再発のリスクを低減させていくことも重要だと考えています。
- Q歯の欠損にはインプラントという選択もあるのでしょうか?
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A
▲インプラント治療の経験も多い院長がフォロー
【竹崎院長】歯周病に限らず、審美性や噛み心地という面において、欠損部分にインプラントを入れるという選択はありますが、その後にケアを怠ってしまえばインプラント周囲炎という歯周病と似た症状を起こしてしまいます。そのため下部構造が骨と接着する期間を生かして、口腔内全体の歯周病治療を行うほか、しっかりとプラークコントロールができるように正しいブラッシング方法を身につけなければなりません。しかしブリッジのようにほかの歯に負担をかけたり、健康な歯を削ったりする必要もないので、そうした面からもインプラントというアプローチを検討してみる価値はありますよ。
- Q義歯やインプラント治療の際に気をつけていることはありますか?
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A
▲多くの義歯を手掛けているので、オーダーメイド治療を行える
【竹崎院長】まずは歯科医師側からの押しつけにならないこと。ブリッジ、有床の入れ歯、インプラントなど、さまざまな選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを患者さんに提示するように配慮しています。またどれを選んだとしても、噛み合わせを重視した治療が大切です。噛み合わせは負担を均一化し義歯の機能を長期間保つためにも重要ですが、とくにインプラントは垂直過重には強く横からの力に弱いという特性があります。そのため斜めに力がかからないような噛み合わせを模型で作成し、歯科用CTで撮影した精密な画像を使いながら緻密に埋入位置を決めています。義歯においては、煎餅等の固いものが食べれるように治療に取り組んでいます。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1歯)/35万円~、ホワイトニング(片顎)/3万5000円 ※税別