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田中 宏昌 院長の独自取材記事

成城歯科医院 

(ふじみ野市/上福岡駅)

最終更新日:2024/04/11

田中宏昌院長 成城歯科医院  main

東武東上線の上福岡駅から徒歩5分の「成城歯科医院」。2024年に開業20周年を迎える、地域に根差した歯科医院だ。虫歯や歯周病の予防から治療、失われた歯や口腔内の機能の修復、維持まで幅広い診療を行い、近年では入れ歯の治療にも力を入れている。開業前は大学病院で、インプラント治療や親知らずの抜歯など口腔外科の治療を専門としていた院長の田中宏昌先生のモットーは「知識は力なり」。講習会などにも積極的に参加し、その知識を患者の治療に反映したいと考えている。一方で、気さくで話好きな面もあるため患者も本音を伝えやすく、それが治療に役立つことも多い。「自分の家族を診る気持ちで治療をしたい」と話す田中先生に、診療方針や力を入れている治療などについて聞いた。

(取材日2023年12月14日)

しっかりした知識に基づく技術・経験の積み重ねが大事

コロナ禍を経て、変化したと感じることはありますか?

田中宏昌院長 成城歯科医院 1

新型コロナウイルス感染症の流行以降、患者さんの健康意識が高まっていると感じます。歯科検診を希望する方が増えましたね。以前は、こちらから働きかけて「良い状態がキープできるなら」と受けていただく印象でしたが、今では患者さんのほうから「定期検診を受けたい」「半年に一度だったけど、3ヵ月に一度にしたい」とおっしゃることも多いです。また、歯のクリーニングを希望される方も増えています。マスクを外す機会が増えたこともあると思いますが、クリーニングやホワイトニングのニーズが高まっていると感じます。

先生が歯科医師として大切にしていることを教えてください。

「知識は力なり」をモットーとしています。経験や技術も大切ですが、そのベースにはしっかりとした知識の習得が不可欠だと思っています。「知っているけどできないこと」は、努力を重ねれば必ずできるようになると思いますが、「できても根拠や確信がないこと」は、その技術を維持することは難しいと思うからです。まずはしっかりした知識を身につけ、そこに向かって努力を続けることで技術が磨かれ経験を積み重ねることができると思っていて、最近ようやく、自分の知識と技術や経験がうまくリンクしていると感じられることが増えた気がしています。以前は「知識や技術を身につけて名を挙げたい!」という憧れや野心を抱いたこともありましたが、今では知識や技術は患者さんのために役立てたいという気持ちが強くなっています。

診療方針を教えてください。

田中宏昌院長 成城歯科医院 2

もともと「口腔内環境の整備」をライフワークのように考えていて、「虫歯や歯周病にならないための予防や、治療した後の状態を維持すること」と「壊れてしまった歯や失われた機能を補い、修復して再構築すること」を重視するという2本柱の方針でやってきました。大学病院に勤務していたときは口腔外科でインプラント治療などを専門としていたこともあり、これまでは歯を失ったときの補綴治療についてはインプラント治療という意識が強かったのですが、最近では入れ歯の治療にも力を入れています。

多様な選択肢を提供できる入れ歯治療に注目

どのようなきっかけで入れ歯治療に力を入れるようになったのですか?

田中宏昌院長 成城歯科医院 3

最初のきっかけは、歯科技工士に誘われて義歯のセミナーに参加したことでした。そこで見た入れ歯の作り方にすごく興味を持ったのです。これまで私たちが知っていた一般的な作り方と少し違っていて、でもそれは新しい方法ではなく昔からある技工で、より綿密に組み立てていく方法でした。それをきっかけに、当院での入れ歯治療もこの方法に変え、セミナーや勉強会に参加しながら勉強を続けています。これまでも入れ歯治療はしていたのですが、勉強を始めたことで意識が変わり、改めて入れ歯の長所を見直すことになりました。

入れ歯の長所とはどのようなところでしょうか?

患者さんによって生活環境や価値観などはさまざまです。インプラント治療も優れた治療法で、当院でも治療を多く行っていますが、患者さんの中には手術をしたくない、歯を削りたくないと考える方もいますし、体の状態や年齢などの理由でできない方もいます。患者さんそれぞれの考えやご希望なども聞きながら、その方に最善と考えられる治療法を提供したいと考えていますが、失った歯を補う方法の中で、応用範囲が広いのが入れ歯だと考えています。例えば、自転車が欲しい人でも、荷物を載せたい人にはロードバイクよりカゴがついたものがいいでしょうし、山に行きたいならマウンテンバイク、遠くまで行きたいならロードバイクやクロスバイクなど、希望に応じたタイプや値段がありますよね。それと同じように、患者さんのご希望に合わせてさまざまな選択肢を提案できることが入れ歯の長所だと考えています。

先生は予防や、治療後の状態を維持することも重視しているのですね。

田中宏昌院長 成城歯科医院 4

はい。予防や健診については、当院では歯科衛生士の活躍が大きいと思います。当院の歯科衛生士たちは、私が何も言わなくても患者さんそれぞれに応じたケアをしてくれます。例えば、歯磨き指導では、あまりきちんとできていないと感じる方には時間をかけてじっくり指導を行い、一方で、お子さんのときには飽きないように手短に、というように。また、歯列矯正をしている方は装置がついていて磨きにくい部分もあるので、具体的な磨き方を丁寧に指導します。すべて歯科衛生士の裁量で、患者さんに合わせて指導をしてもらっています。歯科衛生士は指名できますから、同じ歯科衛生士から継続して指導を受けることも可能です。そんな歯科衛生士の対応が検診を希望する患者さんの増加につながっていると思いますし、感謝しています。

患者のライフステージに応じた広く深い診療を続けたい

来年、開業20周年を迎えられることについて、率直な気持ちをお聞かせください。

田中宏昌院長 成城歯科医院 5

長く通ってくださっている患者さんも多くなりました。開業当初は独身だった女性が結婚、妊娠・出産し、そのお子さんが通院してくださるということもあります。会社員の頃から、70代になっても通ってくださる方もいます。ずっとこの地域でやってきたんだな、としみじみ思います。患者さんからは「先生、全然変わらないね」と言われますが、私もちゃんと20歳、年をとりました(笑)。

今後の展望を教えてください。

歯科は、患者さんが一生を通して付き合うところだと思います。当院にも歯が生え始めたばかりの赤ちゃんから、「自分で歩けるうちは来るよ」とおっしゃってくださるご高齢の方まで、幅広い年代の方が来院されます。今後もすべての年齢層の患者さんに、ライフステージに応じた診療ができるよう守備範囲を広くしておきたい。そして、自分の家族を診るつもりで患者さんを治療したいと考えています。家族には最善を尽くしたいと思うのが当たり前ですよね。すべての患者さんにそうありたいと思いますし、そのためにも勉強し続けていきます。また、私は患者さんの前でよく話をしますが、それは私がたくさん話せば患者さんも話しやすくなるかな、と思うからです。おしゃべりの中でふとお聞きした患者さんの本音が治療につながることもあるので、これからも、そういう「開かれた環境」を整えていたいと思っています。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

田中宏昌院長 成城歯科医院 6

口腔ケアの基本は患者さんがご家庭で行うホームケアであり、それが一番大事です。もちろん、虫歯や歯周病になったときには私たちがしっかり治療しますが、治療した後は、その状態を維持していくことが大切です。そのために歯科医師や歯科衛生士がしっかりサポートしますが、口腔ケアは歯科と患者さんが二人三脚で続けていくことが必要なので、家庭でのケアを続けていただくとともに、3ヵ月、もしくは半年に一度は定期検診を受け、歯石を取ったり、クリーニングをしたり、歯磨きのアドバイスを受けたりしていただけたらと思います。これからも一緒に、歯とお口の健康をキープしていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

成人矯正/77万円~、小児矯正/38万5000円~、ホワイトニング(2回分)/3万9600円、インプラント治療(上部構造・メタルボンドの場合)/55万円~

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