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伊藤 道博 院長の独自取材記事

なでしこ歯科クリニック

(平塚市/平塚駅)

最終更新日:2022/01/25

伊藤道博院長 なでしこ歯科クリニック main

平塚市の閑静な住宅街にある「なでしこ歯科クリニック」。伊藤道博院長は平塚市で生まれ育ち、「開業するなら地元で」と考えていたという。大学卒業後、9年の大学病院勤務を経て、念願の地元開業を果たした。院名は地名の撫子原(なでしこはら)からとったというエピソードも、地域密着型クリニックをめざし、地元愛あふれる伊藤院長ならではだ。歯科医師として地域住民の口腔の健康を守り続ける伊藤院長が診療で常に大切にしているのは、患者とのコミュニケーション。患者に恐怖心を抱かせない、通いやすいクリニックにするために工夫を凝らし、手間を惜しまない。診療で心がけていることや力を入れていることなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2021年12月22日)

感染症対策も考慮して院内をリニューアル

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

伊藤道博院長 なでしこ歯科クリニック1

子ども時代、虫歯の治療で口の中の環境が見る見るうちに変わっていった経験から興味を持ったのがきっかけです。歯科治療は普通なら怖いとか痛いというイメージがありますが、当時、通っていた歯科医院の先生はとても優しく接してくれて、おかげで歯科への嫌な印象はありませんでした。その後、社会に出るという段になってその頃の記憶がよみがえり、歯科医師になることを決めたのです。もともと何か人の役に立つ仕事がしたいと思っていたので、やっぱり歯科医師になって良かったなと実感しています。虫歯などの治療をしていくだけでなく、定期検診をすることで予防へとつなげていけますし、診療時の声かけによって健康を維持する手助けもしていけますからね。

なぜ、この場所に開業したのですか。

平塚市で生まれ育ちましたので、歯科医師という以前に、この地域を愛する住民の一人として地域に貢献していきたいと考えていました。ですから勤務医時代から、開業するなら地元に貢献するためにも実家の近くがいいと思っていたので、最終的に現在の場所で腰を据えて診療することを決めたのです。当初は住宅街のど真ん中、しかも大通りから少し離れている場所なので「やっていけるだろうか?」と心配しましたが、このエリアには歯科医院があまりなかったために喜んでいただけたようです。今ではたくさんの方に認知していただけるようになりました。お隣の大磯町から通ってくださる患者さんもいるんですよ。

最近、リニューアルされたと伺いました。

伊藤道博院長 なでしこ歯科クリニック2

開業から20年なので、いろいろ古くなったということもありますが、このリニューアルでは感染症への対策を重視しました。待合コーナーを広くして受付の形も変え、椅子も患者さんが距離を取れるような配置にして、空調も新しくしました。固定されていた窓も換気しやすいように開閉可能なタイプにし、床や壁も抗菌、滅菌に役立つ材質に。診察室のユニットも患者さんが座りやすいものに変え、水を浄化する装置もついています。壁には患者さんが治療中にリラックスできるように、視界に入る位置に緑をあしらっています。また以前はスリッパで入るスタイルだったのですが、完全土足にしました。靴を脱いだり履いたりしなくてすむので、ご高齢の患者さんなどにも喜んでいただけると思います。外観は開業時のまま変えていません。できるだけ通いやすい歯科医院にしたいと思い、明るい色と親しみやすいデザインを意識したからです。

気持ち良く通えるようにコミュニケーションを重視

スタッフの皆さんが明るくあいさつをされる姿が印象的です。

伊藤道博院長 なでしこ歯科クリニック3

患者さんが来院されたときとお帰りになるときは、声を出して元気にあいさつしようというのがスタッフ全員での決まり事になっています。これは僕の個人的な印象ですが、歯科医院と美容院は似ているところがあると思っているのです。美容院では、入店したお客さんを黙って迎えることはないですよね。だったら歯科医院も黙っているのではなく、明るくあいさつするなど入ってきた方のほうを見よう。それが、開業当初からあいさつを徹底するようになったきっかけです。患者さんからの信頼を得るにはコミュニケーションが重要ですが、あいさつはその第一歩。通院しやすいクリニックをめざす当院としては、気持ち良く来院していただきたいという思いもあります。

先生が治療で一番心がけていることは何でしょう?

来院する患者さんは、少なからず恐怖心を持っていると思います。ですから、できるだけ治療への恐怖心、歯科医院そのものへの恐怖心を取り除く。そこに一番気を使っています。外観をあえて歯科医院らしくしなかったこともその一環です。治療では、なるべく痛みを感じさせないように注意しています。麻酔をするときは、注射する前に表面に麻酔をしたり、一定の速度で麻酔薬を注入していく電動麻酔器を使ったりするほか、痛みを感じにくいところから徐々に痛みを感じやすいところへと打っていくなど、手間を惜しみません。歯科医院が怖くて泣いてしまうようなお子さんの場合は、時間や状況が許す限り慣らしをしています。治療器具を見せて怖いものではないことを説明したり、席に座れない子はまず部屋に入るところから始めたり。ただ最近はそういう子も減ってきて、特別な対応が必要になることはずいぶん少なくなりました。

力を入れている診療を教えてください。

伊藤道博院長 なでしこ歯科クリニック4

私は大学卒業後、大学の付属病院で9年ほど勤務医として補綴(ほてつ)という欠けた歯をかぶせ物などで補う治療について中心に学んできました。いろいろな先生から吸収した技術を、今の診療に役立てています。専門は補綴なのですが、現在クリニックで力を入れているのは予防です。ブラッシング指導や虫歯・歯周病になる過程のご説明はもちろん、無意識の歯ぎしりや食いしばりも危険因子となりますので、そういうリスクについてお話ししご自身のお口を意識してもらえるよう促しています。予防ではご自身の日々の歯磨きの指導や歯科医院でのメンテナンスなどが重要なので、当院では4人の歯科衛生士が在籍し、対応しています。スタッフミーティングは、朝礼やお昼休み、時には特別に時間をとって症例検討することも。患者さんの細かいところまで気づいてくれるような優秀な人ばかりで、僕が手一杯になっているときにさっと手助けしてくれ、すごく助かっています。

口腔の健康維持のために、予防を意識して定期検診を

開業から20年とのことですが、患者さんの変化はありますか。

伊藤道博院長 なでしこ歯科クリニック5

開業した頃から通院されている患者さんもいますので、当初に比べれば年配の方やご高齢者が増えてはいますね。以前はお子さんだった患者さんが、自分のお子さんを連れていらっしゃることもあります。以前は痛い、外れた、はれたといって来院する方がほとんどでした。けれども最近は、定期検診の方が半数ほどを占めるようになってきました。診療時にずっと予防について伝え続けてきたので、ようやく地域の患者さんに浸透してきたのかもしれません。

お休みの日や診療後などのプライベートタイムはどのように過ごしていますか?

休診日は、小学生の息子の相手をしていることが多いです。また歯科の知識を更新するためにも、勉強会などには時間を見つけて出席するようにしています。あとは、高校時代からずっと続けているサーフィンです。海まで徒歩5分で行ける環境なので、ちょっとした空き時間に波乗りをしています。いまだにショートボードに乗っていますが、腕前は中の下くらいでしょうか(笑)。時間に余裕がなく空き時間にパッと行ってさっと帰ってくるので基本的には1人ですが、海に行くと誰かしら知り合いに会いますね。最近は若いサーファーも多いので、良い刺激になります。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

伊藤道博院長 なでしこ歯科クリニック6

お口の健康を維持するためには、悪くなってから通院するのではなく、いつもお口の中を気にすることが大切です。歯科医院で定期的にチェックして、結果的に何も悪いところがなくクリーニングしかやらなかった、ということでも構いません。お口の環境をいつも良い状態に保つことが、お口の、ひいては全身の健康につながっていくと思ってください。当院では定期的に通っていただきやすいクリニックにするため、先ほどお話ししたようにリラックスできる環境を調え、痛みの少ない治療を心がけています。検診をはじめ、何か少しでも気になることがあれば、気軽にご相談ください。長い間通っていないなどで歯科医院選びに迷っている場合は、クチコミを参考にするのもいいですが、直接足を運んで先生と話してみることをお勧めします。丁寧に説明してくれるか、相性は合うかなどで決めてみてはいかがでしょうか。

自由診療費用の目安

自由診療とは

審美的な診療(かぶせ物)/5万~12万円 ※素材により金額が異なります。

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