全国のドクター9,295人の想いを取材
クリニック・病院 158,642件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 平塚市
  4. 東海大学前駅
  5. 医療法人金目 金目歯科医院
  6. 鈴木 忠裕 院長

鈴木 忠裕 院長の独自取材記事

金目歯科医院

(平塚市/東海大学前駅)

最終更新日:2024/03/22

鈴木忠裕院長 金目歯科医院 main

平塚市郊外、住宅街の一角にある「金目歯科医院」は開院18年を迎える街のかかりつけ歯科医院だ。外には訪問診療用の往診車が備えられ、院内はバリアフリー仕様。スタッフの笑顔あふれる待合室には、患者から贈られたという手作りの品々が並んでおり、院長の朗らかな人柄がうかがえる。鈴木忠裕院長が診療で大切にしているのは、患者とのコミュニケーション。緊張していると不安も痛みも感じやすくなるという考えのもと、患者が納得できるまで丁寧な治療説明を行っているのだという。地域の信頼も厚く、患者は乳幼児から100歳超と幅広い。「きちんと納得していただいた上で、最高の治療を提供したい」とにこやかに語る鈴木院長に、歯科医師としての今までとこれからを聞いた。

(取材日2023年5月25日)

患者が親しみを感じる歯科医院であることをモットーに

開院されて18年とのことですが、街の変化を感じることはありますか?

鈴木忠裕院長 金目歯科医院1

先日神奈川大学のキャンパスが移転し、商店街もどことなく寂しくなった印象はありますね。その一方で都内や観光地へもアクセスが良く、自然もあり商業施設もある整った住環境を求めて若いファミリーの方が増えているのは良い変化ですね。そうしたさまざまな移り変わりはあれど、変わらないのは住民の方々の温かさです。当院の周辺は農業をやられている方が多いのですが、皆さんよく野菜を差し入れてくれるんです。今もスタッフルームに玉ねぎがありますよ(笑)。手作りのぬいぐるみや民芸品を持ってきてくれる方も多く、待合室に飾らせてもらっています。来院される際はぜひ見てみてください。

先生が診療で一番大切にしていることを教えてください。

何よりも大事だと思っているのは患者さんとのコミュニケーションです。歯科医院へ来ることは、皆さん多少なりとも緊張すると思うんですよ。スタッフ一丸となって、院内の空気を親しみやすいものにつくり上げていけるように日々心がけています。治療に関していえば、患者さんの主訴を聞くことを特に意識しています。例えばすぐに痛みを取りたいのか、できるだけ費用をかけずに治療してほしいのか、患者さんの治療に対する考えはさまざまです。歯科医師として「こうすべき」という思いはあっても、患者さんの気持ちが一番。そこをきちんとすり合わせ、患者さんが納得いく治療を提供することを信条としています。

スタッフさんの皆さんも話しやすく、とても親しみやすい印象ですね。

鈴木忠裕院長 金目歯科医院2

ありがとうございます。本当にスタッフにはいつも助けられています。チーム医療ですから、僕一人でできることには限界があり、みんながいないとこの歯科医院は成り立たないと思っています。僕も日頃からスタッフには「患者さんの不安な気持ちに寄り添った対応をしてほしい」と話しているのですが、気軽な世間話や丁寧な対応で患者さんの緊張を和らげてくれますね。緊張がほぐれていると診療もスムーズですから、実は診療室に入る前から治療は始まっているんです。

マイクロスコープで健診から治療まで対応

先生が得意とする治療は何でしょうか?

鈴木忠裕院長 金目歯科医院3

強いて言えばインプラントですね。 当院では10年保証制度を設け、インプラントメーカーにもこだわっています。インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むという方法ゆえ「痛そう」と尻込みする方もいますが、骨の状態を見極め、適切に治療すれば痛みを最小限に抑えることが図れるんです。エックス線で骨の厚さや高さをチェックすれば、どのくらい痛みが出るかだいたい予測がつきます。それを踏まえ、麻酔や事前説明で十分な備えをしてから手術にあたることで、患者さんの負担を最小限に抑えるようにしています。インプラントを埋入した直後に固定式の人工歯を取りつける即時荷重インプラントもありますが、当院では人工歯根が骨に定着したのを確認してからの義歯の取りつけを推奨しています。こうしたステップを踏むことも、リスク低減につながると考えています。

治療において患者さんの痛みを最小限にするために、意識していることはありますか?

痛みがゼロというのはできないにしても、痛みを最小限に抑えるための工夫は多くの歯科医院でやっていることだと思います。ただ、その「最小限」の痛みを強く感じさせてしまうのはなぜなのか考えたとき、精神的な問題が大きいのではないかと思ったんです。治療に対して疑問が残った状態では体の力は抜けないし、ナーバスな状態では痛みも強く感じるでしょう。だから、患者さんが不安を何でも吐き出していただけるよう、カウンセリングは大切にしていますね。治療方法が決まったらわかりやすい言葉で処置の流れをご説明し、口腔内の画像も見せながら、これからどんな治療が行われるのか具体的にイメージできるまでお話しします。あとは適切な麻酔処置ですね。局所麻酔は打つ場所によって働き方に差が出るんです。目視でなくマイクロスコープで口腔内をよく観察し、最大限の効果が期待できる場所を見極めて注射します。

機材についてこだわりはありますか?

鈴木忠裕院長 金目歯科医院4

マイクロスコープです。マイクロスコープとは口腔内を何十倍にも拡大することのできる歯科用顕微鏡ですが、精密な歯科治療において「よく見えること」は治療の質を格段に高めることにつながります。実は開院当初に1台導入したのですが、焦点を合わせるのが難しく、使いこなせるようになるまで練習の日々でした。でも、一度慣れてしまったらもうマイクロスコープがない生活には戻れません(笑)。そのくらい治療の精度を高めてくれるので、追加で3台購入し全ユニットで使えるよう導入しました。一般的には歯の神経の治療をはじめとした緻密な歯科治療のみで使われることが多いようですが、当院では虫歯治療から定期健診まで、ほとんどすべての治療でマイクロスコープを使っています。静止画も撮れるので患者さんへの説明ツールとしても活用しています。

「来て良かった」と思ってもらえる治療をめざしまい進

通院できない患者さんのために、訪問診療もされているそうですね。

鈴木忠裕院長 金目歯科医院5

ええ、もともとは老人ホームから依頼を受けたことが始まりで、今は個人のお宅にも伺っています。訪問診療でできる治療には限りがありますが、クリーニングや虫歯の治療、入れ歯の作製なども可能なんです。大抵が寝たきりの方で、深刻な病を抱える場合も少なくありません。中には「こんな病状なのに入れ歯を作るなんて」と、治療が患者さんの負担にならないか不安なご家族もいらっしゃいます。ですから、歯科医院で行う以上に丁寧な説明で少しずつ交流を深め、信頼関係を築かなければなりません。食は人間の本能ですから、たとえ末期がんの方でも「噛みたい」と願うもの。通院できない方も介護されているご家族の方も、歯科治療でお困りの際は一度ご相談ください。

今後の展望をお聞かせください。

この地で開業して18年になりますが、以前に比べて患者さん自身の知識も増え、予防歯科に対する意識も高くなったと感じています。それに伴い歯科治療に求めることも多くなり、歯科医師としての責任の重さを感じていますね。実は先日、ご縁あって当院近くの土地を購入したんです。まだどう使っていくかは検討中ですが、患者さんにとって良いかたちでで活用していければとワクワクしています。まだまだ地域のためにできることはあると思うので、頑張ります。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

鈴木忠裕院長 金目歯科医院6

現在当院には乳幼児から100歳超の方まで、幅広くご来院いただいています。日本人の平均寿命が上がり続ける中、ご自身の歯をどれだけ多く残せるかが課題になってくるでしょう。当院は歯科医師と歯科衛生士が連携し、予防歯科にも力を入れています。今後も街のかかりつけ歯科医として患者さんを守っていくお手伝いがしたいですね。歯科医院に来たくて来る方はあまりいないと思いますが、それでも「来て良かった」と思ってもらえる治療をめざし、これからも勉強です。誠心誠意説明するので、気になることがあればいつでもお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科/36万3000円~、ジルコニアクラウン/8万5000円~、インプラント/35万円~

Access