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脇田 成典 院長の独自取材記事

脇田歯科

(一宮市/尾張一宮駅)

最終更新日:2021/10/12

脇田成典院長 脇田歯科 main

名鉄一宮駅、尾張一宮駅から約300メートル、道路沿いのビル5階にある「脇田歯科」。「時間がかかってもきちんと治療したい」という人のために、脇田成典院長が1988年に開業した歯科医院だ。同院の治療計画はすべて、「治療によって予防のしやすい口の中へと導く」という基本ポリシーのもとに組み立てられている。それは虫歯や歯周病の治療、矯正歯科、親知らずの抜歯など、どんな治療においてもぶれることがない。温和な人柄がにじみ出る優しい笑顔と語り口で、脇田院長が語った診療への思いには、「患者さまが笑顔で健康に生きられるために」は信念を曲げない、そんな強さが感じられた。

(取材日2017年11月16日/更新日2019年4月15日)

自分を見つめた学生時代、信念を見出した勤務時代

こちらは歴史ある歯科医院なんですね。

脇田成典院長 脇田歯科1

1988年にこの地で開業してから、もう30年以上たったことになります。いかにも歯科という雰囲気ではなく、サロンやプライベートオフィスのようなイメージにしたいというコンセプトは当時から持っていました。診療室を当時は少なかった個室にしたのは、患者さま一人ひとりにできる限り十分な時間をかけて診療したいからです。

先生が歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

家族が歯科医師というわけでもなく、自分も歯が悪かったわけでもないのですが、母があまり歯が良くなかったものですから、それが影響しているかもしれません。もともとはコンピュータープログラミングに興味があったのですが、進路を決める際に、コンピューターなどの機械相手の仕事よりも、人間相手の仕事のほうが適性があると、先生方にアドバイスされ、その方向性の中で決めました。

大学時代、勤務医時代にはどのような学びがありましたか?

脇田成典院長 脇田歯科2

歯学部では、全般的に学びましたが、「一歯単位ではなく一口腔単位で治療する」という原則に感銘を受けましたので、開業以来、一貫して咬み合わせのバランスを考慮する治療を続けています。勤務医時代にはあらゆる治療を経験することで、予防の大切さを痛感しました。例えば歯を失った場合、治療の手段としてブリッジがあります。これは健康な歯を多量に削る必要があるため、私はなるべく違う方法を考えたいと思いました。また、歯が炎症を起こした場合の神経を抜く治療ですが、神経を抜くと歯が脆くなり、歯が長持ちしにくくなりますので、患者さまにとってのデメリットが多く、歯科医師にとってもやりがいがありませんでした。そういった観点から、私は予防歯科を中心にした診療をしていこうと決めたんです。

揺るがぬポリシーで長きにわたり予防歯科を手がける

30年近く予防歯科を続けられてきたということですね。

脇田成典院長 脇田歯科3

開業当時、予防という考え方はまだ一般的ではありませんでした。患者さまからは「予防なんてしてたら先生の仕事がなくなるよ」とよく言われましたね。それでも予防の重要性を伝える。そこはぶれずにやってこれたかなと思っていますね。おかげさまで、長年にわたりこの地で予防歯科を続けてきて、メンテナンスに通い続けてくださる患者さまも多くいらっしゃいます。私の診療にそれなりの信頼を頂いている証なのかなと思い、うれしいですね。

患者層について教えてください。

だいたい30~60代の患者さまが多いと思います。やはり当院の方針をご理解くださり、定期的なメンテナンスのために来院される方が多いですね。小児歯科を行っていないのは、治療の幅を広げるよりも、得意な治療に専念したいからです。時間をかけてじっくりできない治療は得意ではありませんので、小児歯科は、私より得意な先生に任せたほうがいいと思っています。

先生はどのような姿勢で患者さまと向き合っていますか?

まずは患者さまの話をよく聞き、問題点を明確にすることです。ただ、患者さまと私たちとでめざす目標が異なるということは、どうしても起こり得ます。そのときは別の歯科医院にもご相談されることをお勧めしているんですよ。当院の目標は、患者さまの口腔環境を虫歯や歯周病を予防しやすい状態へと導くこと。自覚症状に対応することは、目的ではなく、きっかけだと考えます。ですから、症状を抑えるだけでいいという方には、その問題点に関してきちっとご説明し、納得していただける患者さまを治療していくようにしています。

治療に対して明確なポリシーをお持ちなんですね。

脇田成典院長 脇田歯科4

初診と2回目の診療時には処置をせず、治療方針・治療計画に同意いただいた上で、3回目の診療から治療を開始しています。治療計画は「治療後に予防しやすいかどうか」を基準に組み立てています。例えば、親知らずは結果的に抜歯するほうが有利な場合が多いのですが、ただ患者さまに自覚症状があるから抜くというのではなく、隣の歯を予防しにくいから抜歯する。細菌が繁殖しやすい環境をつくってしまうから抜歯する。つまり、予防を考えて戦略的に抜くという考え方です。

“患者さまの幸せ”のために、自分の心に嘘をつかない

先生が推奨されている「つまようじ法ブラッシング」とは何ですか?

脇田成典院長 脇田歯科5

これはNPO法人「お口の健康ネットワーク」が広めている、歯と歯の間の部分の歯肉をマッサージして刺激しながらブラッシングする方法で、歯周病の予防・改善に効果的といわれています。私がこの方法を推奨するようになったのは、効果を実感したからです。以前、歯科衛生士によるプロのクリーニングをしっかり受けているのに、歯周病が良くならないケースがありました。そこでつまようじ法を取り入れたところ、症状の改善につながったのです。歯ブラシ1本でできて、完璧でなくてもある程度まで実践できれば歯周病予防の効果が期待できるところも、この方法のメリットです。当院には5人の歯科衛生士がおり、プロのクリーニングと併せて「つまようじ法ブラッシング」も行っています。これがとても気持ちいいので、患者さまの定期的な受診にもつながっているようです。

矯正歯科についてもこだわりをお持ちと伺っていますが。

まず第一に、歯並びを整えておくことが虫歯や歯周病予防にとても重要であるという観点で、歯の矯正をお勧めしています。一般的なワイヤー矯正では、表に着けても裏に着けても、どうしても歯が磨きづらくなるというデメリットがあります。そこで当院ではマウスピース型の装置を用いています。患者さまの歯のスキャニングを行い、専用のマウスピース型装置を作製し、それを用いて歯並びを整えるのです。装置は食事の時に外せますから、治療中の虫歯・歯周病予防という観点でもたいへん良いもので、積極的に取り入れています。当院ではもうワイヤーを使っていません。

スキャナーで型採りをすると聞きました。

脇田成典院長 脇田歯科6

はい、マウスピース型装置を用いた矯正やセラミック修復は、スキャナーを使用したデジタル技工で製作しています。以前は、精密性の高いシリコンラバー印象剤を使用して型採りを行っていましたが、それに勝るとも劣らない精密性がある上、型採り時の患者さまの身体的負担が明らかに減少しました。治療レベルを低下せずに、より早くより楽になったのです。個人的にはより精密になったと感じています。

最後に先生の歯科医師としてのモチベーションを教えてください。

私が関わった方に、健康に過ごしていただき、笑顔でいていただくことが、私のモチベーションです。そのために、「自分が良いと思ったことをする」ことを大切にしています。「この治療をしたら患者さまは予防がしやすくなるんだ」と思えれば、ハッピーな気持ちで診療できます。ですから、今後もさらに予防歯科を推進していくために、できるだけアンテナを高く張って、良い治療はどんどん取り入れていきたいですし、勉強をしていきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

※マウスピース型装置を用いた矯正/60万円~70万円、セラミック治療/6万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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