人目が気になりにくい
マウスピース型装置を用いた矯正
おだ歯科医院
(西宮市/西宮駅)
最終更新日:2023/12/14
- 自由診療
歯並びを整えることは、見た目の美しさを得ることが望めるだけでなく、不正咬合による虫歯や歯周病の予防、咀嚼能力の向上につながることも期待できる。「口元から健康を」との考えから予防に注力し、口腔内全体を診る包括的治療に取り組む「おだ歯科医院」の小田洋司院長は、開業後に歯列矯正の重要性を再認識し、矯正を熱心に学んだ向上心のある歯科医師。その後、ワイヤーを用いた矯正だけでなく、目立ちにくく手軽に受けられるマウスピース型装置を用いた矯正、筋機能訓練(MFT)など、数多く手がけてきた。そんな小田院長に、近年注目されている永久歯列に対して行うマウスピース型装置を用いた矯正のメリットや注意点、診療の流れなどについて詳細に聞いた。
(取材日2023年8月31日)
目次
歯科医師の知識や技量により結果の差が出るからこそ、クリニック選びが重要
- Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットはなんでしょうか?
-
A
永久歯列に対して行うマウスピース型装置を用いた矯正の最大のメリットは、透明のマウスピース型装置を使って矯正を行うので、ワイヤー矯正に比べて矯正中の見た目が自然だということ。当院では口腔内をスキャンしたデジタルデータをもとにコンピューター上で設計をし、シミュレーションを行うことができます。目安となる期間や矯正中の歯の動き、最終形態まで予測し確認した上で矯正に進むことができます。歯科医師が見てシミュレーションの結果に納得できなければ修正し、患者さんも確認しながら矯正計画を立てることができます。外して歯磨きができるので、虫歯や歯周病の予防がしやすいのもポイントです。
- Q矯正においてどのようなことを重視していますか?
-
A
手軽にできて目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正ですが、矯正期間はそれなりに長いので、その間モチベーションを保ち理想とする歯並びを実現するためにも、事前にメリットだけでなくデメリットについてもしっかりと説明するようにしています。そのほかマウスピース型装置を用いた矯正が不得意とする歯のねじれがある場合は、必要に応じて一部ワイヤー矯正を組み合わせ、歯並びに影響する爪や頬を噛んだり舌の動きに癖がある場合は、矯正後に筋機能訓練を行うなど、これまでの矯正の知識と経験を生かして、どうすれば一番いい仕上がりになるのかを考えて矯正計画をご提案するようにしています。
- Q診療の流れについて教えてください。
-
A
まず無料カウンセリングをし、必要に応じて口腔内の写真を撮り診断します。次の来院時には口腔内や顔貌の写真、骨格のエックス線写真を撮ります。その後診断と口腔内の状況、矯正方法の説明をし、マウスピース型装置を用いた矯正を希望する場合は口腔内スキャナーで口腔内を撮りコンピューターでシミュレーションを行います。そのデータをもとに修正を加えマウスピース型装置を設計し、矯正計画を立て装置の作製へ。マウスピース型装置が届いたら矯正スタート。矯正期間中は2週間に1度通院していただき、段階的にマウスピース型装置を交換して矯正を進めます。矯正終了後は、矯正をした歯が後戻りしないよう一定期間保定していただきます。
- Q痛みの有無や矯正の期間なども気になるところです。
-
A
痛みに関してはワイヤー矯正に比べると痛みは少ないと思いますが、一般的にマウスピース型装置を装着する度に3~7日間は痛みを感じやすいです。矯正期間は診断結果によって変わりますが、多くは2年間ほどで終了できると思います。場合によってはマウスピース型装置の紛失や破損などによる再作製、期間延長による追加などにも対応できます。
- Qマウスピース型装置を使った矯正を受ける際に注意すべきことは?
-
A
マウスピース型装置を使った矯正は、1日20時間以上の装着が必要となり、食事の際には外して歯磨きをする必要があります。また、2週間に1回通院をしていただくことも必要です。そのほか、歯のねじれへのアプローチは不得意であるなど、マウスピース型装置を使った矯正のデメリットをしっかりと理解することが大切です。それらを踏まえて、矯正完了をめざして日々自己管理をしていただくことが美しい歯列への成功の要となります。マウスピース型装置の扱いに関しては、破損のリスクを下げるためにも外したら必ず専用ケースに入れること。ティッシュペーパーなどにくるんだままカバンの中に入れると変形につながるので注意が必要です。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、ワイヤー矯正/64万9000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。