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高田 光彦 院長、高橋 規子 さんの独自取材記事

高田歯科

(神戸市中央区/三ノ宮駅)

最終更新日:2023/04/10

高田光彦院長、高橋規子さん 高田歯科 main

JR神戸線三ノ宮駅、阪急神戸本線や阪神本線の神戸三宮駅から歩いてすぐの立地にある「高田歯科」。院長を務めるのは「診断力」「治療力」「永続力」の3つを診療テーマに掲げる高田光彦先生だ。すべての治療と予防メンテナンスは、マイクロスコープを用いて高倍率の視野に拡大して行い、精緻な治療と予防プログラムで歯を守るための治療に力を注ぐ。高田院長と歯科衛生士の高橋規子さんに、同院のスタンスや今後の展望について語ってもらった。

(取材日2023年3月27日)

「診断力」「治療力」「永続力」をテーマに全力を注ぐ

診療コンセプトをお聞かせください。

高田光彦院長、高橋規子さん 高田歯科1

【高田院長】当院のテーマは、「診断力」「治療力」「永続力」の3つです。まず1つ目の「診断力」については、初診時に口腔内写真撮影用カメラやエックス線撮影装置で、口の中をくまなく撮影します。またその日のうちに歯科用CTや顕微鏡検査などの検査を行い、できる限り精度にこだわって診断を行います。そして患者さんにきちんと時間をかけて、丁寧でわかりやすい説明を行います。続いて「治療力」ですが、最先端の治療が、その患者さんにとっての最良とは限りません。どのような治療がその方にとって最良であるのかを考えて、複数の選択肢を提案。それぞれのメリット・デメリットを説明して、患者さん自身が納得した上で治療法を選んでいただきます。

「永続力」とはどういう意味ですか?

【高田院長】歯科医師による診断・治療を経て、悪いところがない安定した状態に導いてから、歯科衛生士にバトンタッチします。われわれ歯科医師は治療をする歯に集中しがちですが、歯科衛生士は治療をした歯も治療をしていない歯もトータルに見て、何かあれば歯科医師にフィードバックします。歯科医師と歯科衛生士で連携しながら、将来にわたってご自身の歯を残していくために維持管理していきます。

マイクロスコープを用いた治療に力を入れているそうですね。

高田光彦院長、高橋規子さん 高田歯科2

【高田院長】当院では約15年前からマイクロスコープを導入しています。その頃はマイクロスコープを使っている歯科医院はわずかでしたね。現在はずいぶん増えてはきましたが、活用するには専門性の高い技術が必要となるので、コンスタントに活用しているところはまだまだ少ないのではないでしょうか。当院では日常的にすべての患者さんにマイクロスコープを用いた治療を行い、後進の指導も行っています。録画機能を活用して、どの歯にどんな問題があるか、その日に行った処置の内容をすべて画像でわかりやすく説明することができます。情報を開示する意味は「この歯科医師はうそをつかない」ということを患者さんに知ってもらうためでもあります。患者さんに納得して治療を受けてもらうには、隠し事をしないのは当然ですし、自分の治療技術に自信があるからこそ、患者さんにはすべてをお見せして、治療内容を知ってもらいたいという気持ちがあります。

こちらでは歯科衛生士もマイクロスコープを使用しているとか。

【高橋さん】はい。歯科衛生士もマイクロスコープを使って、動画・写真を撮影しながら口腔内のメンテナンスを行っています。マイクロスコープ下では肉眼の約20倍の視野で口腔内が観察できるので、歯肉の炎症や歯のひびなど、小さな変化や病巣を見逃さないよう精度の高いケアにつながります。メンテナンス後は患者さんに、撮影した画像や動画を見ていただくことで、わかりやすく説明できる点も特徴ですね。自分の歯の状況や、自分はどの部分に磨き残しが多いのか、歯磨きの癖なども一目でわかるので、ご自身のお口について理解を深めるツールとしても役立ちます。

信頼できるスタッフと先進機器を備え理想の治療環境に

自由診療に特化している理由を教えてください。

高田光彦院長、高橋規子さん 高田歯科3

【高田院長】自由診療は保険診療のように使用する材料の制限がなく、個人のお悩みやご要望に対してオーダーメイドの対応ができるからです。詰め物・かぶせ物の素材を歯科医師が選定し、症例に適した材料を提案することが可能となります。また、自由診療の材料は身体親和性が高いものが多く、虫歯再発や歯周病のリスクを最小限に抑える効果も期待できます。治療方法にも制限がありませんので、保険で治療する場合は神経を取り除かなければいけない症例も、自費の場合は神経を残したまま治療を行うことが可能になることもあります。できるだけダメージの少ない方法でご自身の歯を維持するための選択肢をご提案させていただきます。

クリニックを開業する際にこだわった点などあれば教えてください。

【高田院長】開業は2005年で、当初から自由診療に特化したスタイルを想定し、交通アクセスの良い三宮を選びました。待合室は落ち着いた雰囲気にしたくて、アンティーク調の家具でクラシカルなデザインにしていますが、それとは対照的に、診療室側は純粋な医療の空間として、手術室や歯科用CTなどの機器をそろえ、色も白だけで統一しています。無機質に思われるかもしれませんが、余計な色が視界に入ってしまうと、治療の妨げになるんです。また床は重い顕微鏡機器を設置するため、床がたわんで画像が揺れないようにと頑丈な造りにこだわりました。そして照明は、太陽光に近い環境をつくり、正しく色が見られるように配慮して、チェアを倒した時に患者さんの口元を3方から光が当たる位置に調整してもらいました。

BGMを流さないのもこだわりだとか。

高田光彦院長、高橋規子さん 高田歯科4

【高田院長】診療室でBGMを流していないのは、ケアをしている最中の歯科衛生士と患者さんのやりとりを、私やほかのスタッフが共有するためなんです。歯科医師にバトンタッチした時、歯科衛生士が先に聞いていたことを歯科医師が再び聞くのは時間の無駄遣いですからね。小さな情報を逃さないよう、みんな集中して取り組んでいます。

先生と高橋さんはともに講演活動を行っているとお聞きしました。

【高田院長】少し前までは歯科医師、歯科衛生士がそれぞれ単独で講演を行っていたのですが、歯周病だと一人の患者さんに対して、歯科医師と歯科衛生士がフォローアップとフィードバックのキャッチボールをしながら、二人三脚で治療を進めていく必要があります。そのため近年では、歯科医師と歯科衛生士が一緒に講演活動を行うようになりました。
【高橋さん】歯科医師と歯科衛生士の両輪で回す治療とメンテナンスの意義や、マイクロスコープの使い方、立体映像を活用した口腔衛生指導など、さまざまなテーマで講演活動を行っています。

デジタル時代こそアナログなコミュニケーションを重視

クリニックが推奨する「トータルケアプログラム」とは、どのようなものですか?

高田光彦院長、高橋規子さん 高田歯科5

【高橋さん】一般的な予防メンテナンスは、3ヵ月ごとに予約を取って進めていきますが、「トータルケアプログラム」というのは、治療後の良い状態が長期安定的に保てるように、1年を通した予防計画を立て、口腔内をトータルにケアしてくものです。磨き残しや歯肉の小さな変化も見落とすことがないよう、マイクロスコープを使って徹底的にクリーニングを行い、治療で入れた補綴物に応じたメンテナンスを行います。通常の検診では行われないような歯周病リスクを調べる唾液検査や、歯や骨の状態を3次元的に分析する歯科用CTによる検査も盛り込まれています。徹底した予防メンテナンスは、当院の特徴の一つでもあります。

スタッフ間のチームワークも重視されていますね。

【高田院長】当院では患者さん一人ひとりを丁寧に細かく診ていくため、保険診療は応急処置のみとしています。予約枠は1時間しっかり設け、次の方との間隔を30分空けるようにしています。その時間はとても大切で、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付が、ケースについて相談したり、ディスカッションをしたり、スタッフ全員が患者さんの情報を共有するんです。それによってそれぞれのスタッフが主体的に動いていくことができます。私1人で治療をするのではなく、患者さんの口腔内をみんなで守っていくのが当院のスタンスです。

今後の展望をお聞かせください。

高田光彦院長、高橋規子さん 高田歯科6

【高橋さん】患者さんに貢献できる治療を提供し続けること。そして、伝わりやすい説明を心がけ、患者さんに安心して通い続けていただくための役割を今後も担えたらと思います。
【高田院長】今はインターネットで検索するとどんどん医療情報が出てくる情報過多の時代です。われわれはデジタル機器を積極的に導入していく一方で、ハートにふれるコミュニケーション、密なコミュニケーションというアナログのスタイルも重視しています。時間を惜しまず、一人ひとりの問題に真摯に取り組んでいきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

初診料(自由診療)/5万5000円、補綴治療/22万円~、インプラント治療/66万円~、歯列矯正/132万円~、トータルケアプログラム/16万5000円(1年間)、歯科医療相談/5万5000円

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