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片岡 香織 院長の独自取材記事

やたべ矯正歯科クリニック

(千葉市緑区/土気駅)

最終更新日:2023/08/01

片岡香織院長 やたべ矯正歯科クリニック main

JR外房線土気駅南口から徒歩約5分、とけあい通り沿いにある「やたべ矯正歯科クリニック」。2004年の開業以来、歯列に悩む患者一人ひとりに寄り添いながら矯正治療に携わってきている。 愛らしい笑顔が印象的な片岡香織院長は、思春期の時に矯正の部分治療、30歳を過ぎてから再治療を受けた経験から、矯正治療を受ける患者の気持ちがよくわかると話す。「小さなお子さんの場合は、親御さんに連れて来られることが多いので、本人自ら治療を受けたいと思う気持ちが出るまで待つこともあります」と片岡院長。最近ではマスクを外した口元や顔のバランスを気にして相談に来る若年層の患者も増えているそうだ。患者と同じ方向を向きながらともにゴールをめざしている片岡院長に話を聞いた。

(取材日2023年4月17日)

隠れていた口元を気にして受診する患者が増加

こちらは開業して20年近くになりますね。

片岡香織院長 やたべ矯正歯科クリニック1

はい。2004年に東京歯科大学の教授だった父と一緒に矯正治療を通じて地域貢献できればと思い開業いたしました。ただ当初は、父はまだ大学の職がありましたので私が院長として就任しました。最初は、女性の歯科医師ということで、2~3年で結婚退職してしまうのでは、などと不安に思った方もおられたようです。ですが、私が既婚で子育て中ということがわかると、だんだん信頼を寄せていただくようになりました。当院はどちらかというと、男性の患者さんが多い傾向です。また、お子さんを連れて来られる方もよくおられます。来院される方は矯正治療の重要性を理解なさっている方が多く、矯正専門の歯科医師のもと、しっかりとした治療を受けたいと思っているようです。親御さんが矯正に理解があると、お子さんの治療も比較的スムーズに進みやすいと思います。

地域性などは何かお感じですか。

この界隈はベッドタウンで、都内に勤めている方も多いからでしょうか、歯科に対する意識はとても高く、いろいろな歯科の知識も持っておられる方が多いように感じます。校医も務めているのですが、矯正をしている子どもやシーラント処置をしている子どもも多く見受けられます。もう一つ、この地域的特性は吹奏楽が盛んなことです。実は、矯正治療と吹奏楽、特にリードをくわえる管楽器とは相性が悪いものですね。矯正治療をするなら管楽器の演奏はしにくくなりますし、管楽器を続けるなら矯正治療はしないほうが良いと考えられています。ただ、学校や子どもたちの事情もありますから、治療のメリット、デメリットをよくお話しして臨機応変に対応するようにしています。

マスクを外せる生活に戻るにつれて患者さんの変化はありますか。

片岡香織院長 やたべ矯正歯科クリニック2

マスクを外せるようになってからは、ずっと隠れていた顔の下半分を見せることになるからか、口元を気にして受診される方が増えたように感じます。当院では、抜歯をする方法もあれば、上下の歯をまとめて後ろへ移動させるための方法、さらに智歯整直やインプラントを用いた矯正などいろいろな方法に対応しています。ご本人がどこを目標とするか、この方法ならここまでできる、この方法をプラスすることもできる、というように、すべての方法をご説明した上で、患者さんのご要望に即した治療を行うことに努めています。それぞれ人生のタイミングもありますから、いつまでにどのようにしたいか、よく相談するようにしています。

患者と歯科医師が同じ方向を向くことが大切

矯正治療の流れについて教えてください。

片岡香織院長 やたべ矯正歯科クリニック3

最初に相談の時間を設け、お口の中を拝見して矯正の必要性や矯正の一般的なお話をします。次に歯や顔の写真撮影、エックス線検査、歯型など精密検査をします。データの分析や診断は大学病院と同様で、当院では父と診断内容や治療方針を相談します。そして、1ヵ月後の診断では、患者さんやそのご家族と治療法や治療計画、費用などをお話しし、めざすゴールを共有し、治療を選択します。インプラントを用いる場合や抜歯など少し特殊な治療の際、必ずご家族にも同席していただきます。治療の途中で心が揺れることもありますので、そんな時、相談相手としてご家族の存在は大きいです。子どもの時に部分矯正を行い、そこで終える場合のほか、引き続き本格矯正を行う場合も考えられます。ただ、部分矯正の10年20年後に本格矯正を行うより、部分矯正から続けて本格矯正を行うことで治療期間の短縮につながります。

治療の特徴としてはどんなことが挙げられますか。

当院では「生涯28歯で美しい口元」を理念として矯正を行っています。例えば、歯並びによって口元が出ているような場合は、口元を引っ込めるために、親知らずを抜歯し、インプラントを利用して上下それぞれ14歯まとめて後方移動をめざすインプラント矯正など、方法はさまざまです。また、小臼歯を抜歯した場合、智歯整直という親知らずを抜かず引っ張り起こす方法もあり、きれいに28本の歯が並ぶ理想的な歯並びをめざしています。これらさまざまな方法の中から患者さんの年齢や症状、ご希望に合わせながら最適な方法を提案するよう努めています。

診療の際、どんなことを心がけていますか。

片岡香織院長 やたべ矯正歯科クリニック4

矯正治療は患者さんと同じ方向を向いて進むことがとても大切です。治療期間は長いですから、最後まで治療を続ける意志があるのかどうか、まずその方の生活環境や人生設計なども含めてよく相談するようにしています。小さいお子さんの場合は1対1で話をする時間を設けて本人の意志を確認します。親御さんの意志で連れて来られることが多いですから、本人がやりたい、という気持ちを持つことが重要です。検査の写真を家に持ち帰ってよく考えてもらうことも大切にしています。中には親御さんが希望しているのに嫌だとはっきり言う子もいます。場合によっては、何年生になったらまた来てね、というようにお話しして、その子の人生設計の中の一つとして組み入れられるようにしています。

そのお子さんは再度、来院されるものなのですか。

おそらくどこかで記憶に残っているのでしょう。ほとんどのお子さんは約束どおり来てくれます。中学2年くらいになると、それまでは何も言ってこなかったのに、突然、治療を受けたいと来る子もいます。思春期になって何か意識が芽生えるのでしょうね、きっと。「いやいやもう少し早く来てね、とあの時言ったでしょ」と心の中で思う時もありますけど(笑)。このように子どもたちの気持ちに寄り沿っていきたいですね。

時間をかけて大切にしたものは一生の宝物

治療を続けるモチベーション維持も大切ですよね。

片岡香織院長 やたべ矯正歯科クリニック5

矯正は期間も長いですし、いろいろと面倒に思うことも多いでしょう。ですから、治療を続けるモチベーションの維持がポイントです。例えば「よく頑張ったね、もう少しだよ」などと褒めてモチベーションを維持できるよう努めています。同時に客観性も大事です。例えば染め出しをして磨き残しを見せたり、今後の治療経緯を教えたり現実的なことをお話しして、せっかく始めた矯正治療を途中下車することのないように努めていきたいです。時間をかけて大切にしてきたものは、一生大切にする宝物だと思います。

先生が歯科医師をめざされたのはお父さまの影響でしょうか。

そうですね。ただ、思春期には親の敷いたレールは嫌だ、というような反抗期があったり、大学時代には先輩たちに父の真似をさせられたり、恥ずかしい思いもしましたが、先輩の歯科医師やヨット部の先輩など多くの方に助けられてきました。叔母が歯科医師で子育てしながら働いている姿を間近で見ていた影響も大きいと思います。患者さんたちが華やかな笑顔で帰っていかれるのを見れたら、うれしいですね。毎日楽しく仕事をしております。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

片岡香織院長 やたべ矯正歯科クリニック6

3年ぶりにマスクのない日常が戻ってくる中、口元が気になる方も多いと思います。それぞれ考えているめざしたい目標があると思いますので、その目標に向けて、より良い治療を提供していきたいと思います。自分自身に投資して得たものは、一生続く大切なものだと思います。ぜひご自身に投資するものの一つとして矯正治療を考えていただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

本格矯正/99万円、部分矯正/44万円
※料金は矯正法に関わらず同一
オフィスホワイトニング/3万円程度

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