CAD/CAMシステムでめざす
セラミックによる迅速な補綴治療
大和東さくら歯科
(大和市/大和駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
歯のかぶせ物といえば金属製の物が一般的だった時代もあったが、近年、選択肢として普及してきたのが、自然の歯の色に近いセラミックのかぶせ物だ。「大和東さくら歯科」では、コンピューター制御によってセラミックのかぶせ物を作製するための、CAD/CAMシステムを取り入れて補綴治療を行う。これによって、型採りから装着までの治療期間の短縮が図れ、精密なできあがりが期待できるという。装着面にずれが少ないため、汚れがつきにくく予防歯科の観点からもメリットが大きいと考えているそう。そこで、最後まで自分の歯を残すことを目標に、日々さまざまな治療を提供している同院の神賀緑郎(かみが・ろくろう)院長に、CAD/CAMシステムを用いて行うセラミックによる補綴治療の特徴について聞いた。
(取材日2019年11月7日)
目次
コンピューターによる設計で迅速に精巧なかぶせ物作製をめざす。装着面のずれに留意し、汚れの付着の防止を
- Q先生が考えるCAD/CAMシステムの魅力を教えてください。
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A
▲CAD/CAMシステムも積極的に治療に取り入れている
CAD/CAMシステムを用いた治療のメリットでわかりやすいのは、白いセラミックのかぶせ物を装着することによる見た目の美しさでしょう。しかし、それ以上に魅力として挙げたいのが、虫歯の再発リスクへの影響です。従来の方法では、歯を削って型を採り、仮のふたをしてかぶせ物の完成を待っている間に、虫歯菌に汚染されてしまうリスクがありました。表面を掃除してからかぶせ物を装着しても、実は既に感染が始まってしまっている可能性もあり、のちのちこの菌が神経に悪影響を及ぼすことも。CAD/CAMシステムを用いた場合、削ったその日にかぶせ物を装着することもできるため、予防という観点から考えても魅力的な方法です。
- Q従来の方法との違いは何ですか?
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A
▲これまで時間がかかっていたものを、わずか1日で完成する
従来法では型を採る時にシリコーン印象材や石こうなどを使用しますが、これらは収縮や膨張が起こりやすいため、できあがった模型は実際の歯と形が違うことも。しかし、CAD/CAMシステムではデジタルデータをもとに作るため、良好な適合が得られます。つなぎ目の部分に段差がなくなれば歯磨きがきちんとでき汚れがたまりにくくなるので、虫歯と歯周病のリスクにも良い影響が期待できます。また、金属と比べてセラミックは汚れが付着しにくいほか、長持ちすることが望めます。虫歯が小さいうちにセラミックを入れたほうが、結果的に歯を削る回数を減らすことができるのではないかと考えています。
- QCAD/CAMシステムの方法はどのような人にお勧めですか?
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A
▲丁寧な説明を受けながら検査や処置を受けることができる
銀歯のように金属ではないので、金属アレルギーの人はセラミックを使うとよいと思います。また、掌蹠膿疱症のある人は金属アレルギーとの関係性も指摘されているので、お勧めしたいですね。あとは、従来の型採りが苦手な人や嘔吐反射がある人。お口の中にカメラを入れますが、それほど不快感なく進めていけると思います。逆に、セラミックのかぶせ物が向かない人は歯ぎしりが激しい人です。セラミックの強度は金属よりも弱く、強く力をかけると割れてしまいます。そのような方がセラミック治療をご希望の場合、当院ではマウスピースを併用していただいています。事前に歯ぎしりのケアを行うことも可能ですので、気になる方はご相談ください。
- Q治療の流れや治療期間を教えてください。
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A
▲セラミックは審美性だけでなく強度も兼ね備え自然な歯と遜色ない
虫歯の大きさにもよりますが、2回の受診で行うことが多いですね。まずは虫歯のチェックをして、初回は虫歯の部分だけを削り仮の詰め物をしてカウンセリングを行います。この時にセラミックによる治療の説明もします。そして、次に来院された時に、削って型を採ってその場でかぶせ物を装着します。あとは予防のための歯磨き指導などで受診していただくだけです。治療回数も少なく時間も短いので、転勤で海外に行っている人が一時帰国の間に治療をされることもあるんですよ。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミッククラウン/6万円~、インプラント治療/35万円~、矯正/50万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。