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玉井 浩子 院長の独自取材記事

たまい眼科ほのぼのクリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2024/01/24

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック main

名古屋市中心部、栄のエスエル医療グループのビル9階にある「たまい眼科ほのぼのクリニック」。数々の医療機関で研鑽を積んできた玉井浩子院長が、誰もが気軽に受診できるクリニックをめざし2008年に開院した。目だけではなく顔色や話し方からも心身の状態を見極めるべく、細心の注意を払いながら診療にあたっている。そんな院長の思いをスタッフも共有し、温かい対応を心がけながら患者との信頼関係を積み上げてきた。「近年、新型コロナウイルス感染症の流行など世界規模でさまざまなことが起こり不安定な状態が続いています。そんな中、私たちにできることを一生懸命やっていこうと思います」と優しい笑顔で話す院長に、診療に対する思いを詳しく聞いた。

(取材日2023年7月26日)

複数の診療科のある医療ビルで連携した診療も

優しい感じのクリニック名ですね。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック1

ありがとうございます。最初は、「たまい眼科クリニック」にしようと思っていたのですが、当時中学生だった息子にそのことを伝えると、「ありきたりだから『たまい眼科ほのぼのクリニック』にしたらどうかな」と提案されました。長い名前だったので少し躊躇していたのですが、何度も口にしているうちにしっくりきたので、息子の案を採用しました。名前のように、ほのぼのとしたアットホームなクリニックになっていけたらいいなと思います。

開院までの経緯を教えてください。

名古屋市立大学を1986年に卒業した後、大学病院や大規模・中規模の市中病院に20年以上勤め、眼科医師としての研鑽を積んできました。名古屋市立緑市民病院で眼科部長として勤務していた時に、ワークライフバランスを考えて、開院を意識するようになりました。そんな時、縁あって当ビルでの開院のお話をいただきました。名古屋市の中心地にあるため通いやすく、ビルには30以上の医療機関が集まっているので他院との連携も取りやすいなど、私が考えていた条件にぴったりだったのです。こうして2008年に開院しました。これまでに培ってきた知識と経験を生かしながら、適切で迅速な診療の提供をめざしています。最近OCT(光干渉断層計)を新しい機種に変更し、より多くの検査ができるようになりました。目のことならどんな小さなことでも、お気軽に相談しに来てください。

診療分野と患者層についても教えてください。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック2

一般眼科から緑内障の診療、糖尿病網膜症や後発白内障のレーザー治療、小児の診療まで幅広く対応しています。患者層は、オフィス街で働く世代をはじめ、昔から住んでいる高齢者から赤ちゃんまで幅広いです。中には白内障や緑内障の患者さん、網膜症の検査・治療が必要な糖尿病患者さんなど、何年も通い続けている方もいらっしゃいます。同じビル内に内分泌内科のクリニックも入っているので、糖尿病の治療と眼科治療を連携して行えます。最近気になっているのは、新型コロナウイルス感染症の流行で受診控えが定着してしまい、5類移行後も家にこもりがちな高齢者が多いこと。感染もまだまだ心配ではありますが、フレイルにも気をつけなければいけないので、受診をきっかけに外に出てほしいです。私もスタッフも眼科医療だけでなく、高齢患者さんの生活も気にかけながら健康を後押しさせていただきます。

受診して良かったと思ってもらえるような診療をめざす

どんな診療を心がけていますか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック3

せっかく足を運んで来てくださった患者さんが帰るとき、「ここに受診して良かった」と思っていただけるような診療を心がけていて、スタッフにもそう伝えています。診察では、患者さんの目だけではなく顔色や話し方、全身の様子を観察し、心身の状態を見極めています。また、患者さんにとってわかりやすい優しい言葉を選ぶことを心がけていますね。特に近年、世界規模でさまざまなことが起こり不安定な状態が続いているため、気持ちが落ち込んでしまっている方も少なくないと思います。スタッフ全員で、受診された方が明るい気持ちで帰っていただけるよう声かけをしながら診療しています。

スタッフの皆さんにも、玉井院長の考えが浸透している印象を受けました。

スタッフには、患者さんのペースに合わせることと、忙しい時ほど丁寧に対応することを特に大切にしてもらっています。診療中は「待たせてはいけない!」と、つい気持ちが焦って検査などを早くこなそうとしてしまいがち。しかし、それでは不快感を与えかねませんし、検査自体が雑になることもありますからね。皆がこういった方針をきちんと理解し、毎日頑張ってくれています。正直スタッフの支えがなければ、ここまで続けてくることはできなかったでしょう。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。

目の健康を守るためにどんなことに気をつけたら良いでしょうか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック4

病気の早期発見が重要なので、少しでも異常があれば受診して、目の状態をチェックするのがお勧めです。特に40歳を過ぎたら、痛みや見えづらさなどの自覚症状がなくても、1年に1回は眼科で検査を受けていただくと良いと思います。なぜなら、目の病気は眼科でしっかりと検査しないと発症していることに気がつきにくいものや、発見が遅れてしまうと治療が難しいものがあるからです。例えば緑内障や糖尿病網膜症がそうです。緑内障は進行すると失明の危険がある怖い病気で、失明してしまったら治すことはできません。また、糖尿病三大合併症の一つである糖尿病網膜症も、初期段階は無症状で、自覚症状が現れた頃にはかなり重症な状態になっています。ですので、「以前より見えにくくなった」「少しぼやけて見える」などの症状がある方は、ぜひこの機会に受診してみてください。

安心して受診できるような体制を整えて

最近、気になっている症状はありますか?

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック5

新型コロナウイルス感染症が流行してから増えた印象のある、眼精疲労が気になっています。要因としては、テレワークで長時間パソコン作業をしたり、自粛生活を送る中で読書やテレビ、スマートフォンを楽しむ時間が増えたりと、目を酷使する機会が増えていることが挙げられるのではないでしょうか。また、同じ姿勢をずっと続けることは、運動不足となり筋力低下にもつながりかねません。1~2時間に1回は作業を中断して目を休めるとともに、お茶を飲むなど無理のない範囲で体を動かしてみるのがお勧めです。家の近所を散歩するのもいいですね。ちょっとしたことですが、こうした日々の小さな積み重ねが目や体の健康を守ることにつながるのだと思います。

新型コロナウイルス感染症の流行でいろいろなところに影響が出たのですね。

私は小学校医もさせていただいているのですが、そこで養護教諭とお話しした時に、新型コロナウイルス感染症の流行以降に増えたのが肥満と虫歯と近視だと聞きました。以前から近視は増加傾向にありましたが、ステイホームによってその度合いが一層増したようですね。強度の近視になると網膜剥離の恐れもありますから、近視が増えているのは深刻な問題です。最近出た論文では、一定時間屋外で活動をすることも近視の抑制につながるのではないかという内容がありました。運動不足の面からも、お子さんはできるだけ外で遊ぶ機会を増やしたほうがいいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

玉井浩子院長 たまい眼科ほのぼのクリニック6

新型コロナウイルス感染症が5類に移行しましたが、当院では引き続き感染症対策を徹底し、安心して受診できるよう環境を整えています。また、マイナ保険証にも対応し、従来の保険証でもマイナンバーカードでもどちらも使用できるような体制となっていますので、ご利用ください。最近は、健康診断で眼底検査の項目がなくなり眼圧検査だけになっている健診も多いようですが、40歳を過ぎたあたりから緑内障患者は増加しています。眼圧検査が正常でも緑内障になっていることもありますから、自覚症状がなくてもぜひ眼科で眼底検査を受けていただきたいですね。知らないうちに進行する早期発見が大切な病気ですから、毎年の検査をお勧めします。

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