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射手矢 侑大 院長の独自取材記事

田島クリニック

(大阪市生野区/東部市場前駅)

最終更新日:2019/08/28

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2017年7月に今里筋の東側に移転・オープンした「田島クリニック」。真新しい建物は明るく開放的な造りで、車いすでも快適に利用できるようにバリアフリー化されている。院長の射手矢侑大(いてや・ゆきひろ)先生は、地域密着型病院等で経験を積んだ後2016年に開業。地域のファミリークリニックとして、内科・小児科・整形外科・皮膚科と幅広い診療科をカバーするとともに、急速に進む高齢化を踏まえ、在宅診療にも積極的に取り組んでいる。外来診療と訪問診療の両方に対応しながら日々忙しく過ごす射手矢院長に、クリニックの治療方針や地域医療にかける思いを聞いた。(取材日2017年7月15日)

さまざまな相談に応えるクリニックに

広くて明るい雰囲気のクリニックですね。

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患者さんにとって居心地の良い空間づくりをめざしました。見るからに「病院」という雰囲気だと、やはり入りづらいと思い、落ち着いたブラウンと清潔感のある白を基調にして、開放的で気軽に訪ねて来てもらえる空間になるようデザインしたつもりです。ご高齢の患者さんも多いので、通路はすべて車いすで通りやすいように広めにして、2階のリハビリテーション室へ行くためのエレベータを設置するなど、バリアフリー化しています。また、患者さんに気軽に話しかけてもらえるように、僕を含めて、スタッフが着るユニフォームは白衣ではなく、ブルー系のソフトな印象のものを採用しています。

たくさんの診療科を掲げておられますね。

特に高齢になると内科的な疾患はもちろんのこと、筋肉の衰えによるADL低下・疼痛や骨粗しょう症、褥瘡(床ずれ)など、複数の診療科にわたるトラブルを抱えておられる例が少なくありません。そういう患者さんが、内科、整形外科、皮膚科と多くの医療機関を受診するのは負担になるので、オールマイティーに診られるクリニックをめざしました。また通院で治療を受けられていた患者さんが、次第に足腰が弱くなって、通院に困難を伴うようになる例も勤務医時代にたくさん見ており、在宅のニーズに対応するために訪問診療も取り入れました。高齢になると通院が難しくなるのは自然な流れですし、そのご家族が僕を頼って通院してくださることもあり、とてもやりがいを感じています。

どんな患者さんが多いのですか?

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子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の方が来られます。内科・小児科・整形外科・皮膚科のほか、手を動かすことが好きなので、切り傷、できものなど外科的な処置も積極的に対応しています。また早期発見・治療を実現すべく、負担の少ない胃の経鼻内視鏡にも力を入れています。患者さんの中には、何科を受診すればいいのかわからないという方も多く、そういう方に早期に的確な診断をして、必要な治療を実施する、他の医療機関につなぐ、退院後のケアを引き受けるというのは僕たちの役目であり、地域密着型のファミリークリニックのやりがいでもあると考えています。「心配なことがあるときは、田島クリニックに相談すればいい」と思ってもらえるように頑張っています。どんなことでもお気軽に相談してください。

子どもの頃に診てくれた小児科の医師に憧れて

先生は小さい頃から医師になろうと思っていたんですか?

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小さい頃は体が弱くて、地域にある病院の小児科にずっとかかっていました。そこは、僕が生まれた病院でもあり、受診するといつも僕のことだけでなく、「最近、お兄ちゃんどうしてる?」などと、先生が兄や妹のことも尋ねてくださいました。家族ぐるみで自分のことを覚えてもらっていることがうれしかったですし、先生がお医者さまというよりは、親戚のおじさんのような気さくな感じで、小さいながらもこんな先生っていいなと思ったことを覚えています。とはいえ、医師をめざして勉強するようなタイプではなく、サッカーばかりやっていましたし、家族に医師がいたわけでもないので医師になれるなんて思っていませんでした。

そんな先生が医師を志したのは何かきっかけが?

高校2年生のときに、兄がアトピー性皮膚炎に悩んでいるのを目の当たりにしたんです。実家が紡績関係の仕事をしており、職場は埃が多い環境だったのですが、兄は家業を継ぐために体調が優れないときも働き続けて、状態がとても悪くなってしまったのです。もともとアトピー性皮膚炎だったのですが、仕事に就く前は軽い薬で状態が落ち着いている程度だったので、体質が変わってしまったような感じでしたね。病院を受診すると、症状を抑えるためにステロイドを投与されるのですが、薬をやめるとまた悪化するということの繰り返しで、寝ている間にかいてしまうので手を縛っている様子なども見ていました。世間ではアトピー性皮膚炎に対していろいろな新しい治療法が論文に発表されており、「兄に合った治療をしてくれるドクターがいればいいのに」と思う気持ちは、医学への道を後押ししたと思います。

研修医時代に貴重な経験をたくさん積まれたそうですね。

もともと子どもが好きだったので、小児科を専攻したいと考えて松原市にある300床程度の中小病院を研修先に選びました。NICU(新生児特定集中治療室)も備えている病院です。院長は小児科専門の医師でとても尊敬できる人でした。仕事という感覚ではなく本当に子どもが好きで、ずっと患者さんのことを考えておられましたね。実はその病院にとって僕は最初の研修医で、消化器内科の先生には胃カメラを手取り足取り教えてもらい、救急外来でも先生が付きっきりで指導してくださいました。研修医なのに週1回胃カメラの治療枠を設定してもらったほどです。また大腸カメラ、盲腸や痔核といった外科の初歩的なオペについても指導してもらい、外来では訴えが多い疾患のプライマリケアについて学べました。診療科の垣根を越えた研修医時代の経験は、今も僕の大きな財産になっています。

独立に至る経緯を教えてください。

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勤務医時代から開業を志向していましたが、土台が何もない状態で始めるのは不安がありました。そんなとき、サービス付き高齢者住宅などを経営する医療法人幸人会の会長をご紹介いただいたのです。幸人会では施設の高齢者をケアできるクリニックを必要としていましたが、勤務医は数年で独立開業するのが一般的。医師が変わると高齢の患者さんには不安を与える恐れがあるため、地域でずっと診てくれる開業医に法人を譲りたいと考えていたのです。一方、僕は地域に根差したクリニックを開業したいという思いがあり、双方の考えが一致したので譲り受けることに。以前勤務していたクリニックの患者さんも通いやすい場所という点も決め手になりました。

患者の笑顔や喜びがやりがいに

リハビリテーションにも力を入れておられますね。

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痛みについて悩んでおられる方が多く、リハビリテーションのニーズは高いですね。痛いから動かない、動かないから筋力が低下して痛みを助長するという悪循環で、そのままにすると寝たきりになってしまうので、まずはリハビリをしに足を運んでもらうことが大事です。特に独居の高齢者はクリニックに通うことで、若い世代と話をすることが励みにもなると感じています。当院では、患者さんの痛みに対してより多角的に、適切なアプローチができるように、理学療法士や鍼灸師といった専門家のスタッフが常駐しています。また、筋力運動だけではどうしても苦しくなるので、リラクゼーションのために新型のウォーターベッドも導入しています。

医院での外来と訪問診療で忙しい毎日ですね。

午前の診療を終えると、施設や個人宅に訪問治療に出ます。日曜も午前は診療しているので、確かにハードですね。「休まなくて大丈夫?」と心配されることもよくあります。でも、訪問先には僕が来るのを楽しみにしてくださる方もたくさんおられ、「待っていたよ」などと笑顔で声をかけていただくと、つらさよりむしろうれしさが先に立ちます。クリニックの仕事を義務的に感じたこともありませんし、毎日やりがいを感じていますよ。

最後に、地域の人や読者にメッセージをお願いします。

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地域に根差した、何でも相談できるようなあったかいクリニックをめざしています。患者さんとのコミュニケーションを何よりも大事にしており、スタッフにも徹底しています。おかげで、他愛のない会話の中に診断や治療につながるヒントが見えることがあります。また、僕に話しにくいようなことも、看護師やスタッフになら話せるという患者さんもいらっしゃいます。そういうときも、看護師経由で相談や疑問の内容が伝わってきますので、遠慮なくおっしゃってください。

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