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甲状腺と病理診断のスペシャリストによる
甲状腺腫瘍の診療

岡本甲状腺クリニック

(大阪市旭区/関目高殿駅)

最終更新日:2022/02/02

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  • 保険診療

健康診断などで甲状腺腫瘍が発見された場合、その腫瘍が良性か悪性かを判断するのが難しい場合も少なくないという。そのため「悪性が否定できないので手術」となるケースも多く、術後に「良性」が判明することも少なくないそうだ。大阪市旭区にある「岡本甲状腺クリニック」の岡本泰之院長と覚道(かくどう)健一先生は、そのような現状を踏まえ、不要な手術を受けるリスクをできる限り減らしたいと願う甲状腺疾患の診療と病理・細胞診断のエキスパート。良性・悪性かを見分けるのが難しい症例のすべてを「手術」とするのではなく、リスクに合わせた治療方針の選択を行うことで世界基準の甲状腺診療の実現をめざしている。今回は豊富な経験を持つ2人に、甲状腺腫瘍の診療について詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2022年1月19日)

腫瘍の超音波診断と細胞診断を総合して、最適な治療を追求

Q甲状腺に腫瘍があると言われたら、何科を受診すれば良いですか?
A
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▲甲状腺腫瘍の専門的検査が可能な同院

【岡本院長】健診や人間ドックで甲状腺の腫瘍があると言われた場合、腫瘍が良性か悪性かを見極めて、正確な診断をする必要があります。そのためには、専門的な甲状腺超音波検査と細胞検査が必要になります。ですから、それら2つの検査を実施している医療機関を受診する必要があります。甲状腺は首にある内分泌臓器ですので内分泌内科や内分泌外科、頭頸部外科のある医療機関を受診してください。また、甲状腺疾患の専門病院であれば内科・外科のいずれの科でも対応可能でしょう。甲状腺専門クリニックの多くは両方の検査を行っていますが、一部の専門クリニックでは細胞検査だけは外部の医療機関に依頼している場合があります。

Q甲状腺の細胞検査はどのようにして行われるのでしょうか?
A
2

▲採取した細胞は同院で検査可能

【岡本院長】超音波診断装置で腫瘍内部を見ながら、腫瘍細胞を採取します。細胞採取は、採血の際に使用するのと同じくらいの注射針を腫瘍に刺して行います。甲状腺は首元にありますので、ちょっと怖いかもしれませんが、実際に針を刺している時間はほんの数秒です。1つの腫瘍に対して1〜2回細胞を採取し、腫瘍が複数あればそれぞれから採取します。入院の必要もなく、細胞を採取した後は出血がないことを観察し、15分ほど休憩すれば帰宅していただけます。当院では経験豊富な医師が、年間数多くの細胞検査を行っています。適切な診断が行えるように細胞採取後の処理も異なる方法で二重に行っておりますのでご安心ください。

Q細胞検査を受ければ良性か悪性かがわかるのですか?
A
3

▲病理・細胞診断のエキスパートである覚道健一先生

【覚道先生】細胞検査は、専門の臨床検査技師が、悪性の疑いのあるものや良性悪性の区別が難しいものを選び出し、日本臨床細胞学会細胞診専門医・日本病理学会病理専門医の資格を持つ医師が最終判断します。専門家による二重のチェックが行われるわけです。甲状腺の悪性腫瘍で最も多い、通常型の甲状腺乳頭がんであればほとんどが診断可能です。一方、一定の確率で細胞検査だけでは良悪性を確実には区別できない甲状腺腫瘍もあります。手術をしてみないとわからないのです。しかし当院では、良悪性が明確でない場合は、悪性の可能性がどの程度の確率なのかを示し、できるだけ不要な手術をしなくても済むよう配慮しています。

Q良性腫瘍と診断された場合はどうすればいいですか?
A
4

▲手術をせず、超音波検査で経過観察で済む場合もある

【岡本院長】良性あるいは良性の可能性が高いと判定された場合は経過観察となります。半年〜1年に1回程度超音波検査をして、腫瘍の様子を観察していきましょう。もしも腫瘍がどんどん大きくなるような時は、良性であっても手術が必要になる場合があります。また、良性腫瘍の一部には甲状腺ホルモンを体が必要としている以上にどんどん作る腫瘍があります。血液検査の結果、血液中の甲状腺ホルモンが過剰になっている場合は、手術や放射線による治療を行います。当院では、超音波検査による経過観察はもちろん、提携医療機関と協力して放射線による治療ができるようにしています。腫瘍のタイプに合わせて対応できますので、ご安心ください。

Q甲状腺がんと診断された場合には、どのような治療になりますか?
A
20220128 5

▲手術を行わずに経過観察で良いがんもある

【覚道先生】治療の基本は、手術による摘出です。甲状腺がんのほとんどは非常におとなしい性質のものなので、肺がんや胃がんなどの他臓器のがんに比べると根治がめざしやすいです。一部の場合を除いて抗がん剤を使用することもほとんどありません。また、1cm以下の甲状腺がんはほとんど進行せず、命に関わることが少ないため、世界では良性腫瘍と同様に、超音波検査で経過観察することが主流です。経過観察か手術かは、腫瘍のある場所やリンパ腺の状態によって専門的に判断します。手術が必要になれば、専門の外科医師を紹介し、傷痕の目立ちにくい、手術合併症のリスクを最小限にする治療を受けられるようにしています。

ドクターからのメッセージ

岡本 泰之院長

甲状腺の腫瘍を自分で発見することは難しく、人間ドックや検診などで偶然見つかることがほとんどです。腫瘍が見つかったとなれば、手術をしなければと悲観的になる人も多いのですが、必要以上に心配する必要はありません。まずは落ち着いて甲状腺の専門医療機関や、内分泌内科や内分泌外科、頭頸部外科のある医療機関を受診しましょう。そうすれば適切な検査や治療を受けることができます。また、検査や手術は怖いイメージがあるでしょうが、その分野のスペシャリストが行えば怖いものではありません。安心して治療を受け、病気を放置することがないようにしてください。そうすれば、大きな支障なく日々を元気に過ごすことができるはずです。

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