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桝田 康宏 院長の独自取材記事

ますだ歯科

(堺市北区/なかもず駅)

最終更新日:2021/10/12

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クリニックがある堺・泉北地区から、歯の疾患で困る人をなくしたい。熱い思いで予防歯科に力を入れる「ますだ歯科」の桝田康宏院長。同院では子どもの虫歯予防をきっかけに、3世代、4世代で予防に取り組む家族が増えており、その成果は着実に現れているのだと笑顔を見せる。患者とその家族、勤務するスタッフすべてを幸せにしたいという気持ちで日々診療に取り組み、技術向上への努力を惜しまない桝田先生に話を聞いた。

(取材日2018年5月17日)

コンセプトは家族全員が安心して通えるクリニック

開業前は勤務医としてどんな経験を積んでこられたのですか?

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大学卒業後は、難波にある歯科医院で勤務しました。そこでは一般的な歯科治療から審美歯科、矯正治療まで幅広く診療に携わり、歯科医師として必要な多くの技術を身につけることができました。勤務初日、1台のチェアの前に院長に呼ばれてこう言われたのです。「このチェアは君の場所だから、ここを自分の“桝田歯科”だと思って診療しなさい」。自分が担当する患者さんは最後まで責任をもって診ていくようにと、院長から熱いメッセージを受け、診療への意欲が高まりました。土日祝日も休診日のないクリニックでしたので、ほとんど毎日出勤しました。もちろん強制ではありません。仕事を任されたことがうれしくて、大変というよりむしろ楽しんで仕事をしていました。院長や先輩から実践で教わることも多く、現在の診療の基礎にもなっています。

開業、移転の経緯をお聞かせください。

勤務2年目からは、矯正歯科を任されるようになりました。成人の患者さんが中心だったのですが、大人の矯正歯科は歯をきれいに並べるためのスペースが足りない時に、抜歯が必要なことがあります。一方で子どもは顎の成長に合わせて、歯を抜かずに効果的に歯並びを改善することができます。矯正治療に限らず、子どもの時から歯を守るアプローチを歯科医院がしていけば、もっと健康な歯を残せるのではないかと感じ、開業する時はファミリー層の多い住宅街でしたいと思っていました。4年間勤務した後、2005年に中百舌鳥で開業。3年半後、診療室が手狭になったので今の場所に移転しました。訪問診療も積極的に行い、現在の診療ではお子さんがメインというよりも赤ちゃんからご高齢の方まで、家族ぐるみでかかりつけにされている方が多いです。中には、家族4世代で通われている方もおられます。

子どもの歯科診療では、どのようなアドバイスをされていますか?

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歯科嫌いの子どもにしないためには、早い時期からクリニックの雰囲気に慣れてもらうことが大切。生まれて初めて入った診療室で、いきなり治療をされたら怖がるのは当然ですから、お母さんの治療の付き添いや歯磨きの練習など、まずは治療以外の目的で来てもらい、歯科医師やスタッフと顔見知りになってほしいです。また、早くからかかりつけの歯科をもてば、歯列矯正が必要な場合に、いつ、どんな治療が適切かといったアドバイスが受けられ、その子に合ったタイミングで始められます。当院では初回の矯正相談を1時間とり、床矯正や顎顔面矯正、マウスピース型装置を使った矯正など幅広い選択肢から、その子の状態に応じた方法を提案しています。マウスピース型の装置は私自身も経験したので、メリットやデメリットなど実体験をもとにお話ししています。

「幸せをつかむためにフロスをしよう」が予防の合言葉

子どもの歯を守るために、親は何をすべきですか?

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大人になってから歯の健康で困らないようにするには、小さい頃から歯科に楽しくかかる経験をさせて、予防意識を定着させることです。ですが、本当に子どもの歯を守るためには、お子さんが産まれる前から、お父さんお母さんがご自分の予防歯科に取り組むことです。子どもが虫歯になる原因の多くは、両親の口腔内にいる虫歯菌の感染です。出産前に口腔内をベストな状態にして、親子感染のリスクを減らしていきたいですね。また妊娠中にお母さんが虫歯になると、薬やエックス線が心配で思うような治療が受けられないことも。産まれてくる赤ちゃんのためにも、お母さん自身のためにもマタニティー歯科を受けることをお勧めします。当院は保育士が常勤しており、お母さんの治療中はお子さんが退屈しないように見ていますので、出産後もお子さんを連れて通院していただけます。

予防ではどのような取り組みをされていますか?

予防に特化したいという考えは開業前からありましたが、8年前にスウェーデンを訪れ、その思いはさらに強いものになりました。歯科先進国とも呼ばれるスウェーデンでは、歯の疾患は自分たちで予防するものという考えが根付いています。特に子どもに関しては、「乳歯があるうちに虫歯ができたら親の責任」と考える家庭も多く、子どもに虫歯が見つかると、がっくり肩を落として落ち込むお母さんも。スウェーデンの人たちの予防意識の高さを目の当たりにし、これを自分のクリニックから地域に浸透させたいと思いました。予防は家庭でのセルフケアが重要ですが、より効果的に予防するには、歯磨きよりもフロスを活用することです。多くの虫歯は歯と歯の隙間から進行するため、「時間がない時でもフロスは忘れないで」と患者さんには伝えています。糸の太さや使い方など、気軽に相談してください。

診療スタンスについてお聞かせください。

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「患者さんを自分の家族だと思って接しなさい」以前勤務した医院の院長に教えられたその言葉を忘れずに、診療する時は相手の気持ちを考え、その方にとってベストな治療を提供するようにしています。こちらから難しい治療の話ばかりするのではなく、患者さんの悩みをしっかり聞いて世間話もするなど、患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。お子さんなら「よく来たね」と、まずは目線を合わせてきちんと出迎え、泣いて怖がる子には「ゆっくりでいいから練習していこうね」と焦らせず、スタッフ全員で温かく見守るようにしています。当院のサルをモチーフにしたクリニックのロゴは、実はよく見ると顔の部分が奥歯の形をしていて、その奥歯を優しい手が守っていることを表現しています。「私たちは患者さんと歯を大事に守りますよ」といったメッセージが込められているんですよ。

堺・泉北地区を虫歯と歯周病のないエリアに

チームワークの良さが貴院の魅力だと伺いましたが。

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われわれ歯科医師も歯科衛生士も、1人では何もできません。スタッフ同士が助け合ってこそ歯科診療は成り立ちます。ですから当院では、どんなにスキルが高くてもスタンドプレーに走る人は採用しないようにしており、目標に向かって一緒に頑張れる人だけが集まっています。みんなやりがいをもって楽しく仕事をしていて、いい人材に恵まれたことに感謝しています。当院では、1人の患者さんを同じ歯科医師、歯科衛生士が受け持つ担当制にしています。患者さんも気心が知れている自分の担当者なら、相談したりオーダーしたりしやすいと思います。各歯科医師が共通意識をもって診療できるように、毎朝9時から情報共有をするミーティングを欠かさず行っています。

プライベートはどのように過ごされていますか?

今は時間があればジムで汗を流す程度ですが、大学時代は硬式野球部でピッチャーをしていて、6年間は野球漬けの毎日を送りました。とにかく練習量だけは誰にも負けないほど野球に打ち込み、大学の野球大会では見事優勝を果たしました。人は誰しもさぼりたい気持ちが出てくるものですが、がむしゃらに練習したあの時の自分を思い出すと、どんなにつらい状況でも乗り越えられ、目標に向かって頑張る意欲が湧いてきます。今も年間70回ほど勉強会に参加し、常に新しい治療技術を習得するようにしています。学ぶ姿勢は生涯忘れずにいたいですね。

今後の展望をお聞かせください。

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夢あふれる子どもたちの明るい未来のために、まずは子どもたちの虫歯をなくし、正しい歯並びに導いていきたいですね。子どもや孫たちが予防に励めば、それに引っ張られるように、お父さんお母さん世代、おじいちゃんおばあちゃん世代も予防の大切さに気づいて、一緒に歯科に通ってくれるはずです。その環境がずっと続けば、歯の健康で困ることのない世界は実現できると信じています。その一歩として、まずは堺・泉北地区を日本一、虫歯・歯周病のない地域にすることが私の目標。これからも予防の大切さを伝えていき、地域の健康をサポートしていきたいです。

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