河野歯科クリニック

河野 哲 院長

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初期の虫歯であれば、できる限り削らない

―大学で学ばれた口腔衛生学は診療にどのように生かされていますか?

虫歯になった歯を削ってしまうと、元には戻らないので、歯をなるべく削らないでそのまま残すという考え方が根底にあり、今でもその考え方に基づいた治療を行っています。ごく初期の虫歯であれば、すぐに削るという治療をしないで、少し経過を見て、できるだけ削らないで済む処置をします。つまり、患者さんの生活習慣など虫歯になった背景をお伺いした上で、虫歯をそれ以上進行させない処置を考えます。例えば、細菌検査をして虫歯菌や歯周病菌がいることが分かれば、それらを減らすように抗菌剤を使うという処置をします。また、唾液の分泌が減ることにより唾液が酸性に傾いている場合は虫歯になるリスクが高まりますので、ガムを噛むとか、噛みごたえのあるおかずを食卓に一品加えてもらうなどして、噛むことによる刺激で唾液の分泌量を増やし、唾液の酸化を防ぐという方法もあります。ブラッシング等の歯のお手入れの方法を変えてもらうこともあります。

―唾液の分泌量が増えると、虫歯予防になるのですね。

唾液には、じっとしているときに出てくる「安静時唾液」と、食事などの刺激によって出てくる「刺激唾液」の2種類あって、後者の刺激によって新たに出てくる唾液はアルカリ性の性質があります。一方、虫歯菌は酸を出し、この酸が歯を溶かして虫歯になります。そこで、アルカリ性の刺激唾液を噛む刺激などでたくさん分泌し、虫歯菌の酸を中和させることによって、虫歯を防ぐことができるわけです。

―虫歯は見つけたらすぐ削らないと広がってしまうことはありませんか?

確かに「早期発見・早期治療」というように、初期の段階で治療しておいたほうが、それだけ治療しなければならない部分を狭くできるという考え方もあります。ただ、虫歯の種類には、すぐに症状が進行するタイプと、なかなか進行しないタイプがあるほか、生活習慣などの個人差もあります。すぐに進行しないということが分かれば、患者さんに3ヵ月あるいは6ヵ月ごとなど定期的にお越しいただき、問題がなければそのままでいいわけですね。虫歯であっても、ずっと初期の状態のままという患者さんもたくさんいます。この場合は、先ほどお話しした処置を行うことになりますが、初期の虫歯を削らないで樹脂で溝を埋めるという方法もあります。削って詰め物を入れるという一般的な治療だと、その歯科材料を歯に接着させるために歯の健康な部分も削って穴を大きくしてしまいます。その詰めた材料には一生使えるものもあるかもしれませんが、そうでない可能性の方が高いです。これに対し、自分の歯であれば、うまくいけば一生使えます。それなら、なるべく歯を削らない方がいいですよね。もっとも、初期の虫歯でも気になってしょうがないという患者さんには、急いで治療することもあります。

記事更新日:2016/01/24

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