審美歯科でも重要
健康で美しい歯のための適切な診断と治療

根本的な原因を探って再発を防ぐ。天然の歯を残し、自然な笑顔を

Qまず、先生は「診断」をとても大切にされているそうですね。

A

▲言葉もやさしい小寺先生。常に患者にとっての最善を考えてくれる

はい。単純に「虫歯ですね」とか「歯周病ですね」と言うだけでなく、「そこが、なぜそういう状況になってしまったのか」を今までの治療や生活習慣などのお話から、個々の患者さんの原因と予後を診断して、治療を進めていきます。そうしないと、同じことの繰り返しになってしまいますからね。歯というのは、治療を繰り返しているうちにどんどん悪くなってしまい、最終的に歯を失ってしまうことも少なくありません。そうならないようにするためには、根本の原因を取り除くということが一番。なので、最初の問診や検査には時間をかけ、3DCTでの撮影、歯茎や顎の動き、歯並びなど必要な検査はすべて行うようにしています。

Q歯科用3DCTのメリットはどのようなところでしょうか？

A

▲3Dで撮影できる歯科用CT。被ばく量も従来より少ないそう

普通のレントゲンでは写らない部分まで鮮明に撮影することができるので、診断に大きく関わってきます。例えば、どこかの歯科医院に通っていたけど痛みの原因がよくわからなかった、という患者さんを3DCTで改めて患部を撮影したら根の先に数ミリほどの大きな膿のかたまりがあったということもありました。診断が変われば治療も変わりますから、どの場所にどういった病巣があるのかを鮮明に映し出してくれる3DCTは心強い機器ですね。逆に、従来のレントゲンではそこまで写せないので、どうしても正確な判断は難しくなります。自然の歯を残し、良い状態を長く保つ治療のため、最初に正確な検査をすることが大切ですね。

Qマイクロスコープも日々使用されています。

A

▲歯科用マイクロスコープによる治療を行える歯科医院

より精密な治療をしたくて、開院して間もなく導入しました。人間の肉眼で見えるものには限界がありますし、治療は見えている部分しかできませんからね。よく見えないものを手探りで治療していくのは困難ですが、しっかりと見えればそこに対して適切な治療ができます。マイクロスコープなら最大20倍の倍率で拡大することができますから、根の中はもちろん、歯の細かい段差まで確認することが可能です。虫歯の削り残しや削りすぎを防ぐこともできます。まず見ること、見ながら処置を施すことが、正確な治療、ひいては長持ちする治療へとつながっていきます。

Qマイクロスコープはどのような場面で使われるのでしょうか？

A

▲あらゆる診療にマイクロスコープを用いて精度を追求

根管治療（歯の根の治療）はもちろん、審美的な治療でも活躍しています。特に詰め物、かぶせ物は歯と人工物の境目がとても大事なんです。そこに段差があれば細菌がたまりやすくなり、虫歯や歯周病の原因になってしまいますし、段差があることで歯茎に無理な力がかかり、歯茎が痩せて境目が見えてしまう場合もあります。数ミクロン単位のことで大きく違ってきますから、マイクロスコープを使ってその境目の部分を見ながら滑らかに仕上げていくことが重要です。ただ、どうしても治療に時間がかかってしまうこともあり、器具を挿入する際などにはタッチをやわらかくするなど、治療における患者さんの苦痛は少しでも減らせるようにしています。

Q仕上がりが自然ということで、審美歯科もお得意だと聞きました。

A

▲色味や形だけでなく、機能面も大切にするため患者満足につながる

ありがとうございます。当院には最初から審美歯科が目的でみえる患者さんもいらっしゃいますが、私としてはまずお口の中を良い状態で長く保てるように精密な治療をすることが第一と考えています。ただやはり見た目にコンプレックスがあると、笑う時に口元を手で覆ってしまったりしますよね？　そういうマイナスイメージのようなものは極力なくしてあげたい。心の健康という面でも口元の美しさは大切だと思います。歯並びはもちろん、歯の色や形はその人の印象に大きく関係する部分ですから、できるだけご本人の歯のように、持って生まれたような自然な感じになるよう心がけています。また同時に、歯としての機能面も重視して仕上げています。