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吉田 良成 院長の独自取材記事

芽吹ファミリー歯科

(尾張旭市/尾張旭駅)

最終更新日:2021/10/12

吉田良成院長 芽吹ファミリー歯科 main

尾張旭市の国道363号線沿いにある「芽吹ファミリークリニック」は、吉田良成院長の趣向が反映された、あえて歯科医院を感じさせないたたずまいだ。院内はトイレも含め全面バリアフリー。クリニックにはめずらしく畳のある待合室に、表にはスタッフが歯科に関する豆知識を書いた看板と、院長先生が書いた歯科以外の豆知識が書かれた看板が2つ並び遊び心満載。「歯科医院っぽくしたくなかったんですよ」という院長先生は柔和な笑顔を見せるが、こと医療の話となると、真剣なまなざしが垣間見える。そんな院長先生に診療するときに大切にしている考えや子どもと向かい合うときの姿勢について聞いた。

(取材日2017年9月6日)

子どもの成長に楽しさとやりがいを感じる

歯科医師になられた理由と小児歯科・障害者歯科へ進まれたきっかけを教えてください。

吉田良成院長 芽吹ファミリー歯科1

手に職をつけようと考え歯科医師をめざしました。そして、やるからにはあまり他の人がやっていないことをやりたいと思っていましたね。そんな思いもあって当時の同級生たちの多くは口腔外科をめざしていたのですが、私は小児歯科を選びました。また、研修先が障害者歯科を兼ねていて、最初は特殊だなと思いながら取り組んでいたのを覚えています。そして、研修をしていくうちに夢中になっていき、気づけば仕事とプライベートの境界線がなくなっていましたね(笑)。今では経験を重ねていくにつれてこの道が自分に合っていると思うようになりました。

どんな点がご自身に合っていると感じられますか?

お子さんでも障がいのある子でも、歯磨きや診療室に入ること、あいさつをするなど、今まではできなかった子が、私たちが一緒に導いてあげることでできるようになっていくことにとてもやりがいを感じます。他のクリニックから転院してきた子が、時間をかけてでもできるようになっていくと、喜びや面白みがそこにはあるんですよね。特に障がいのある子の場合に言葉は不要で、こちらの表情と態度と息遣いなどの感覚で対話します。子どもは本能で向かってきますし、嘘がないのでそれが楽しい部分でもあります。でも、伝えようとしてもなかなか伝わらなかったり、思うようにはいかないこともありますけどね(笑)。それでも決して途中で投げ出さないですし、気長に患者さんと取り組んでいます。

開業を考えられたときはどのような思いでしたか?

吉田良成院長 芽吹ファミリー歯科2

歯科医師となり、小児歯科・障害者歯科を専門機関で研修しているうちに感じたのが、「この子たちが大きくなったときは?」その思いから一般歯科の世界にも進み、「もっともっと大きくなったら?」と高齢者歯科へと分野を広げていきました。また、開業するなら赤ちゃんからご高齢の方までを対象にしたファミリー歯科にしたかったんです。そこで、大学内の小児歯科・障害者歯科に6年間勤務後、独立することを見据えて4年ほど、成人の歯科治療から外科的治療、訪問歯科診療などさまざまな分野で勤務させていただきました。

患者にとって一番良い治療を

診療の際、心がけていることはなんですか?

吉田良成院長 芽吹ファミリー歯科3

患者さんにとってプラスになるようにと心がけています。受診されたことをマイナスだと感じないようにと思っています。それと、当院の患者さんは赤ちゃんからご高齢の方まで幅広い年齢の方が来院されますが、お子さんや障がいのある子が比較的に多くいらっしゃいます。というのも、私は大学勤務中の頃からプライベートで障がい児のグループやボランティアなどに関わってきたので、そのつながりで紹介されて来院されるなどで多くいらっしゃるんですね。お子さんや障がいのある子を診察するときに心がけていることは、常に真っ向勝負、一辺倒にならない、その「個」を理解することに努め、対応させていただきます。

お子さんとの接し方には特に気を付けていらっしゃいますね。

子どもって、親が一緒だと本音を出さないことが多いんですよ。本音を聞かなければ正しい治療はできません。それから、親と離れることで子どもは私と一対一になりますから、真剣に向き合ってきます。最初のハードルは高いのですが、それを踏み越えると一気にいろんなことができるようになるんです。子どもの本当の力を引き出すには、その方が良いと考え、そうしています。親御さんにもご自身のお子さんの力を信じてあげてほしいですね。いつも「習い事」が一つ増えたと思って通ってくださいねと伝えています(笑)。お子さんにも「お口の先生」として頼りにしてもらえればうれしいですね。

スタッフは先生にとってどういう存在ですか?

吉田良成院長 芽吹ファミリー歯科4

なくてはならない頼りになる存在ですね。彼女らには、できないことができるようになっていくと面白くなり、やりがいを感じられると信じて、スキルアップできるようにと課題を出しています。常勤は私と歯科衛生士と歯科助手がそれぞれ1名の3名です。あとはパートが1名とお掃除のおばあちゃん。今は一緒に働いてくれる仲間を探している最中なんですよ。患者さんにより良い診療をしていくためには私一人では限界があります。当院だからできる、当院だからこその医療をめざして、これからもチームとして患者さんに向き合っていきたいですね。

自分らしい医療をこれからも

お休みの日はどのように過ごされていますか?

吉田良成院長 芽吹ファミリー歯科5

そもそも仕事を仕事と考えずに、仕事とプライベートが混在しているような生活をしています。ボランティアで講話に行くこともありますが、その場でいろんな人と会い、お話しすることからも多くの情報を得ています。それは半分趣味のようなものですが、講話のための勉強は自分のためになります。仕事に取り組んでいるうちにそれがライフワークになった感じでしょうか(笑)。

今後の展望、将来の夢について教えていただけますか?

私としては今やっている診療をより深めていければいいなと思っています。今の診療を続けながら、私の年齢が上がってもやれるところをこれからも考えていきたいですね。今関わっている障がいのある子が年齢を重ねていったときには私も歳を取っているわけで、療育や就労支援、生活介護など、今とは違う立場で関われたら面白いかなと思っていますね。

読者へのメッセージをお願いします。

吉田良成院長 芽吹ファミリー歯科6

赤ちゃんからご高齢の方まで、ご家族で通っていただきたいと思って開業し、10周年を迎えました。通っていただいている患者さんにはありがたいことに「気軽に通える歯医者だ」とおっしゃっていただくこともあり、これからも通いやすい歯科医院であり続けたいと思っています。また、ご高齢の方、障がいのある方で、通院困難な場合は、訪問歯科診療を承っていますので、ご希望の方はお申し出ください。これからも当院らしく、私たちを頼ってくださる患者さんに、全力で応えていけるように努めていきたいですね。

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