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馬塲 邦生 院長の独自取材記事

クニオデンタルクリニック

(横浜市港北区/菊名駅)

最終更新日:2022/03/04

馬塲邦生院長 クニオデンタルクリニック  main

菊名駅から歩いて2分ほどの閑静な住宅街にある「クニオデンタルクリニック」。2005年の開業以来、地域に親しまれてきた歯科医院だ。待合室に足を踏み入れると、スタッフ全員の似顔絵が描かれた掲示板や、歯の健康情報が盛り込まれた手描きの瓦版が置かれ、アットホームな雰囲気が広がる。「全部スタッフが自主的に作ったものなんですよ。少しでも患者さんに親しみを持ってもらえたらと思っています」と話すのは、院長の馬塲邦生先生。優しい笑顔が印象的な先生に、開業に至った経緯やクリニックの特色、力を入れている治療などについて語ってもらった。

(取材日2017年11月8日/更新日2022年3月3日)

家族を診るように親身に治療を行う

以前は、この場所で叔父さまが歯科医院をしていたそうですね。

馬塲邦生院長 クニオデンタルクリニック 1

はい。私が歯科医師になろうと思ったのは、叔父の影響も大きかったんです。子どもの頃はよく待合室で漫画を読んだりしていましたね。ある時治療をしてもらうことになり、「痛いだろうな」と思っていたら、麻酔などもまったく痛くなくて、「叔父さんはすごいな」と感動したのを覚えています。現在のクリニックは、当時と内装こそ変わっていますが、建物はそのままです。この場所があったからこそ、目標としていた30歳までに開業することができました。だから、叔父にはとても感謝しています。開業から12年がたち、今では長く通ってくださる患者さんも増えてきました。開業当時5歳くらいだったお子さんが大学受験の時期に差しかかっていたり、就職する年齢になったりするのを見て親のような気持ちになることもありますね。

診療方針を教えてください。

なるべく痛みを感じないように治療を行うことです。例えば麻酔は痛いというイメージがありますが、チクッとする痛みを軽減するため、麻酔を打つ前にさらに麻酔を塗るほか、針を刺す角度や場所、注射器を押すスピード、麻酔薬の温度など細部に注意することで、患者さんが感じる痛みを軽減することが可能です。このように、一つ一つ丁寧な手順を踏んで治療をするためにも、当院では1回の治療に30分前後の時間を確保して、患者さん一人ひとりをしっかり診るようにしています。また、患者さんを自分の親や家族だと思って接することも大切にしています。患者さんとコミュニケーションを取りながら、いろいろな可能性、治療方法の選択肢をご説明した上で、患者さんご自身も納得できる、ご本人にとってより良い治療を提供したいと考えています。

予防やメンテナンスで通っている方も多いようですね。

馬塲邦生院長 クニオデンタルクリニック 2

開業して12年たちますので、長くお付き合いのある患者さんの中には、定期的なクリーニングで歯の健康を維持されている方が増えています。メンテナンスの目的は歯周病の予防です。歯石がついた状態だと、目立った症状がなくても歯周病は進行します。歯石を定期的に取り除くことが歯周病の予防になりますし、虫歯も小さいうちに見つけられれば、治療回数が少なくて済みます。特に中高年になると、歯茎が痩せて下がる傾向があるため、食べたものが残りやすいといえます。セルフケアも大切ですが、自分では磨ききれない部分もありますから、40代以上の方は、4ヵ月に1回くらいのペースでメンテナンスを行うといいですね。当院では、トゥースクリーニングエステといって、歯ブラシでは落とせない、フィルム状に付着しているプラークをはがし取るメニューも用意しています。

歯周病は外科的な治療で改善をめざすことも

歯周病がすでに進行している場合は、どのような治療を行いますか?

馬塲邦生院長 クニオデンタルクリニック 3

症状や患者さんの希望にもよりますが、歯周病が進行している方には外科的な処置も行っています。通常は歯茎の上から歯石を取りますが、歯茎の腫れが引かない場合は、麻酔をして歯周ポケットの中の歯石を取り除きます。それでも難しい場合には、歯茎を切開して歯周ポケットに深く入り込んだ歯石やプラークを取り除きます。腫れがひどければ、歯茎の一部分を取り除くこともあります。炎症が長く続くと歯が揺れて、最終的には抜けてしまうからです。そうなる前に歯茎の炎症を食い止めることが大切なのです。炎症を取り除き歯茎の再生を促す治療を行うことで、歯周病の進行抑制につなげています。40代くらいの方でもこうした治療を受けている方は増えていますね。

子どもの虫歯予防に関してはいかがですか?

お子さんの歯に関しては、意識の高いお母さんが多いですね。歯が生えそろう2歳半くらいから、来院する方もいらっしゃいますよ。4~5歳で初めて歯医者さんに行くとなると、イヤイヤになってしまうと思うのですが、まだ虫歯のない年齢で歯ブラシをしたり、虫歯予防の薬を塗ったりして、口の中を触られることに慣れさせておくと、子どもにとっても先が楽になるんですよ。そうすれば、大きくなっても虫歯になることが減るのではないかと考えています。

将来的に歯並びも良くなりますか?

馬塲邦生院長 クニオデンタルクリニック 4

子どもの顎を観察すると、将来どんな形に成長するかがある程度予測できますので、必要があれば早めに矯正ができます。子どもの歯科矯正の目的は、歯並びを良くすることではなく、顎の成長を促すことです。顎が正しく成長しないと、大人の歯が並びきらず歯が変な方向に生えたりするのです。これを整えるには、大がかりな矯正が必要になります。ですが、子どもは体そのものが成長段階にありますので、顎全体の成長を促すことで自然ときれいな歯並びになると考えています。方法としては、マウスピース型装置を用いた矯正を行う場合が多いですね。当院には矯正専門の歯科医師も在籍していますし、小さなうちから定期的に通院してもらうことで、矯正の適切なタイミングもお伝えできると思います。

地域に密着したクリニックであり続ける

これまで治療をしてきた中で、特にうれしかったことは?

馬塲邦生院長 クニオデンタルクリニック 5

入れ歯が合わないと悩んでいた患者さんの下側の入れ歯を作り直したところ、非常に喜ばれたことがありました。そもそも下側の総義歯は難しいとされています。その方の場合も骨が少ないため、装着しても不安定になったり、痛みがあったりして、しっかり噛める入れ歯を作るのが難しい状態だったのです。それでも何とか患者さんの力になりたいと考え、入れ歯に関する勉強会に参加したり、信頼できる歯科技工士に相談したりしながら、最終的には納得のいく治療方法にたどり着くことができました。患者さんのうれしそうな表情を見てとてもうれしかったですし、このことがあって、下の総入れ歯の治療も力を入れるようになりました。

プライベートはどんなふうに過ごしていらっしゃいますか?

旅行など外に出かけるのが好きですね。特に自然が豊かな場所や、歴史が残っている街を散策すると良い気分転換になります。またスポーツも好きで、小中学生の頃は野球をしていて、学生時代はアメリカンフットボール部に所属し、卒業後は1年間コーチもしていたんですよ。年に1回、沖縄でスキューバダイビングも楽しんでいます。今は週末を利用して歯科の勉強会に参加することも多いので、スポーツからは離れていますが、週に1回、サウナでリフレッシュする時間が楽しみです。

最後に、読者にメッセージをいただけますか?

馬塲邦生院長 クニオデンタルクリニック 6

長く患者さんを診る中で、定期的なメンテナンスの大切さを実感しています。痛い所を治して終わりではなく、良い状態を維持しようとする方がますます増えたらいいなと思います。当院の定期検診ではまず磨けていないところをチェックし、歯並びや利き手、磨き方の癖、どんな歯ブラシを使っているか、毛の硬さや歯ブラシの大きさなどを細かく聞いた上で、一人ひとりに合ったセルフケアのアドバイスをしています。定期検診に限らず、口の中のことで違和感があれば、いつでもご相談いただけるよう、平日は夜9時まで対応し週末も診療するほか、駐車場も完備して通いやすさに配慮しています。感染症対策についても、基本的な手指消毒などに加え、4ヵ所ある窓をこまめに開放して換気したり、口腔外バキュームを導入したりして予防に努めていますので、安心してお越しください。歯に関する悩みや気になることがあれば、気軽に受診していただけたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万2000円~、矯正/片顎38万5000円~、小児矯正/22万円~、ホワイトニング/片顎1万4300円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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