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ペインクリニックとは
痛みにアプローチする神経ブロック療法

松田クリニック

(大阪市平野区/平野駅)

最終更新日:2022/12/26

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  • 保険診療

痛みで体が思うように動かせないストレスは、誰にとっても大変なもの。「朝の開院と同時に来院されて、神経ブロック注射を求める方もいらっしゃる」と話すのは、「松田クリニック」の松田真弥先生。神経ブロック注射は、局所麻酔薬を神経やその近くに注射して体の痛みをコントロールしていく方法で、近年、超音波(エコー)機器の進歩により、安全性が増していると言う。ブロック注射は、加齢によって、起きやすい五十肩や椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性脊椎症などの痛みから、帯状疱疹後神経痛などの身近な痛みにまで役立つ。大阪市平野区で長く診察をしている松田先生は、通ってくる患者の小さな変化にも気を配り、認知症や骨粗しょう症、糖尿病の早期発見にも注力しているそう。そんな松田先生に神経ブロック療法について教えてもらった。

(取材日2022年8月25日)

頭痛や肩凝り、帯状疱疹など多くの痛みを総合判断。かかりつけ医として内科面の診断にも注力

Qペインクリニックというのは、どんな治療をするところですか?
A
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▲患者に合わせてさまざまな治療を組み合わせているという松田院長

痛みを取るための治療を行っています。ペインクリニックは麻酔科の医師が担当していることが多いのですが、麻酔科医の人数自体が少ないので、まだまだ皆さんの認知度は低いと思います。最近は高齢化社会です。「健康寿命を延ばそう」という意識の高まりから、ゴルフ場やスポーツクラブなどでクチコミを聞いたり、インターネットで検索したご家族に付き添われ来院される、というケースも増えてきました。基本は神経ブロックという注射が治療のメインです。その上で、内服やリハビリテーションなどいろいろな治療を組み合わせて対処していく。治療は患者さんとそのご家族も含めたチーム医療として考えていくよう心がけています。

Q神経ブロック療法とは、どのような治療でしょうか?
A
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▲神経ブロック療法は時間をかけて治療していく必要がある

主に局所麻酔薬で神経や筋肉の緊張を取り除き自律神経のバランスを整えることをめざします。「凝って痛い」というポイントに注射をするトリガーポイント、脊髄周囲を包む硬い膜の外側に注射する硬膜外ブロック、頸部の神経節に行う星状神経節ブロック、痛みの神経に注射する神経根ブロックなど種類はたくさんあります。エコーやエックス線で確認しながら行うブロックも多く行っています。「注射一発ですぐ治る」という治療はなく、それなりに治療期間も必要です。まず、本当に痛む箇所が悪いのかをよく診察し、説明を十分に行い納得してもらってから治療します。治療後は20分から1時間程度、院内で安静にしてもらう必要もあります。

Qどんな患者さんが多いですか? また、どんな症状が対象に?
A
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▲症状を感じたら早めの治療が重要である

急性の腰痛や頸部痛では介護職や配送業、建築業などの方が多いです、「肩が上がらず洗濯物が干せない」、「10分ほど歩くと足がしびれる」と訴える方、デスクワークなどで「頭が痛い、肩が凝る、手がしびれる」が慢性化している方、などですね。「まず痛みを止めて」と来院されることが多いです。慢性化している場合は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、変形性脊椎症などが考えられます。最近は、60代以上の方の帯状疱疹後神経痛が増加していると思います。帯状疱疹は早く治療を開始することが重要で、2週間たっても痛みが取れない場合はぜひ受診してください。五十肩も関節が固まる前の早い段階から治療を開始することが大事です。

Q治療の流れを教えてください。
A
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▲患者に合わせて施術の仕方を変えてくれる

まずどういう治療が一番適しているのかを、じっくり話して納得してもらうところから始めます。初診時には、直近の血液検査の結果と服用中の薬がわかる物、可能であればMRIの検査画像を持ってきていただくといいですね。MRI画像では病変の程度が確認できますし、血液検査データで肝臓や腎臓の数値をあらかじめ確認して、薬の処方を考えることもできます。治療の選択肢としては、ブロック注射だけでなく他の方法も併せて説明するようにしています。ブロック注射は、症状や効き方を診ながら行い、超音波やエックス線を用いるか、不要かを毎回選択します。治療間隔は人に応じて、週2回から1ヵ月に1、2回と幅があります。

Qクリニックならではの特徴や、ほかに注力していることは?
A
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▲地域のかかりつけ医としてさまざまな治療に対応してくれる

当院は、ある程度の範囲までさまざまな病気を総合的に診察できるようになることを目標としており、特に骨粗しょう症と認知症、糖尿病の発見には注力しています。骨粗しょう症は圧迫骨折の危険性を高めます。転倒して骨折し、入院したままになる高齢者の方を減らすためにも、早めに見つけて治療につなげたいと思っています。また、付き添いのご家族との会話から「あれ?」と認知症を疑って検査をお勧めすることもあります。糖尿病は、それが原因で痛みの治療の効果が出にくい方もいらっしゃいますから、軽症なら自分で診ますし、難しい場合は近隣の先生をご紹介します。皆さんの健康寿命を上げるお手伝いができれば、うれしいですね。

ドクターからのメッセージ

松田 真弥院長

当院では働き盛りの方で痛みを訴えておられる方には、データ上にも常用薬との飲み合わせにも問題がなければ、神経ブロック注射での治療を積極的に行っています。ですが、注射が怖い方に「絶対、注射」とは言いませんからご安心ください(笑)。まずは、どういう方法が良いかを患者さんとよく話し合います。「軽い痛みなので、体操で様子を見ましょう」「痛み止めとリハビリテーションでやっていきましょう」となる場合もあります。痛みというのは、ご本人の主観が入って難しいですが、辛抱せずに、ほかに支障が出る前にぜひ受診してください。得られる効果とリスクを考えながら、患者さんに合った治療方法をご提案いたします。

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