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それぞれの良さを生かした
西洋医学と東洋医学の併用療法

医療法人社団広泰会 本中山クリニック

(船橋市/下総中山駅)

最終更新日:2020/04/10

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  • 保険診療

医学には西洋医学と東洋医学があるのを知っているだろうか? いずれか一つに特化して医療を提供するクリニックも多いが、今注目されているのが、西洋医学と東洋医学の良い面を生かし、両分野をうまく併用することで体全体の調子を整えることをめざす方法だ。そこで、日頃から西洋医学と東洋医学を併用させることで、地域のニーズに幅広く対応している「本中山クリニック」の小島広成院長に話を聞いた。(取材日2015年9月18日/更新日2020年4月10日)

慢性的な疾患から風邪や腹痛まで。西洋医学と東洋医学の併用で症状に合った治療法を探る

Q西洋医学と東洋医学の違いを教えてください。
A
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▲併用治療を求める患者も多いという

西洋医学的な診療は、一般的に病院やクリニックで行われているように、特定の臓器で起こっている変化を採血やCTなどの検査で調べ、その原因に対して薬を処方するといったように、悪い部分へ直接アプローチしていきます。一方、東洋医学的な診療は病気そのものにも注目しますが、起こっている不調を体全体の問題として捉え、体形や年齢、体温や栄養のバランスなどの状態を把握した上で、その人自身が理想とするごく普通の状態からどのくらいズレが生じているかを診ていきます。診断によって体全体のバランスがどちらの方向に偏っているかを判断し、もとの状態に戻すためにはどうすればいいかを考えていきます。

Q東洋医学は同じ病気でも症状によって治療法が変わるのですか?
A
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▲同院では内視鏡検査などの西洋医学的な検査治療も実施

西洋医学は病名に対して治療法や薬が決まっていますが、東洋医学は病名に対して決まった治療をしていくわけではありません。例えば風邪一つをとっても、熱が上がる人もいれば、熱がそれほど高くない人もいますし、鼻水の出る人、咳が出る人、症状は人それぞれです。また、体格のよい若い男性の顔が赤くなっている場合と、高齢で弱々しい人が赤くなっている場合、西洋医学ではどちらも風邪という診断になりますが、東洋医学ではこれらの症状やその人の状態を見て、熱を発散させる目的の薬「麻黄湯(まおうとう)」を使用することもあれば、体を温める目的で「桂枝湯(けいしとう)」をお出しすることもあり、同じ病名でも対応は変わってきます。

Q西洋医学と東洋医学を併用することのメリットは何ですか?
A
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▲慢性的な悩みの解決につなげたいと漢方薬を活用

最近増えているのが、東洋医学的に「未病」と言われる病名ははっきりしないけれどどこか調子が悪いという人です。特に、おなかの調子が悪く下痢や便秘を繰り返している人が多いですね。下痢や便秘は西洋医学的には命に関わらないということでそれほど重要視されていませんが、生活の質には大きく影響します。こういったケースでは、西洋医学的と東洋医学の併用が良いとされています。私の専門である消化器内科の分野でも、私が大学を卒業した頃と比べ、ストレスによる胃腸の不調を訴える人が増えていると感じます。西洋医学的治療ではどうしてもうまくいかないという場合には、様子を見ながら漢方を併用していくと良いでしょう。

Qこちらでは、漢方のチェック表を活用しているそうですね。
A
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▲それぞれに合った漢方を処方してくれる

「漢方問診票」を作って活用しています。全部で50項目ほどの質問を用意し、当てはまる項目にチェックしていただいて、それを点数に変換することで、漢方医療の三大要素である気・血・水のバランスのどこに問題があるかを見ていきます。「喉がつかえた感じがありますか?」という項目に丸をする女性が多いのですが、これは漢方的にはおなかの中にあるエネルギーである「気」が全身に広がっていかなくてはならないのに、おなかの中にこもっているときに見られる症状だと考えられています。こういった人が胃カメラや耳鼻科の診察を受けても原因がわからないことが多いので、数値化した問診票の結果をもとに、その人に合わせた治療法を提案します。

Q東洋医学的なアプローチが適している病気や症状はありますか?
A
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▲患者の抱える症状をしっかりと把握し、適切な治療を考える

慢性疾患に限らず、急性期の風邪や腹痛についても、西洋医学でカバーしきれないときには漢方を使用します。消化器内科の症状では胃もたれ、腸に関する症状でいうと便秘や下痢も該当しますね。西洋医学では整腸剤や便の水分量を調整する薬を処方しますが、そこに東洋医学的な方法を加え、おなかを触って腸の緊張具合を調べた上で漢方を使用します。また、小・中・高校生に多い、朝起きられない、学校に行こうとすると頭やおなかが痛くなるといった症状には、西洋医学的なアプローチがあまりありません。しかし、こうした症状は東洋医学的には問題があるので、状態に合わせて体を温めて水分のバランスを整えていくアプローチをしていきます。

ドクターからのメッセージ

小島 広成院長

当院では、「これは漢方を使ったほうがいい」と判断したときには、積極的に漢方を取り入れています。特に慢性的な疾患で、お薬を飲み続けているのになかなか改善しないときは漢方の出番です。費用がかかるイメージがありますが、保険適用なので場合によってはほかのお薬よりもリーズナブルになることがあります。副作用がないわけではないですし、味やにおいが苦手だという人もいると思いますが、体質に合っていると不思議と飲みやすく、そのまま続けている患者さんが多いので、医師と十分に相談をした上で上手に漢方を利用してほしいと思います。

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