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通院が難しい患者をサポート
訪問歯科診療の重要性

金子歯科医院

(久喜市/鷲宮駅)

最終更新日:2020/01/08

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  • 保険診療

東武伊勢崎線・鷲宮駅前で25年にわたって歯科診療を続けている「金子歯科医院」。年月とともに患者も高齢化が進み、通院が難しくなるケースも多いという。「当院がビルの2階にあるため、階段の上り下りが大変になったと話す方もおられます」と金子孝彦理事長は話す。そのような患者のために、患者の自宅を訪れて出来る限りの歯科治療を行っているのだそう。金子理事長は、最期まで食事やおしゃべりを友人や家族と楽しんでもらいたいとの思いから、訪問診療にも力を入れている。内科の訪問診療はよく耳にするが、歯科の訪問診療はまだあまり耳慣れていないかもしれない。そこで、同院で行っている訪問診療の具体的な内容、クリニックでの診療との違いなど金子理事長に話を聞いた。(取材日2019年12月9日)

治療、口腔ケア、機能訓練の3本柱で生活の質の維持・向上を図る

Qどのような人が訪問歯科診療の対象となるのですか。
A
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▲歯科医院に通えなくなった患者も最後まで診たいと熱く語る理事長

お体が不自由な方や、病気を患っている方、ご高齢になって足腰が弱くなった方など、さまざまな理由で歯科クリニックへの通院が難しくなった方が訪問診療を受けられます。訪問診療エリアはクリニックから半径16キロ圏内と決められており、久喜市を中心に加須市、幸手市、蓮田市、鷲宮町、栗橋町、菖蒲町、騎西町、白岡町、宮代町、杉戸町などです。ご自宅だけでなく、特別養護老人ホームなど福祉施設に入居している方への訪問診療も可能です。また、一般病院でも歯科が無い病院でも訪問診療可能です。訪問歯科診療はすべて保険適応で受けられます。また地域の看護ステーションやケアマネジャーとも密接な連携のもと行っています。

Q訪問歯科診療ではどんな治療が受けられますか。
A
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▲入れ歯も含め、さまざまな治療やケアを行う訪問歯科診療

虫歯や歯周病の治療、入れ歯治療、口の中のクリーニングなどクリニックとほぼ同じ治療を受けられます。これらの治療に加えて訪問歯科診療では、機能訓練を重視して行います。訪問診療を希望なさる方は、舌や唇、口周りの筋肉の衰えやバランスの崩れによって、「噛む」「飲み込む」「発声する」がうまくできないことが多いのです。それらの機能回復をめざし、一人ひとりの症状に即して計画的に機能訓練を実施します。例えば、「あいうべ体操」や「パタカラ体操」などいろいろな手法を用います。ペットボトルとストローなどを使用しての機能訓練も効果的です。他にも食事介助や食事指導なども行います。

Q訪問歯科診療の重要性はどんな点でしょうか。
A
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▲口腔内だけでなく、患者を診ることを意識している金子理事長

一つは当院で診てきた患者さんへの責任です。来られなくなったから診ないというのではなく、こちらから訪問して診療する責務があると思います。最期までご自身の口で食事を楽しむという点でも重要です。また口腔内のクリーニングと咀嚼・嚥下機能の改善によって、ご高齢の方に多い誤嚥性肺炎の予防にもつながります。「しゃべる」「食べる」ができるようになると楽しみも増えますし、噛むことは脳に適度な刺激にもなります。施設に入居している方は認知症を患っている場合も多いのですが、訪問診療を続けているうちに、だんだんと穏やかな表情になる方もおられます。デイサービスの利用も効果が高いのでなるべく利用して頂くように勧めています。

Q訪問歯科診療で大切にしていることを教えてください。
A
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▲柔和な語り口と優しい笑顔の理事長

相手の方に合わせてお話するようにしています。認知症の方の場合は、必ず出身地を尋ねて、「どこどこですよ」と答えが返ってきたら、近隣の温泉の話をしたり名物の話をすると、患者さんも自然と心を開いてくれます。時には話がかみ合わないこともありますが、うまく相槌を打ってその方の気持ちを傷つけないよう注意しています。ご家族の方の話をよく伺うことも多く、時には患者さんとご家族の橋渡しをすることもあります。帰る時には、「ありがとうございました」とお礼を言っています。クリニックでは患者さんがお礼を言って帰りますが、訪問診療ではこちらからお邪魔していますから、お礼を言うのが礼儀だと考えています。

Qクリニック内での診療との違いはありますか。
A
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▲訪問診療でもクリニックでも変わらない治療を提供

クリニックの診療との違いはほとんどありませんので安心して診療を受けていただければと思います。入れ歯の作製も約3回の治療回数で完了できます。ただ訪問歯科診療では、先ほどもお話したように、機能回復訓練を重視しています。クリニックでは歯科衛生士はクリーニングが中心ですが、訪問歯科診療では口腔機能訓練のほうに重きを置く場合も多いですね。口の周りの筋肉のトレーニング、唇や舌の動かし方など、患者さんの状態に合わせていろいろな方法で訓練を続けていきます。また、ご家族の方や施設のスタッフに対して口腔ケアに使う器具の提案や使い方の指導なども行っています。施設では、理学療法士や管理栄養士とも連携して行っています。

ドクターからのメッセージ

金子 孝彦理事長

訪問歯科診療は、歯科医師と歯科衛生士のチームによって継続的に患者さんの口腔ケアと口腔機能の維持改善を図っていきます。初診時は、歯科医師と歯科衛生士で伺い、口腔内を診査・診断し、診療計画を立てます。治療が必要であれば治療をし、その後は、例えば3ヵ月に1回の割合で、歯科衛生士による口腔ケアと機能訓練、次に歯科医師による診察、再度、口腔ケアと機能訓練というように繰り返し、継続して診ていきます。訓練による発話効果を特に重視しています。訪問は多くても週1回程度なので、基本的にはご家族の方にケア等をお願いしています。もしもご家族やご親族でお口の状態で悩んでいる方がいましたらお気軽に相談してください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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