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聴力を支えるための外来で
補聴器を正しく使えるようサポート

こめだ耳鼻咽喉科

(堺市南区/光明池駅)

最終更新日:2023/04/27

こめだ耳鼻咽喉科 聴力を支えるための外来で 補聴器を正しく使えるようサポート こめだ耳鼻咽喉科 聴力を支えるための外来で 補聴器を正しく使えるようサポート
  • 保険診療

人間の聴力は、年齢を重ねるごとに落ちていくもの。50代に入る頃になると、聞き間違いや聞き返しが増えるのは自然なことだという。そこで活用したいのが、聞こえを補助する補聴器。諸外国では眼鏡を使用するのと同様に使用する人も多いが、残念ながら日本ではネガティブなイメージを持つ人が多く、あまり使用されていない。泉北高速鉄道線光明池駅にある「こめだ耳鼻咽喉科」は、そんな補聴器を普及させるため「補聴器の外来」を設け、多くの高齢者の聴力をサポートすることに力を入れるクリニック。「コミュニケーションをとって楽しく暮らしてほしい」と補聴器の有用性を患者に伝え続けている米田元胤(こめだ・もとたね)院長に、補聴器を使うメリットや装用までの流れについて具体的に聞かせてもらった。

(取材日2023年3月27日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q年齢の変化に伴い、聞こえにも変化が生じるそうですね。
A

年齢を重ねることで聞こえにくくなる加齢性難聴は、誰にでも起こる自然な変化です。特に高い周波数が聞こえにくくなりますので、電話の呼び出し音やインターホンなどが聞こえにくくなったり、全体的に音がくもったり、はっきりしなくなったりすることが多いです。そのため「音」は聞こえていても「言葉」が聞き取りづらくなり、特にパ行、タ行、カ行、サ行の聞きとりが難しくなります。急に聞こえなくなるわけではなく、時間をかけて進んでいくため自覚することは難しいのですが、症状が進めば聞き間違いや聞き直すことが増えてコミュニケーションに影響を及ぼします。聞こえにくいことが増えたなと思ったら一度検査を受けることをお勧めします。

Q日本では補聴器があまり普及していないように思います。
A

日本では、補聴器に対してネガティブなイメージを持つ人が多いように思います。値段が高い、操作や調整がめんどくさいといった理由もありますが、「見た目」を気にされている方も多いように思います。諸外国では目が見えにくくなったら眼鏡をかけるように、聞こえにくくなったら補聴器を使用します。今は補聴器にもさまざまな種類があり、装用していることがほとんどわからないような小さなものから、カラフルでおしゃれなもの、AIが搭載されたものまで種類が豊富です。本来、補聴器は聞こえにくくなる前から使用し、脳の「言葉を聞き取る能力」の低下を防ぐためのもの。上手に使用して、コミュニケーションを楽しんでほしいです。

Q補聴器本体や検査に関する費用は高額なのでしょうか?
A

補聴器が必要かどうかの検査は健康保険の対象となりますので、費用の負担は大きくありません。ただし、補聴器本体には保険が適用されませんので、実費になります。値段は補聴器の形状や機能によってさまざまですが、小さなものや高性能のモデルほど高額になる傾向です。高価だから自分に合うとは限らないので、現在の聴力やライフスタイルに合わせた機種を選ぶことが大切です。認定補聴器技能者の資格を持つ補聴器販売員とじっくり相談し、購入前のお試し期間にはいろいろと試してみてください。また、条件によっては医療控除の対象になります。詳しくはお尋ねください。

検診・治療START!ステップで紹介します

1耳の診察
こめだ耳鼻咽喉科 耳の診察

まずは医師の診察を受け、聞こえにくい原因を調べる。問診や診察の後は、ヘッドフォンをつけてさまざまな周波数の音をさまざまな強さで聞く「標準純音聴力検査」を受け、聞こえにくい音を探っていく。加齢性難聴の場合は高い音が聞こえにくい人の割合が多いが、低い音が聞こえにくい人もいるため、丁寧な検査が必要だという。

2言葉の聞き取り検査
こめだ耳鼻咽喉科 言葉の聞き取り検査

次に音ではなく、言葉として認識できているかどうか「語音聴力検査」を受ける。さまざまな言葉を聞いて回答し、その正解率を見る検査で、補聴器を使用することで効果が望めるかを検討するための重要な検査となる。

3初回の補聴器装用
こめだ耳鼻咽喉科 初回の補聴器装用

認定補聴器技能者の資格を持つ補聴器販売員もアドバイスしてくれるので、気になることはどんどん質問しよう。補聴器を選んだら装用して、補聴器の使用を想定した環境で聞こえ方をチェックする。

4フィッティング期間
こめだ耳鼻咽喉科 フィッティング期間

補聴器は購入したら終わりではなく、さまざまな状況に合わせて細かく調整することが大切。同院では1ヵ月のフィッティング期間を設けており、購入前にじっくりと試すことができる。フィッティング期間には1週間ごとに細かい調整や操作説明が行われる。

5メンテナンスのための定期的な通院
こめだ耳鼻咽喉科 メンテナンスのための定期的な通院

購入後も聞こえに変化があれば通院し、より使いやすく、日常生活の不便も少なくなるよう調整してもらう。慣れてくれば、半年〜1年に1回程度の通院に落ち着くとのこと。補聴器の電池の交換は1〜2週間に1度程度となる。

ドクターからのメッセージ

米田 元胤院長

人間は言葉を使ったコミュニケーションを図るため、言葉が聞き取れないことは大きなストレスになります。テレビやラジオから情報を得ること、家族や友人との会話を楽しむことは脳を活性化するためにも大切なことです。日本では補聴器にいいイメージを持っていない人が多いですが、上手に使えばもっと楽しく暮らせるかもしれません。補聴器は「老い」の象徴ではなく、「若さを保つためのもの」だと考えます。眼鏡をかけるようにもっと気軽に使用して、多くの人に補聴器の良さを知っていただけたらなと思っています。もしも「最近、聞こえにくいな」と感じる人がいたら、ぜひ早めにご相談ください。使って良かったと思えるまでサポートいたします。

米田 元胤院長 こめだ耳鼻咽喉科
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