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角田 美英 院長の独自取材記事

かくた皮膚科クリニック

(世田谷区/成城学園前駅)

最終更新日:2023/03/14

角田美英院長 かくた皮膚科クリニック main

成城学園前駅北口を出て2分ほど。成城という土地柄、一般皮膚科だけでなく、美容皮膚科の患者も多く訪れるという、「かくた皮膚科クリニック」を訪ねた。院長の角田美英先生はニキビ治療をはじめ、さまざまな皮膚疾患のほか、薄毛などの相談に対応してきた。「患者さんの喜ぶ笑顔がまた、私のモチベーションにつながっているのです」。そう語る角田先生に話を聞いた。

(更新日2019年2月12日/更新日2021年3月27日)

家族を思うのと同じ気持ちで、最良の医療を提供したい

開業までの経緯をお聞かせください。

角田美英院長 かくた皮膚科クリニック1

子どもの頃は狛江に住んでいましたので、成城は私にとってなじみのある町。買い物や髪を切りに行く時はいつも成城でした。今は駅前もすっかりきれいになり、若い人にとっても魅力のある町になりましたが、その当時はのどかな昔ながらの雰囲気で、「ここが高級住宅地?」と思うほど(笑)。そんな親しみのある成城で、ご縁があり2009年に開業することになりました。開業したいという思いは以前からあり、診療ではこれまで学んだ皮膚科、美容皮膚科の知識を生かして、この地域の患者さんが望まれていることをお手伝いできればと思っています。順天堂大学の基本理念であった「名医たらずとも、良医であれ」という言葉をモットーに、患者さんを家族のように思いながら、思いやりをもって治療を行っていきたいです。

ご専門とされている治療は?

一般皮膚科で来られる患者さんが多いですが、ニキビ治療と脱毛症治療は経験を積んできました。ホームページなどで調べて治療に来られる方が多いですね。ニキビの原因は、毛穴の角化の異常やアクネ菌、ホルモンバランスの乱れなどが考えられますが、症状や患者さんのご希望に合わせて、抗生剤の投与やアダパレン、2014年に新しく保険認可された過酸化ベンゾイルの入ったニキビ治療薬を用いていきます。他に場合によってケミカルピーリング、レーザー治療などをご提案しています。

脱毛症治療についても教えてください。

角田美英院長 かくた皮膚科クリニック2

脱毛症治療では、円形脱毛症、びまん性脱毛症で悩まれている方が多く、外用剤や内服薬による治療などを行っています。以前は年配の方がほとんどでしたが、最近は30代、40代の若い世代の方も増えてきました。遺伝的な要素もありますが、ストレスが原因でホルモンバランスが崩れてしまっている方が多いのではないかと思います。また、若い女性ですと鉄欠乏性貧血や激しいダイエットが原因で薄毛になることもありますので、規則正しい生活習慣を心がけることが大切ですね。私もこれまでに脱毛症について研鑽を積んできて、専門的な部分までご相談にいただけるようにしておりますので、お悩みの方は気軽に一度受診していただければと思います。

皮膚を見て全身の健康を知ることに魅力を感じた

医師をめざしたきっかけは?

角田美英院長 かくた皮膚科クリニック3

高校1年生の時、父を亡くしたことが医師をめざすきっかけとなりました。元気だった父が何の前触れもなく突然仕事中に倒れ、死因はわからないままでした。私としてはすごくショックだったし、理由もわからないままでしたので、なかなか父の死を受け入れることができませんでした。医学を学ぶことで、父が亡くなった原因がわかるかもしれない、気持ちの整理がつくかもしれない、そう考えて医学の道に進もうと思いました。医学部に入り大学で学んだことは、柔軟な考え方で答えを導き出すこと。それまで、答えは1つしかないものだと思い込んでいた私は医学を通じて、人の数だけ答えは存在し、いろんな考え方が可能性を無限に広げていくのだと知りました。結局、なぜ父が亡くなったのか原因はわからないままでしたが、医学にはまだまだわからないことがたくさんあり、そのことを自分なりに納得できて、そこで初めて父の死を受け入れることができました。

卒業後はどのように進まれましたか?

実は大学卒業後は、内科に入局したんです。内科に進んだのは、父の亡くなった原因を自分なりに知りたかったから。そこでは糖尿病内科に配属されたのですが、糖尿病の患者さんは皮膚疾患を持っている方が多く、内科にいながら皮膚科を学ぶきっかけとなりました。次第に皮膚疾患からその人の病気を考えていくという皮膚科に興味を持つようになり、思い切って転身を試みることにしました。しかし、当時は同じ大学の中で科を変えるというのは難しかったんです。いろいろな大学の皮膚科の入局試験を受けて、順天堂大学の皮膚科に入局しました。そこでは13年間勤め、先天性表皮水疱症といった難病の研究を行う一方、脱毛症やアトピー性皮膚炎など幅広く皮膚科の知識を学ぶことができました。

美容皮膚科もご専門に学ばれたとか?

角田美英院長 かくた皮膚科クリニック4

大学にいた頃から、美容皮膚科という新しい分野に興味がありました。しかし、その当時は、大学では美容皮膚科はやらないという方針でしたし、ちょうど40歳で人生の転機ということもあって、大学を辞めてオザキクリニックという美容皮膚科のクリニックに入りました。新しい機械、新しい技術、見るものすべてが新しく、学ぶこともたくさんあり、いろんなことにどんどんチャレンジしていこうと思いましたね。一般皮膚科と美容皮膚科の両方をやらせていただき、私としてはすごくやりがいのある環境でした。その後、院長として勤めた青山ラジュボークリニックは、レーザー治療に注力していたクリニックで、先進のレーザー機器を用いた先端の治療技術を学ぶことができ、現在の診療でも大いに役立てられています。

「年齢相当のきれいな肌」を保つ手伝いをしていきたい

お子さんの患者さんも多いそうですね。

角田美英院長 かくた皮膚科クリニック5

アトピー性皮膚炎や虫刺されなど症状はさまざまですが、お子さんで一番多いのは水イボですね。水イボの治療はピンセットで取るのが主流ですが、親御さんの中には取らない治療をしてほしいと望まれる方もいらっしゃいます。取るという行為が小さなお子さんにとっては恐怖で、取られた経験をもつお子さんは、白衣を見ただけで怖がって、治療する前から泣き出してしまうこともあります。うちでは取らずに、酸を塗る治療を行い、お子さんに恐怖を植えつけないような治療を行っています。お子さんの気持ちも大切にしてあげたいですからね。ご希望される方は多いですよ。

美容に関心を持つ女性の患者さんではどのようなことを望まれる方が多いですか?

成城という土地柄、やはり美容に関心が高い方は多いですね。20代の頃は青山や銀座のクリニックに通い、今は地元の美容皮膚科に通いたいという方が多いです。お肌の悩みで多いのは、しみ・しわに関してや、ニキビ痕を目立たなくしてほしいなど。しみには光治療を希望される方も多いです。レーザー脱毛や更年期障害のためのプラセンタ注射も行っており、女性の健康と美を保つお手伝いをしていきたいと思っています。当院ではスタッフも専門的に勉強し、美容皮膚において肌のケアの仕方などもお伝えできるようにしております。私だけでなく、何かお聞きなりたいことがあればスタッフにもご相談していただければと思います。

今後の展望は?

角田美英院長 かくた皮膚科クリニック6

これまでの経験を生かし、地域の患者さんに安心と喜びを与えてあげられるクリニックにしていきたいですね。来られた患者さん一人ひとりに、「ここに来て良かった!」と思ってもらえる、そんな治療を提供し続けていきたいと思います。私もこれまで、いろいろ変わってきたように、医療も新しい知識がどんどん増えつつあります。これからも常に探究心を持ち続け、患者さんに返していけるように努力していきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ケミカルピーリング/2160円~(部位によって異なります)、レーザー治療/1ショット2160円~、光治療/両頬1万9440円、プラセンタ注射/1080円~、レーザー脱毛/両ワキ1回3240円~(部位によって異なります)

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