装置が目立ちにくくケアしやすい
マウスピース型装置を用いた矯正
コンドウ歯科医院
(四日市市/伊勢松本駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
その人そのものの印象に、大きく影響するといわれる口元。よりすてきな口元で楽しく食べたり話したりしたいとの思いから、矯正を検討する人も少なくないのではないだろうか。一口に矯正といっても、方法はさまざま。自身に適した方法を選ぶためには、プロの歯科医師の意見は当然欠かせないものだ。今回は、一般歯科の診療に加えて矯正歯科にも力を入れている「コンドウ歯科医院」の近藤聡院長に、矯正を行うメリットや各方法の特徴を紹介してもらうとともに、装置の目立ちにくさや清掃性の高さが利点に挙げられる「マウスピース型装置を用いた矯正」の流れについて、解説してもらった。
(取材日2020年3月10日)
目次
虫歯や歯周病のリスク軽減や噛む機能の向上をめざせるなど、さまざまな特徴のある歯列矯正
- Q歯列を矯正するメリットとは何でしょうか?
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A
▲目立ちにくく清掃性の高いマウスピース型装置を用いた矯正
多くの場合、矯正と聞くと歯列を整えるものというイメージが思い浮かぶかと思いますが、それだけではありません。まず挙げられるのが、噛み合わせにアプローチできる点です。歯列が整いバランス良く噛めるようになれば、咀嚼機能が向上して胃腸の負担軽減にもつながり、口腔内のみならず全身の健康状態の向上も期待できます。また、歯列矯正は、予防歯科につながるともいえるでしょう。でこぼこと乱れた歯並びが整っていけば歯磨きがしやすくなりますからね。結果として清掃性が良くなり、虫歯や歯周病の発症予防が望めるといえます。
- Q矯正はいつ頃から検討するべきですか?
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A
▲年齢に関わらずスタートできるが、早めの検討が大切
理想は、体が成長段階にある小児のうちに検討することです。たいていの場合、全身の成長に合わせて無理なく歯を移動できますからね。成長が落ち着いてからでも、20代であればまだ骨が柔軟で歯を動かしやすいので、少ない負担で矯正を進められるといわれます。矯正そのものは年齢に関わらずいつでもスタートできますが、骨の柔軟性は年齢を重ねるごとに失われていくもの。骨の柔軟性だけでなく歯周病のリスクが高まりますし、歯根吸収も進んでいくため、例えば50代以降の場合は矯正をすることでかえって別のトラブルを招くケースも考えられます。矯正に関心があるのであれば、なるべく早めにクリニックで相談するのが望ましいですね。
- Qどんな矯正方法がありますか? それぞれの特徴は?
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A
▲装置に煩わされることなく歯の手入れができる
ワイヤーを用いた表側矯正や舌側矯正、口腔内に固定したアンカースクリューという器具を軸にして力をかけて歯を動かす方法などがあります。中でも透明なマウスピース型装置を用いた矯正は、ぱっと見た分には装置をつけていると気づかれにくいのが特徴です。患者さん自身で装置の取り外しが可能で、他の方法のように装置に煩わされることなく歯の表面や歯間をお手入れできます。ただマウスピース型装置を用いる方法は適応症例に限りがあり、場合によっては複数の方法を組み合わせなければならないケースが多いです。矯正を始める際は口腔内の状態やめざすゴールを踏まえながら、適した方法を検討していきます。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正の開始までの流れとは?
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A
▲十分な説明と、しっかりとした計画の上でスタート
まずはカウンセリングと口腔内診査を通じて患者さんと矯正のゴールを共有し、専用の口腔内スキャナーを用いた印象採得に進みます。スキャナーはやや大きめなので、データ採得時に苦しさを感じる患者さんも中にはいるかもしれませんが、スキャニングにかかる時間は数分なので、そこまで大きな負担ではないかと思います。歯列全体の印象採得と併せて行うのが、歯科用CTによる画像検査です。肉眼では確認できない、歯の根の構造や顎の骨の状態などを確認します。2つのデータをもとに口腔習癖等も考慮し歯の移動予測を立てます。歯の移動予測や移動の限界、矯正のリスクも十分説明し、納得していただいた上でマウスピース型装置の作製に入ります。
- Q矯正にかかる期間や通院頻度についても気になります。
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▲「健口」をかなえる上で歯列を整えることは大切と語る近藤院長
患者さんの歯列の状態にもよりますが、成人患者さんであれば装置の装着開始からゴールにたどり着くまでに要するのは、おおよそ1年半~2年程度と見積もっておいていただければ良いかと思います。一定期間ごとに新しい装置を装着し、少しずつ歯を動かしていくので、痛みや違和感は少なめです。矯正中は1〜3ヵ月に一度のスパンで来院いただき、口腔内の衛生面チェックと歯の動きの評価を行います。その際、歯の動きが想定したものと異なる場合は適宜調整を加えることもあります。
自由診療費用の目安
自由診療とは部分矯正/15万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/40万円~、表側矯正/60万円~、舌側矯正/90万円~、アンカースクリューTAD(1ヵ所)/5万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。