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血便が出たら
苦痛や負担が軽減された大腸CT検査を

じんのクリニック

(東海市/聚楽園駅)

最終更新日:2020/03/18

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  • 保険診療

日本人にとって、国民病の1つといわれるがんの中でも、大腸がんは男女共に死亡原因の上位を占める疾患だ。ただ、大腸検査となるとどうしても「苦痛、恥ずかしい」というイメージが先行し、血便などの異常が見られても敬遠してしまう人もいて、後に重症な病気が発覚するケースも少なくないという。大腸のCT検査を行うクリニックが少ない知多半島エリアで早めの段階で設備を導入し、がんの早期発見に尽力する「じんのクリニック」。検査機器を充実させ迅速なフィードバックを心がける神野治院長は「できるだけ患者に苦痛や負担を与えないように」と、患者への配慮が強い。「大腸CT検査はどういったものだろうか」、詳しく知るために特徴や利便性、同院が行う患者への心配りなどを中心に話を聞いた。(取材日2020年3月4日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q大腸CT検査について教えてください。
A

大腸検査でなじみがあるのは、便潜血の検査、バリウム、内視鏡検査でしょうが、数年前から大腸CT検査も保険診療でできるようになり、利用がしやすくなったのではと思います。内視鏡検査ですと当日に2リットルの下剤を飲む必要があります。しかし、CT検査は下剤の量が少ないです。また、隆起性病変を見つけるのに有用な検査で、ポリープやがんのおそれのある人に向いています。以前、バリウムや内視鏡での検査を行っていた経験から比較すると、CT検査は短時間で終わりますし、肉眼では見つけづらい2~3ミリのポリープが画像に映るというメリットがあります。いろいろ考えると内視鏡検査の精度とあまり変わらないのではと感じています。

Q大腸CT検査は、どのような人が受けるべきでしょうか?
A

がん検診の精査なので、便に血が混じっているかどうかが必須条件です。二次検査としては患者さんに負担が少なく大腸がんの精密検査を受けていただけるのが特徴です。30歳を過ぎたら便に血が混じっているかの検査を毎年受けることをお勧めします。その結果次第で、異常があれば精密検査としてCTの選択も考慮していただけたらと思います。ただ、内視鏡と違って検査中に見つかったポリープをその場で切除することはできませんので、結果次第で内視鏡検査ができる病院を紹介しています。一方で、ポリープの寸法がわかるので「来年は内視鏡をしましょう、このまま1年は様子をみましょう」といった説明やアドバイスが的確にできます。

Q恥ずかしいと敬遠される人にはどんな配慮をされていますか?
A

大腸検査となると恥ずかしい、苦痛というイメージをどうしても持たれる方があるのでは。そんな患者さんの気持ちを察し、当院ではなるべく羞恥心を少なくできるように配慮しています。大腸CT検査では腸を膨らますのに炭酸ガスを肛門から注入しますが、チューブは細いですから浣腸と同じような感覚です。女性の患者さんには看護師が、男性には男性スタッフが対応しますし、スムーズにできるようおしり部分が割れている検査パンツをはいていただきます。中には、大腸がんが見つかった時には末期だったという方もいらっしゃいます。検査を後回しにせずきちんと受けていくこと、がんを早期に発見して治療に進むことの大切さを伝えていきたいです。

検診・治療START!ステップで紹介します

1カウンセリング後、検査前の説明を受ける

便に血が混じっていることがわかった患者が二次検査として大腸CT検査を選択した場合、検査についての説明がされ、検査日の決定をする。その後、看護師より検査食や下剤が渡され、前日に行うことの説明を受ける。3食分の検査食は味が工夫され食べやすいように作られているという。また、下剤はコップ1杯のみなので、負担も少なく楽に服用できるそう。当日までになるべく水分を多く取ることが大切になる。

2当日は医師による問診後、検査着に替える

当日は具合や血圧をチェックして問題がなければ検査に進む。腸に便が残っているとできない内視鏡検査と違い、大腸CT検査は軟便といわれるカスが残っていてもできるため、最終の便の状態を確認し、きちんと出たかどうかを口頭で確認。検査中に具合が悪くならないよう、医師が患者の顔を見て、体調確認をしていく。問診後は、検査着に替え検査室に移動する。

3大腸に炭酸ガスを注入し検査準備を行う

検査準備として、大腸に炭酸ガスを入れて腸を膨ませる。機械のセンサーによって必要以上に加圧しないよう微細な調整がされるため、腸が張る感覚も少ないという。同院では、肛門からチューブを入れるガス注入時には、女性の患者には看護師が、男性には男性スタッフが行う。また、肛門部分が割れている検査パンツを用いることで、スムーズな対応につなげるなど患者の恥ずかしいという気持ちに対し細かな配慮を心がけているという。

4大腸CT検査を実施

検査は専門スタッフである放射線技師が行う。モニターを観察しながら、あおむけ、うつぶせ、人によっては横向きになりCTを流す撮影を進める。緊張をほぐすために、看護師や放射線技師が常に声をかけているそう。各患者の体やメンタル面において気をつけてほしいことなどは、医師からスタッフにあらかじめ伝えられ、情報共有をした上で実施しているという。

5検査結果を伝え、患者によっては今後の流れを提案

診断内容を読影の専門の医師が解析を行い、検査結果は10~14日後に行われる。その際には画像や資料を見せながらの丁寧な説明を行い質問に答えていく。経過観察の患者には、来年に再度検査を行うことをアドバイス。同院では、ポリープが見つかり精密検査が必要となった場合は、大同病院、藤田医科大学病院、公立西知多総合病院など連携している近隣の病院を紹介。病院での治療後は、同院に戻り通院しながらの経過フォローも。

ドクターからのメッセージ

神野 治院長

大腸のCT検査を行った方が、大腸は異常がなかったのに別の場所の疾患が見つかるということもあります。バリウムや内視鏡検査の場合は腸のみしか診ていきませんが、CTではおなか全体を映していくため偶然の産物を得ることもあるんです。以前も、腸に小さなポリープがあった患者さんで、CT撮影をして肺がんが見つかり病院をご紹介するというケースがありました。大腸CT検査は、バリウムや内視鏡に比べ負担が少なく短時間で終わります。便に血が混じっている、便の検査で引っかかったという方は、ご相談いただけたらと思います。食生活の欧米化が進み大腸がんの若年齢化が進んでいますから、30歳を過ぎたら気をつけてほしいですね。

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