よもぎクリニック

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水谷宏院長

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大人の長引く咳には注意
成人後の喘息の発症原因と付き合い方

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風邪や季節の変わり目に咳に悩まされる人は、子どもだけでなく大人も多いもの。中には風邪の諸症状は治まったのに咳だけが長引いてしまう、なんてことはないだろうか。実はその咳の正体が、喘息であることは珍しくない。喘息は子どもがかかる印象が強いが、大人ももちろん発症する病気だ。長引く咳は喘息の初期症状の一つでもあるため、成人後であっても注意が必要といわれている。しかし喘息と診断され治療を開始しても、咳が治まると治療を途中で中断してしまう人も多いとか。今回は長年喘息をはじめとした呼吸器疾患の治療に携わってきた「よもぎクリニック」の水谷宏院長に、成人後に発症する喘息の原因や治療内容、治療を中断してしまうリスクなどを話してもらった。 (取材日2017年8月9日)

長引く咳は喘息の初期症状? 発症の原因と治療のゴールを知り、上手な付き合い方につなげる

大人になってからも喘息を発症することはあるのでしょうか?

 ▲普段からわかりやすい喘息の説明を心がけている はい、決して珍しいことではないです。喘息の発症は体質に起因することが多いため、成人後であっても発症する可能性は誰にでもあるといえます。発症の原因は風邪やたばこ、花粉などのアレルゲン物質、天候の変化や疲労、ストレスなどさまざまです。女性の場合、月経や妊娠を契機に発症したりすることもあります。最近は喘鳴(ぜんめい)などを伴わない「咳喘息」を疑っての受診も多いですね。喘息は早期発見・治療が大切ですので、1~2週間と咳が長引く場合は専門のクリニックで一度しっかり調べてもらうべきです。当院ではレントゲン検査、血液検査、呼吸機能検査をし、がんなどの大きな病気から疑うようにして、正確な診断を心がけています。

治療の内容について教えてください。

2 ▲患者に合わせて処方できるように処方薬は各種ある 治療では吸入薬と内服薬を併用し、発作によって炎症を起こし狭まってしまった気管支を広げるとともに、気管支を良い状態で維持していきます。吸入薬に含まれるステロイド薬は炎症を抑える作用のあるものです。「副作用が強い」というイメージもありますが、ステロイド薬そのものは副腎皮質ホルモンというもともと人体にある物質の一つで、吸入という形で取り入れることで気管支にダイレクトに届けることができることもあり、全身への負担も非常に少なく、かつ高い効果が得られるものなんです。吸入器は粉末状の薬剤を吸い込むタイプやスプレータイプなどさまざまありますので、年齢や体質などを踏まえ患者さんに合うものを処方しています。

喘息は治療をすれば治るものなのですか?

3 ▲喘息との付き合い方について語る院長 “治る”ことを「薬をまったく使わずに、症状が出ないようにすること」と定義するのであれば、短期間で実現することはとても難しいです。喘息の治療とは「症状を抑える」ことだけでなく、「症状が出にくい状態を維持すること」が肝心です。つまり喘息治療とは、予防も含めて“治療”ということなのです。でも患者さんにとっては、いち早く解決したい悩みである咳が治まってしまうと、“治った”と思われてしまいがちです。しかし咳が止まっただけでは、気管支の状態は不安定なままです。先に挙げた原因をきっかけにいつ症状がぶり返してもおかしくはありません。そうならないようにするためにも、治療を継続する必要があります。

治療を中断してしまうと、どのようなことが起こるのでしょうか?

4 ▲治療を継続する必要性について語る院長 現在、喘息は悪い状態が続くことで、良い状態に戻りにくくなる「リモデリング」の状態となってしまうと考えられています。リモデリングの状態になると、以前効果のあった治療が効きにくくなるなど、病気の難治化や重症化につながってしまうため、以前よりさらに重い内容の治療を受けていただくこととなり、副作用のリスクも上がってしまいます。さらにひどくなれば入院する必要もでてきます。反対に治療を継続することで、風邪などで喘息の症状が悪化する可能性が低くなります。“治療を継続する”ということは、長い目で見ると患者さんにとって、つらい思いをしなくて済む、とてもメリットの大きいものなのです。

貴院の喘息治療に関する取り組みについて教えてください。

5 ▲院内処方により患者の手間と費用面での負担を軽減 資料を交えながら、患者さんの理解を深めていくことを大切にしています。また院内処方にしたことで、お薬に関する質問などにも対応しやすくなりました。喘息治療では、吸入薬など他の疾患の治療ではなじみのない薬を用いるため、正しく使用できないと十分な効果が得られません。吸入薬の操作法はもちろん、吸入時の姿勢なども効果を得るために大切なポイントです。何事も最初が肝心だと考え、院内処方への切り替え後にスタッフ向けの勉強会を行うなどして、スタッフも含めクリニック全体で、処方時のアドバイスや指導、治療中の疑問にもその場でお答えしやすい環境をつくっています。また、費用面でも患者さんの負担を少し軽減できていますね。

ドクターからのメッセージ

水谷宏院長

喘息を発症すると、風邪のように数日分のお薬を処方すれば、症状が改善し治療が終わる、というものでは残念ながらありません。数週間や数ヵ月単位の治療が必要ですが、継続していただければ必ず快方に向かう病気でもあります。だからこそ咳が治まるという表面上の症状だけを治療のゴールとせず、治療を継続し真の意味での病気の改善をめざすことは、その後の人生をより良いものにすると言えます。せっかく良くなるはずの病気ですから、放置してしまって治りにくいものにしてしまうことは、患者さんにとって非常に大きなデメリットになるだけです。そうしないためにも、しっかりご自身の体のことを知り、治療に取り組んでいただきたいと思います。

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