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渡邉 卓 院長の独自取材記事

歯科ワタナベ医院

(世田谷区/千歳烏山駅)

最終更新日:2024/01/09

渡邉卓院長 歯科ワタナベ医院 main

千歳烏山駅南出口から徒歩約3分。アットホームな雰囲気の一軒家が、「歯科ワタナベ医院」だ。小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者が利用している同院。渡邉卓院長は予防歯科に力を入れており、先進の装置も導入して患者の口の中の健康を維持することに注力。加えて、予防歯科の一環として、口腔機能にアプローチすることで自然に歯並びが整うことをめざす小児の咬合誘導にも取り組んでいる。また、平日には予約不要で診察を受けられる時間帯を設けているほか、外国語の問診票も用意するなど、地域のニーズに合わせたきめ細かいサービスを提供できるよう心がけている。「困っている人を助けるのが医療」と話す渡邉院長に、同院のことや地域の歯科医療への思いなどを聞いた。

(取材日2023年9月25日)

先進の機器も活用し予防歯科に力を入れる

力を入れていることについてお聞かせください。

渡邉卓院長 歯科ワタナベ医院1

虫歯や歯周病の治療といった歯科一般に対応する中で、予防歯科に力を入れています。もちろん治療はしますが、やはり治療をしないことが一番だと思うからです。治療をしたくないわけではありませんよ(笑)。でも、悪くなってから治療をするよりも、治療をする必要がないようにその人の口の中の状態を良い状態に保つことが大切だと考えています。口の中のクリーニングは、歯科医院によって力の入れ具合が違うと思いますが、当院ではかなりしっかり取り組んでいます。その一つとして最近、エアフローを導入しました。この装置では、微粒子のパウダーをジェット水流で歯に吹きつけることで、歯の表面や器具が届かない隙間などの歯石や汚れ、細菌が活動するバイオフィルムなどを除去することが可能です。痛みは少ないですし、水温を調整できるので知覚過敏の方にも配慮して施術を行うことが可能です。

エアフローをどのように活用しているのですか?

私自身も以前受けたことがありますが、何よりも気持ちが良いんです。ただし、全員に無条件でできるものではなくて、歯石がしっかりついている場合は、先に普通のお掃除をする必要があります。ですから、散髪に行くように気持ち良いと感じてもらいながら、1〜2ヵ月に1回など定期的に受診してクリーニングを受けてもらう。エアフローが、そのきっかけになれば良いなと考えています。また、予防歯科に関してもう一つ力を入れているのが、小児咬合誘導です。一般的に、口腔機能から見た目まで全部良くて、虫歯も歯周病もないという人はたくさんいます。逆に歯並びが悪くて、虫歯や歯周病も多くて、飲み込みなど口腔機能がすごく悪いという人もいます。つまり、それらは全部つながっていて、単に見た目だけ見て歯並びが悪いからと矯正しても、口腔機能も治していかないと後戻りの恐れがあるなど、根本的な解決にはならないということなんです。

小児咬合誘導についてもう少し教えてください。

渡邉卓院長 歯科ワタナベ医院2

当院が取り入れている方法は、マウスピース型の装置を用いながら、小さな頃からの舌の動きや使い方、鼻呼吸といった機能の改善を図ることで、自然と歯並びが良くなるのをめざすものです。小さな頃から正しい機能を身につければ、その時は多少大変かもしれませんが、自然と自分の口の中の健康を保てるようになり、大人になってから抜歯をしたり、矯正をしたりする必要性が低くなるのではないかと考えています。ゆくゆくは、おじいちゃん、おばあちゃんになっても自分の歯がたくさん残っていて、食べ物もしっかりと噛んで食べることができるようになることをめざせたらと思っています。もちろん全員にとは思いませんが、そういう可能性が期待できることを説明して、治療方法を提案できるようにしておくことは、大切なことだと考えています。

予約だと受診しづらい患者のためにフリータイムも導入

インプラント治療も先生が担当しているのですね。

渡邉卓院長 歯科ワタナベ医院3

はい。今、私が行っているのはドリルをほとんど使わない方法です。通常、インプラント治療は骨にドリルで穴を開けてインプラント体を入れていきますが、そうではなく、ノミのような細い針で徐々に穴を大きくしていった所にインプラント体を入れていきます。そうすることで、大きな音に対する恐怖心がある人も安心して治療を受けられるでしょうし、何よりも血管や神経をあまり傷つけずに済むんですね。それから、物理的に骨の幅が狭い人にもインプラント治療ができるのが、この方法の優れた点だと思います。

予約ではなく来院順に診察する「フリータイム」を設けていると伺いました。

どの時間帯でも痛みがある方はちゃんと診させていただきますが、やはり予約制だと受診しにくい方もいるようなのです。ですから月~金曜日の9〜10時と18〜19時は、予約不要にして来院順に診察をしています。地域密着型の歯科医院として、それぞれの患者さんが求めていることにできるだけ対応していきたいと考えています。一緒に歯科医師として働いている父は、患者さんの「こうしてください」という要望をほとんど断らずに、「なんとかやってみます」と対応するんです。せっかくいらした患者さんの苦痛を一刻も早く取り除いてあげたいという気持ちが父の中にあるようですね。私自身も、その志を引き継いでいきたいと思っています。

患者さんに寄り添った対応を大切にされているのですね。

渡邉卓院長 歯科ワタナベ医院4

はい。そうした姿勢で診療をしているうちに患者さんが増えてきて、その方の紹介でまた患者さんがいらしてくださいます。皆さんの期待と安心を裏切らない治療をしていかなければと、日々心を引き締めています。医療とは、「困っている人がいたら助けるもの」で、父がまさにそれを実践していました。急患で来られた患者さんを全力で治療しようとする姿を見ると、これこそが医療だと思います。ストイックに治療を行う父にはまだまだ追いつけませんが、その心構えを常に忘れずに、自分自身が受けたいと思う治療を提供していきたいですね。

医療に対する熱い気持ちを持つスタッフも自慢

スタッフも先生の自慢だそうですね。

渡邉卓院長 歯科ワタナベ医院5

当院の歯科衛生士も歯科助手も、とにかくストイックで、いつも勉強して資格を取ったりしています。それに、人柄もすごく良いんです。説明がとても丁寧で、その患者さんが何を求めているのかもすぐに感じ取りますし、ちょっとした変化にもすぐに気づいて、私に報告してくれます。また、患者さんのうれしいとか不安といった気持ちに自然と寄り添えるところも、素晴らしいなと思っています。患者さんの気持ちに共感すること、これは医療において特に必要なものだと思います。病院を根本から支えてくれる素晴らしいスタッフで本当に自慢ですね。

話は変わりますが、先生はなぜ歯科医師を志したのですか?

私が生まれる前から父がこの場所で開業していたので、いつから診察室に出入りしていたのかわからないくらいなんです。そんな環境なので、父が仕事する姿が自然と目に入っていたんですね。特に「歯科医師になろう」というよりも、「同じ仕事をするんだろうな」と、当然のことのように思っていました。はっきりと心を決めたのは高校時代です。今後の進路を考えた時に、本気でやっていこうと決意しました。幼い頃から手先が器用なほうだったので、家庭科や技術の授業が好きでしたが、特に技術の授業で得た知識は、実はインプラント治療をする上でも役立っています(笑)。「ここにインプラントを入れたら骨が割れるんだな」といったことは、感覚で理解できました。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

渡邉卓院長 歯科ワタナベ医院6

地域の高齢化に伴って、最近では高齢の患者さんが増えています。歩いたり、動いたりするのも大変そうですし、多少認知症があるような方もいらっしゃいます。そういう時代になってきて、現在も少し行っているのですが、訪問歯科診療も大切だと考えています。歯科医師も行きますが、特に歯科衛生士が訪問してのメンテナンスを、もっとできるようにしていけたら良いのではないかと考えています。通院できなくなってしまった患者さんの口腔内のメンテナンスや衛生管理をしていくのは、地域密着型の歯科医院のやるべきことだと思っています。そして若い方にも、口の中に問題や悩みがある時はもちろん、何もない時でも検診を受けていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本33万円~、小児矯正/11万円~、ジルコニア/8万2500円、エアフローを用いたクリーニング/4400円

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