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川畠 弘子 院長の独自取材記事

至誠会第二病院

(世田谷区/成城学園前駅)

最終更新日:2019/10/07

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東京女子医科大学の同窓会組織「至誠会」を母体に至誠会病院の分院として、1929年にこの地に開設された「至誠会第二病院」。代々家族で通う患者も多く1929年の開設以来、地域の人々の健康を支えてきた。305床の病床を有する同院は、世田谷区の中核病院の一つであり急性期医療を広く担う。2019年には産科が惜しまれつつも閉鎖。それから90年、病床数130床からスタートした同院は現在305 床を持つ地域の中核病院として、急性期医療を広く展開している。新たな地域のニーズに応えるため、内視鏡による腹腔鏡手術や、三次元CTを用いた大腸がん検査CTコロノグラフィ検査、冠動脈や脳血管の像影など精度の高い検査に努める。「『至誠と愛』の心を持って、誠実に医療を行い、地域、社会に貢献いたします」という理念のもと、長きにわたり地域に愛されてきた同院の取り組みや地域での役割について、川畠弘子院長に話を聞いた。
(取材日2019年8月30日)

地域中核病院として誠実な医療提供に努める

力を入れている分野や治療を教えてください。

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科系では、内視鏡による腹腔鏡手術を積極的に行っています。最近は痛みの少ない治療を希望される患者さんも多いので、できるだけその希望に添えるように体制を整えています。また、3次元CTによる、消化器領域の大腸がん検査CTC(CTコロノグラフィ)、心血管(冠動脈狭窄)や脳血管(脳動脈瘤)の像影など精密な検査も行っています。神経内科の物忘れ専門の診療や耳鼻科の睡眠時無呼吸症候群の検査もニーズが高まっていますね。当院の大きな特徴である足の外科については、外反母趾や偏平足、足関節のケガなどを対象に、手術や特別な装具、足底板などを駆使した治療を提供しています。団塊の世代が60歳を超えてくる中、心配なのが動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞の増加です。これらは緊急を要する疾患ですので、病院だからこそできる検査や治療を充実させることで、受け入れはもちろん予防にも努めています。

救急医療や災害医療についての取り組みはいかがでしょう?

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救急医療では、東京都二次救急指定病院として救急要請を受け、できるだけ断らない救急をめざしています。患者さんのほとんどは世田谷区の成城、祖師谷、給田、烏山、そして調布市、狛江市、三鷹市、杉並区辺りの近隣にお住まいの方で、風邪などによる発熱から重度の意識障害まで、17の診療科が協力し幅広く診療します。中でも、脳卒中については、脳卒中患者の早期搬送・受け入れにも注力しており、くも膜下出血や外傷の手術を行っているほか、脳外科には脊椎の手術ができる医師がいますので、首の治療やヘルニアの手術など整形外科領域の治療にも可能な限り対応しています。また、災害医療においては東京都災害拠点病院として、都立松沢病院や関東中央病院との協力体制で体制を整えています。

地域の医療機関との連携はどのように取っていますか?

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地域の先生方ともできるだけ連携を持てるように、近隣のクリニックや老人施設に私や外科系の医師がごあいさつに伺い、顔の見える連携ができるように働きかけています。介護施設の中には夜間は看護師が常駐していない所もあるので、そういった施設から患者さんを紹介していただく機会も増えてきました。また、より高度な医療が必要となったときには、東京女子医科大学病院をはじめ、近隣にある杏林大学医学部付属病院、東京慈恵会医学部附属第三病院、関東中央病院といった大規模病院との連携により対応しています。特に女子医大病院とは連携を強固にしていますので、急な入院依頼にも対応してもらったりと、患者さんにとっても大きな安心材料になっているかとも思います。

女性のドクターが多いのも魅力の一つですね。

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そうですね。女子医大同窓会が母体であることから、現在も当院の医師の約6割が女性です。当院の女性医師は、患者さんに対する接し方が優しく真面目な人が多く、特に乳がんなど女性特有の病気には女性の医師や検査技師が対応しています。私も女子医大出身ですが、女子医大では、実験も解剖もたいへんなことすべてを一から女性だけでクリアしていきます。これは男性に任せてしまおうということは一切できないわけですから、自己主張がはっきりしていて打たれ強い人が多い気がしますね(笑)。ただ、女性の医師の場合、志を高く持っていても、結婚、出産、育児とライフステージによってキャリアを中断してしまう人が多いのも事実。在籍する施設や選択する診療科によって状況は違ってきますが、誰もが仕事もプライベートも充実できるように、院長として働きやすい環境を整えていければと思います。

最後に今後の展望についてお話しください。

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これまでと同じように、当院を頼ってくださる患者さんがいる限りお断りすることなく、救急についても100%応需をめざしていきたいです。時代の変化か、今は入院を希望しない患者さんも増えています。しかし、どうしても入院が必要な場合もありますので、そういったときに地域の中核病院として頼りにしていただけるように、患者さんへの負担が少ない治療を積極的に提供していければと思います。長く地域医療を行ってきた中で、何代にもわたって来てくださっている患者さんや、当院で生まれてからずっとかかりつけの病院として利用されている患者さんもたくさんいらっしゃいます。そういった患者さんのお気持ちにしっかりと応えるために、病院の歴史を振り返りつつも新しいことを取り入れていきたいです。

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