医療法人社団多聞会 香取整形外科

医療法人社団多聞会 香取整形外科

香取 勧 院長

頼れるドクター

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東急世田谷線上町駅から徒歩5分。世田谷通りを渡り、住宅街に少し入った場所にある「医療法人社団多聞会 香取整形外科」。院内には、「デイケアかとり」や「訪問看護ステーションこあら」が併設されている。介護的な機能も含め、地域に密着した医療を提供し続けて35年あまり。あたたかい雰囲気の院内である一方、検査やリハビリに使用する医療機器は最新のものを多数導入している。急逝した先代から後を継ぐことになった香取勧院長は、院内のIT化を進め、診断・治療の精度を上げようと努めている。小学生からお年寄り、スポーツ選手など、幅広い層の患者が訪れるのは、常に誠実さを意識するという院長の人柄と、正確な診療を求めてのことだ。「事務業務をしているときも患者さんの顔が思い浮かぶんです」と香取院長。患者一人ひとりと向き合い、地域医療に貢献したいという思い、開業医としての苦労話など、さまざまなお話を気取らず丁寧に語ってくれた。
(取材日2013年6月6日)

さまざまな先進機器により、診療の迅速化と精度の高い検査を実現

―先生は、先代からの継承ということですが、それまでの経緯について伺えますか?

当院は、1977年に私の父が開業したクリニックです。私自身は、大学を卒業後、東邦大学医療センター大森病院で勤務し、おもに脊椎外科を担当していました。その間、父の医院を手伝うこともほとんどなかったんですが、2008年に父が急逝したことで、急きょ呼び戻されて院長を務めることになったんです。心の準備もなく、まだ開業を具体的に考えていない時期だったこともあり、かなり大変でしたね。父の代から、それも開業当初から在籍するスタッフもいて、外来を担当しながら経営面やマネジメントのことなど考え、模索する日々です。それでも、父を亡くしてからの継承だったため、先代との方針の違いで揉めるというようなこともなく、電子カルテや最新医療機器の導入などデジタル化に関しては思い通りにできました。

―先生の代になってどんなところが変わったのですか?

特に意識して何かを変えたということはなく、「誠実な診療」をモットーに、今まで自分のやってきたことを続けてきました。ただ、医療機器に関しては、先代の頃のものを一新しました。個人的にもコンピュータ好きで、クリニックのIT化には積極的です。自宅には7台のパソコンが動いてます。
病院自体はこのようにレトロな雰囲気ですが、中身は新しくするよう心がけています(笑)。先ほど申し上げた電子カルテに加え、X線検査もデジタル化しました。継承した当初は、フィルムで撮影し現像していたので、かなり時間がかかっていましたが、デジタル化により診察もスムースになりました。コントラストの補正も可能ですから、診断精度の向上にもつながります。各種の超音波機器も積極的に導入しています。超音波の用途は様々で、高出力のものは筋・靭帯の治療に使い、低出力のものは骨折治療に使います。診断用の超音波反射画像(エコー検査)はご存知の方も多いのではないでしょうか。例えば、足首を捻って腫れている時に、X線検査では「骨が折れていない」ということしかわからず、「じゃあ、捻挫だね。湿布でもしておこう」ということで終わってしまいます。ところが、エコー検査をすれば、どこの靭帯がどのくらい損傷しているかということまで診断できます。「捻挫だがギブスが必要」とか、逆に「固定は必要ない」といったことが判断できるようになるわけです。また、超音波の利点は、動かしながら見ることができるというところにもあります。患者さんに指を動かしてもらえば、筋や腱が動いているのがリアルタイムで確認できます。そのほか、骨折の癒合促進には低出力パルスを使用します。一定の周期で超音波をあてていくことで、骨形成細胞が賦活化されて骨ができやすくなる作用があります。それ以外にも、高出力照射による温熱や消炎鎮痛効果を利用し、固くなった筋を解除するリハビリテーションを、より効率的にすすめることが出来ます。

―こちらは、スタッフの人数がかなり多いですね。

併設しているデイケアや、訪問看護ステーションの常勤・非常勤スタッフを合わせると40人弱になります。デイケアや訪問看護については、開業当初から勤めている看護師長が全体的な管理だけでなく、細かな部分まで見てくれているので助かっています。スタッフが多いと院長としての仕事も山積みですが、自分にとって新しい経験になったことも事実です。大病院勤めの時は、まず正しい治療ありきで、患者さんの都合は二の次でした。クリニックで仕事をするようになって、個々の患者さんのバックグラウンドや生活様式に合わせて治療を考えるようになりました。それが正解ではないのかもしれませんが、その患者さんにとっての最適解を探していく過程は、大病院勤務医では感じられなかった楽しさですね。月の請求チェックをしながら、その患者さんの顔を思い浮かべられることが出来るようになったのは、自分でも驚きでした。



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