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病気の未来を希望に変える
進歩する「関節リウマチ」治療

世田谷リウマチ膠原病クリニック

(世田谷区/経堂駅)

最終更新日:2020/12/25

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関節リウマチは、遺伝や体質が原因と考えられているが、そのメカニズムはまだほとんど解明されていない。一度発症したら、一生病気と付き合っていくイメージから「不治の病」と考えている人も多いだろう。しかし、治療薬の進歩により、今では「治る病気」になったという。関節リウマチと膠原病に特化した、オーダーメイドの治療を行う「世田谷リウマチ膠原病クリニック」で、院長の吉田智彦先生に詳しく話を聞いた。 (取材日2015年9月2日)

夢を諦めず、人生を楽しむための寛解へ向けた治療を

Q関節リウマチではどのような症状が起こるのでしょうか。
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▲リウマチ専門医師の診療。セカンドオピニオンに対応している

関節リウマチは自己免疫の異常が関節の滑膜に起こる、原因不明の慢性疾患です。滑膜とは関節の内側にあり、関節の動きを滑らかにする組織のこと。進行すると軟骨も侵していき、関節の変形や破壊を引き起こします。疑われる症状は、関節の痛みと腫れが1週間以上続き、さらにこわばりが生じる場合です。ペットボトルのふたが開けられない、ドアノブが回せない、重いものが持てないなどの症状が現れます。また、まず手に症状が出ると思われがちですが実は足の症状から始まることが多いのも特徴。「朝、フローリングを歩くと足の裏が腫れぼったい感じがする」といった症状は、初期の関節リウマチの可能性も。足の症状も、手と同様に注意が必要です。

Qリウマチにかかりやすい年齢層や男女比を教えてください。
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▲リクライニングソファーでリラックスできる点滴室

お年寄りの病気のようなイメージがあるかもしれませんが、実は30〜50歳が発症のピーク。さらに、80%強が女性です。結婚や妊娠・出産・子育て、更年期、親の介護など、女性のライフスタイルが目まぐるしく変化する時期に起こりやすい、生活に直結した病気なのです。原因は不明ですが、患者さんの8割以上が女性なので、女性ホルモンが関係しているのではないかといわれることも。また遺伝性疾患ではありませんが、今のところ何らかの遺伝的な要素が影響していることも否定できません。

Q治療をしながら、妊娠をめざす方法もあるそうですね。
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▲各分野の専門家と専門看護師が在籍している

治療の主流は手術せずに生物学的製剤を使って、健康的な生活を継続し痛みや腫れのない状態である「寛解」をめざす治療。罹患した方は妊娠率が低いとされていましたが、体に痛みがなく健康な状態に近くなることで、女性の体は妊娠しやすくなります。これまでの治療薬で危惧されてきた胎児への影響、出産後の母乳への影響も、生物学的製剤の誕生で軽減。昔は20代で妊娠・出産を経験し、30歳前後でリウマチを発症するなど産後の発症が多い病気でしたが、近年は晩婚化などの影響もあり、リウマチを発症してから結婚、妊娠、出産を考える方が増加。そのため近年のリウマチ治療では、薬と妊娠の関係が重要なポイントとなっているのです。

Q薬の副作用は心配ありませんか?
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▲大学病院並みの設備と丁寧な診療に努める同院

生物学的製剤は免疫を抑える作用があるので、感染症に対して注意が必要です。感染症とは、結核やインフルエンザ、帯状疱疹など免疫力が低下したときにかかりやすい疾患のこと。ただ、感染症を予防する手段として、ワクチンを打つなどの方法があるのでそれほど過敏にならず治療に臨んでいただきたいですね。またリウマチ治療に欠かせない内服薬の中には、おなかの子どもに影響が生じる可能性がある薬もあるので、妊娠を希望される場合は生物学的製剤で治療を進めます。当院でも少し前までは、リウマチの治療中に妊娠はもってのほかでしたが、今では疾患をコントロールしながら妊娠を待ちます。

Q妊娠するための治療とは、具体的にどのような治療でしょうか?
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▲優しいスタッフやドクターがサポートしてくれる

妊娠を希望される方の治療も通常のリウマチ治療も、リウマチを発症する前の生活に戻るために、痛みや腫れのない状態である「寛解」をめざすことが最初の目標です。特に、妊娠を希望される場合は胎児に影響をおよぼす薬や流産の危険がある薬を使わず、鎮痛剤やステロイド剤なども極力服用せずに寛解となることが重要です。そのために投与されるのが生物学的製剤です。これを上手に使っていくことで、患者さんは寛解をめざすことができます。逆に言うと、寛解にならないと妊娠の確率は上がりません。赤ちゃんは、健康な体に宿るものです。妊娠を希望する患者さんはぜひ一度ご相談いただき、寛解をめざす治療を一緒に行っていければうれしいです。

ドクターからのメッセージ

吉田 智彦総院長

生物学的製剤の登場で、リウマチ治療は進歩を遂げました。ただ、保険診療内の治療とはいえ、生物学的製剤は高額な薬です。私たちは、できる限りこの薬を使わない「バイオフリー」の治療をめざし、患者さんの経済的負担を少しでも減らしていければと考えています。また、妊娠・出産を希望される方の治療では、ご家族の理解と協力が必要不可欠です。当院では、患者さんにご主人やお母さまと一緒に来院していただき、皆さんの妊娠・出産へかける想いをお聞きし、病気の内容や薬の副作用などをご説明する時間をじっくり取っております。関節リウマチは、治療可能な病気です。希望を持って治療に臨んでください。

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