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新井 竜夫 院長の独自取材記事

あらいクリニック

(世田谷区/経堂駅)

最終更新日:2019/08/28

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小田急線・経堂駅から徒歩数分の「あらいクリニック」。院長を務める新井竜夫先生は、内科の中でも特に消化器系を得意とする。長年かけて培ったスキルと日々取り入れている新しい医療知識、加えて、精度にこだわった診療を助ける先進の検査機器を駆使しながら診療を行っている。めざすのは「患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療」。穏やかながらしっかりとした口調で、そう語ってくれた。
(取材日2010年5月10日)

2008年、風通しのいいクリニックビル内に開業

まずは先生が医師をめざしたきっかけから、教えていただけますか?

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医師になろうと思ったのは、小学4年生くらいです。祖父が今でいう脳卒中で亡くなりまして、それを機に医学の方向に進もうと思ったんです。大学は千葉大学医学部に進みましたが、大学では部活動ばかりやっていましたね。テニス部だったんですけれど、練習は週に4、5回。東日本の医学部の大会にも出たりしていました。

卒業後はなぜ、消化器の専門に?

進路を決めるときは、結構揺れ動きましたよね。全身を診たかったので、まず「大きな科に行きたい」という思いがありまして、内科か外科で迷った末、千葉大学医学部の第一外科に入ったんです。そこで親しい先輩がたまたま消化器を専門にしていたこともあり、私も同じ道へ進みました。その医局には10年所属し、その後、国立がんセンター東病院に約10年。がんセンターでは大腸がんを中心に診ていました。がんになったことで職を失うなど、人生のターニングポイントを迎える患者さんも多く、本当にさまざまな人生模様にふれました。そうした個々の背景や事情を理解した上で、日々最善の力を尽くすことを心がけていました。

そして「あらいクリニック」を開業されたのが2008年。なぜこの土地に?

それまでの勤務先はずっと千葉だったんですけれど、妻の実家がこちらにあることもあり、自宅は世田谷に構えていたんです。せっかく開業するなら自宅の近くにしようと、経堂を選びました。今はほんの数分の電車通勤です。患者さんに関しても、この辺りにお住まいの方が多いですね。皆さん医療に対する関心が高く、豊富な知識を持って来院されますので、それに勝る情報をご納得いただけるまで理論的にご説明するように努めています。

ここはクリニックビルでもあるのですよね?

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そうなんです。別の階には小児科、皮膚科、婦人科などのクリニックが入っていますが、このビル内の先生同士は風通しがいいんですよ。例えば、小児科でお子さんを診てもらった後にお母さんがこちらの消化器科を受診されるといったように、患者さんも行ったり来たりすることがよくあります。ビル内の先生方とは年2〜3回は会って、親睦会のようなものを開いています。

ニーズも高い、負担の少ない経鼻内視鏡

電子内視鏡システムを備えておられると伺いました。

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胃の内視鏡については、口から入れる経口内視鏡ほか、鼻から入れる経鼻内視鏡も行っていまして、当院は経鼻内視鏡のニーズも高いです。ただ経鼻内視鏡の場合は、医師の経験と技術がないと、診断能力が左右されることもあります。検査する医師のノウハウとテクニックがものを言う世界ですので、病院選びはとても大事だと思います。大腸検査に関しても同じですね。医師によって苦痛も大きく違ってくると考えています。

テクニック以外の部分で、苦痛を軽減する工夫は何かありますか?

経鼻内視鏡に関しては極細のスコープを使っています。また、ご希望があれば、鎮静剤を使って検査を行います。意識がなくなるほどではありませんが、苦痛はだいぶ抑えられ、当院でも約8割の方が鎮静剤を望まれて検査を受けています。また、通常大腸検査を行う際は、空気を送って腸を膨らませるんですが、空気は吸収が遅いので、次第におなかがパンパンに張ってしまうんですよ。すると結構苦しいし、検査後もなかなか外に出てこない。そこで当院では腸に二酸化炭素を送り込んで検査を行う大腸内視鏡を採用しています。二酸化炭素は腸の壁からどんどん吸収されますので、検査が終わる頃にはおなかの張りが落ちついて、検査中の患者さんの負担も、ずいぶん軽減されたのではないかと考えています。

内視鏡検査は、どんな症状を持つ方にお勧めですか?

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胸焼けがする、食事後に胃がもたれる、おなかが痛むことがある、下痢や便秘を繰り返すことがある、排便時に出血や血便がある、全身がだるい……など、体の不調がある場合はもちろんですが、そうでなくても40歳をすぎたら年に1度は受けていただきたいと思っています。とにかく病気は、早期発見と早期治療が一番ですから。小さな腫瘍だったら内視鏡で簡単に取れてしまうにもかかわらず、放っておいたばかりに命に関わる難病になってしまうことだって少なくありません。患者さんには予防の大切さを伝え、何もなくても気軽に病院を利用していただけるような雰囲気をつくっていきたいと思っています。

内視鏡のほかにも、さまざまな機械をそろえているのですね。

動脈硬化を判定して生活習慣病の予防に役立つ頸部エコーや、肝臓・胆嚢・膵臓を中心とした腹部臓器を精査する腹部エコー、そして心機能の診断を行う心エコーなどがあります。こうしたエコーは3つセットで1年に1回を目安に受けていただくのがお勧めですね。実は先週も、これでがんを見つけたんです。胃がんや大腸がん、食道がんなどが見つかったときは、以前私が勤めていた国立がん研究センターの信頼できる先生を紹介しています。

患者一人ひとりに合ったオーダーメイド治療をめざして

消化器系疾患にはがんも多く、患者さんに診断結果を伝えづらいような状況もあるのでしょうね。

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検査の結果で大きな病気だとわかったとき、それを患者さんに告げるのは、医師としてもつらいことです。しかし、本当のことを言わずに言葉を濁したり、一度事実でないことを言ってしまったら、その後に続くすべてが嘘の上塗りになってしまいます。そうなるとやがてつじつまが合わなくなり、これまで築き上げてきた患者さんとの信頼関係は壊れてしまうでしょう。それを避けるためにも、私は最初から事実をきちんと丁寧にお伝えするというスタンスを取っています。

新しい知識や技術、医療機器などを積極的に取り入れているのは、どのような思いからですか?

医学は今や日進月歩ですからね。消化器系はもちろんですけれど、糖尿病、高血圧、認知症、うつ病、生活習慣病などに関しても、時間が許す限り研究会や学会などに参加して先進の知識を取り入れています。当院では内科全般を診ていますし、「消化器」とひと口に言っても幅広いですからね。例えば、消化器系疾患の患者さんを診ていると、その原因がストレスにあるなど、心療内科の病気にリンクしてくるようなことも多々あるんです。そうした場合は、時間をかけてゆっくりお話を聞き、お薬も漢方から抗生新薬に至るまで幅広い選択肢を考えながら治療を行っていくことが必要になります。

ところで、休日はどのようにして過ごされていますか?

学会などに出ているか、家族と過ごしているか、ゴルフをしているか、だいたいこの3パターンですね。ゴルフは医師の友人と行くことも多いですが、たまに異業種の方と一緒に回ると面白いですよ。普段は聞けない新鮮な話がたくさん聞けますからね。

最後に、今後の展望について教えてください。

患者さん一人ひとりに合った、医学界最高レベルの治療を提供していきたいですね。つまりそれは「個別特化したオーダーメイドの治療」ということ。また現在は内科全般を診ていて、その中でも消化器系を専門にしているかたちなんですけれど、この先はその専門の枠をもっともっと広げて深めていけたらいいなと思っています。

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