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薬を使わない診療や復職支援も
会社員のメンタルをケアする外来

信愛クリニック

(鎌倉市/大船駅)

最終更新日:2021/12/28

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  • 保険診療

人間関係が悪い、業務量が多すぎる、日常的に上司のパワハラを受けているといったストレスフルな職場で働いているとき、心の病気にかかっている自覚がなくても、胃が痛い、眠れないなどの体の不調を感じている人は多いはず。「心にかかる負担は、最初に体の不調として現れるものなのです」と話すのは、大船駅から徒歩7分の場所にある心療内科「信愛クリニック」の井出広幸理事長。こうした体の訴えを無視して放置すると、知らず知らずのうちに心の病気が重症化し、その結果休職期間が長びいたり、退職せざるを得なくなったりするケースもあるという。開業以来多くの社会人のストレスに寄り添ってきた井出理事長に、不調を感じたときにまずどうすべきか、また休職や復職に向け心療内科で受けられるサポートなどについて詳しく話を聞いた。

(取材日2021年12月10日)

体の不調は心の悲鳴である場合も。朝、「会社に行くのがつらくて仕方がない」なら受診のタイミング

Q仕事がつらくても、心療内科を頼りたくない方も多いのでは?
A
1

▲体と心を総合的に診療している

疲れていて体調も悪いけれど、感情を抑えて頑張る人ほど「仕事に行かないと」という義務感にとらわれて自分を顧みなくなっています。そんな時は家族や友人など、つらさを吐き出す場所があることが大切ですが、働く人は「みんな頑張っている」と抱え込みがち。心療内科は誰かを頼れずにいる人の「シェルター」でもあります。もし胃が痛い、動悸がするといった体の不調を長く無視していたり、つらいのに無理に体を動かして会社に向かったりする状態であれば受診を。通院はハードルが高いと感じるかもしれませんが、当院は内科も診ますので、最初は体の不調の原因を探るための受診でも大丈夫。検査の上、心身の両面から適切な診療をご提供します。

Qこちらではどのような診療を受けられるのでしょうか?
A
2

▲胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査も実施している

まずは内科で体に不調がないか確認するところから始めます。例えば胃痛があるときは、胃がんや胃潰瘍の可能性もありますから。検査をして胃がきれいだとわかったら初めて、ストレスなど心の負担から来る不調を疑うことができるのです。心療内科の診察では、職場環境や業務内容から生い立ちまで幅広くお話を聞き、不調の理由をひもといていきます。お話を聞くうちに、パワハラや職場いじめ、業務過多などは発症のきっかけに過ぎず、その裏には思考の癖や過去のトラウマという核心的な問題が潜んでいたとわかることも。このように目の前のトラブルが病気の原因とは限らないので根本的に対処するためにも専門の医師のもとで治療をしましょう。

Qどのような診断だと休職することになりますか?
A
3

▲気持ちに寄り添う診療を心がけている

目安は集中力がない、ミスが増えるなど仕事のパフォーマンスが落ちていること。通常の2~3割に落ちていればすぐに休職したほうが良い状態と言えます。病名でいえば適応障害やうつ病であることが多く、ほかにも双極性障害(躁うつ病)、パニック症(パニック障害)、不眠症、統合失調症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などで休職する方もいらっしゃいます。また、診察を通して発達障害やHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の傾向があるとわかることもあるので、特性に合った仕事の進め方を一緒に考えることもあります。休職の判断をしても、すぐには休めない方もいるので休職時期はご本人の意思も尊重して相談の上で決定します。

Q薬を使わない診療もされているそうですね。
A
4

▲医師とカウンセラーが連携して治療にあたっている

息苦しさや不安感、不眠といった症状を抑えるために薬を処方することはありますが、治療の本質は患者さんとの対話の中にあると考えています。重要なのは患者さんご自身が心の内を見つめ直し、自己受容を通して症状の原因となる核心の問題を解消すること。その核心を探り、お気持ちに寄り添いながら導いていくのが心療内科医の役割です。ですから薬を飲むことで余計に不安を感じたり、反対に「薬さえ飲めば平気」と過度に頼ったりすることは本意ではありません。飲まずに済むようになるまでの補助的なものとして付き合うのが適切な距離感。当院では実際に薬を飲まずに治療に臨む患者さんも2~3割ほどいらっしゃるんですよ。

Q復職に向けたサポートについて教えてください。
A
5

▲土日も診療、祝日のみ休診のため通いやすい

ご本人が復職に意欲があって症状が回復傾向にあるなら、リワークプログラムへの参加をお勧めすることがあります。休職した方が急に週5日通勤する日々に戻るのは心身に負担がかかりますから、事前に週1~5日、朝から夕方まで復職デイケアに通ってウォームアップするのです。当院では姉妹院の「大船心療内科」と連携して復職デイケアを運営しています。復職デイケアでは、集団療法や体力づくりのほか、病気の勉強や個別カウンセリングを通じてご自身の内面を深く知り、それを生かす方法を身につけることが大切。そうして復職後の病気再発や再休職の防止をめざします。復職後は週1回、当院の外来でフォローもします。

ドクターからのメッセージ

井出 広幸理事長

休職に負い目を感じてしまう方もいらっしゃいますが、患者さんには心療内科にかかることを「人生を見つめ直す機会」と捉えてほしいと願っています。医師とともに病気になった経緯やこれまでの人生を振り返り、思考の癖や病気の特性を学ぶことは、休職前よりも軽やかに人生を歩むための力となり得る。ただでさえ誰もが生きづらさを感じる社会です。その中で働く方が羽を休め、さらに成長するお手伝いができたのなら、これ以上幸せなことはありません。当院では医師をはじめ全員が「患者さんの安全基地であれ」を合言葉に診療体制を整えていますので、仕事がつらいときは安心していらしてください。ご家族が心配な場合も相談をお受けしていますよ。

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