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菅原 寛 院長の独自取材記事

菅原内科医院

(福岡市南区/大橋駅)

最終更新日:2021/10/12

菅原寛院長 菅原内科医院 main

西鉄天神大牟田線・大橋駅から徒歩3分の好立地にある「菅原内科医院」。1999年に菅原寛院長が開業した同院は、内科、専門の消化器をはじめとする幅広い分野を診療し、医療に対する患者の悩みに寄り添い続けてきた。菅原院長自身が「裏表がない性格」ということもあり、本音で話しやすいという患者も多いそう。これまでの経験で培った技術に加え、先進の検査機器も導入することで、がんの早期発見、早期治療に注力。患者が楽しく長生きできる期間を伸ばそうと尽力している。これまでの人生経験からか懐の深さが伝わってくる菅原院長に、診療方針や患者に対する思いなどを聞いた。

(取材日2020年10月6日)

幅広い主訴に対応。本音で話し合えるホームドクター

この地域に開業した経緯や、どんな患者さんが来院されるかを教えてください。

菅原寛院長 菅原内科医院1

私の父親がこの地域で開業していたのですが、新築して1ヵ月後にがんで亡くなったんです。父親は内科・小児科、母方の親が産婦人科の医師だったので、赤ちゃんが生まれてから成長する過程でずっと寄り添う感じで診ていたようです。当時の患者さんが今は母親世代になり、当院にお越しになります。父親は往診などで忙しかったので、私よりむしろ患者さんのほうが父親について詳しいんです。どういう人だったかなど父親の人物像についてもよく話を聞かせてもらっています。当院には、この地域の方はもちろん、幅広い場所からお越しいただいています。近くに国際系の大学もあるため、外国人の患者さんも多いです。紙にその方の国の言葉と日本語を並列して書いて、主訴などを説明しています。少しですが英語も使いながらコミュニケーションをとれるよう心がけています。

患者さんはどんな主訴で来院されるのでしょうか?

おなかや胃が痛いという消化器系をはじめ、呼吸器系などの患者さんも多いですが、皮膚科、眼科、婦人科など、来られた方はどんな症状でも全部診ています。なぜなら、おなかが痛いと言っていた方が、実は卵巣のう腫だった、胃が痛いと言って来られた方が心筋梗塞だったなど、表面化している症状が別の病につながるケースもあるからです。ある病を治そうと思うと、一つの分野だけでなく漢方などの多角的な部分に手を出さないと治せない場合があります。吐き気や食べられないという人にも心療内科的な原因があったりします。地域のホームドクターとして、幅広い分野を診ることで役割を果たしたいです。「とりあえず菅原内科医院に行けば安心」と思ってもらえるような存在になりたいですね。

幅広い世代や主訴の方が来られるのですね。患者さんと接する際はどんなことを意識されていますか?

菅原寛院長 菅原内科医院2

その患者さんが何を求めているかを見極めることです。たくさん検査することを望んでいるのか、なるべくお金をかけたくないかなど、会話する中で探っていきます。あとは、患者さんが本音で話せるような雰囲気づくりを大切にしています。例えば、1日3回の薬を処方したとします。人間は忘れやすいですから、確実に飲み切る方のほうが少ないと思うんですが、医師には正直に伝えにくいですよね。薬を飲んだのに効いていないのか、ただ飲んでいなかっただけなのか、それを把握するだけでもその先の治療が変わります。私には本音で話しやすいのか、初めて来た方に浮気の相談をされたこともありました(笑)。本音を引き出すテクニックなどはないですが、自分のことは裏表がない性格だとは思っています。

培ってきた技術と先進の検査機器でがんの早期発見を

こちらのクリニックでは先進の検査機器を導入されていますね。どんな意図があるのでしょうか?

菅原寛院長 菅原内科医院3

MRIやCTなどの大きい機械を使う検査以外、すべて当院で担いたいと考えています。幅広い分野の診断ができるよう、多くの科の症状を診られる機器を導入しています。あとは単に私が新しいもの好きというところもあります。当然、私の経験だけで診てもわからない部分がありますから、機器でデータをしっかりとって患者さんにご説明したいです。病院で検査を受けると長時間並ぶことになると思いますので、まずは当院にお越しください。もし本当に詳しい検査が必要でしたら、私が信頼する先生を紹介しますし、当院で予約をとることもできますから非常にスムーズだと思います。

専門の消化器だけではなく、幅広く検査ができる環境なのですね。

たくさんの検査ができる環境にしているのは、がんを早期発見したいからなんです。これまでも、多くのがんを見つけてきました。早めに見つけて治療できれば、その人の人生も変わるし、その人の家族も幸福になれると思うんです。私は、肝臓がんを治すことを専門にしていたので、腹部エコーの技術も身についています。胃が痛いと言って来院して内視鏡検査をしたら、胃潰瘍の横にがんが見つかったということもあります。がんは自覚症状がほとんどなく、自覚症状があるところまで段階が進むと、治療が難しいという場合もあります。定期的に検査をすることが非常に大切です。

先生は、患者さんが元気な人生を送れるようにしたいという気持ちが強いように感じます。

菅原寛院長 菅原内科医院4

私自身、食事や旅行、遊ぶことが大好きなので、患者さんにも楽しく長生きしてもらえたらいいなと思っています。私は、食べることもお酒を飲むことも大好きなんです。昨晩は、佐賀県唐津市で買った日本酒を一人で4合飲んだあとに酎ハイもいただきました。だから、私は飲兵衛の患者さんにも優しいんです(笑)。医師だと、「飲むな」と注意することが多いと思うんですが、私はそうは言いません。「こんなにおいしくて大好きなお酒を人生でずっと飲みたいでしょ? だから、少し減らそう」と伝え、検査してデータを提示しながら量の調節をアドバイスしています。私も休肝日を決めているわけではないですが、飲まない日を意識的につくっていますよ。おなかも出てきましたからね(笑)。

幅広い診察経験。中でも消化器分野では高い専門性

開業されるまではどのような経験を積まれたのでしょうか?

菅原寛院長 菅原内科医院5

九州人って東京への憧れの気持ちがあると思うんです。私も一度は東京で働いてみたいという気持ちが強かったので、大学卒業後、数年してから東京の病院で勤務しました。当直をしていると一晩で救急車が5〜6台は来るようなとても多忙な病院でした。そこでは、心筋梗塞、脳梗塞など、本当に幅広い容態の方を診てきました。専門に関係なく、何もかも自分で対応しなければいけない環境に身を置けたことは、非常に大きい経験になりました。その後は福岡県に戻り、肝臓の線維化抑制に関する研究をしつつ、外来も診ていました。いずれはこの地域で開業しようと思っていたので、胃内視鏡や胃の透視検査、エコー検査など開業に必要なスキルを集中的に身につけてきました。

新型コロナウイルスに不安を抱かれている方も多いと思いますが、どのような対応をされていますか?

熱が出た場合は電話予約をとってもらい、時間を決めて来院してもらっています。「新型コロナウイルスの疑いがある方は当院では診られません」という医療機関も少なくないためか、当院がかかりつけ医ではない患者さんもたくさんおみえになっています。発熱があると、それ以外の病気でも診てもらえないことが増えており、それが課題だと思います。当院で通常の診察をして、もし新型コロナウイルス感染の疑いがある場合は、専門の検査が受けられる機関を紹介させていただきます。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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何かあったらまず当院に来てください。悪いようにはしませんから。一人で悩まず、ホームドクターに相談してみてください。テレビでは、まれな病気を放送して怯えさせてしまうことも多いんです。「あのテレビ番組を見て、不安になって来た」という患者さんも多いので、私もそういう番組はよく見て情報収集し、対応ができるようにしています。インターネットにも情報があふれているので混乱する方も多いでしょう。私は医療を専門に何十年も勉強し続けています。不明瞭な情報で怯え続けるより、何かあったら来院してくだされば、しっかり検査して適切な判断をさせていただきますよ。

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