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痛みの軽減で検査精度の向上につなげる
やさしい大腸内視鏡検査を

とよしま内視鏡クリニック

(世田谷区/成城学園前駅)

最終更新日:2021/10/12

とよしま内視鏡クリニック 痛みの軽減で検査精度の向上につなげる やさしい大腸内視鏡検査を とよしま内視鏡クリニック 痛みの軽減で検査精度の向上につなげる やさしい大腸内視鏡検査を
  • 保険診療

「痛い、苦しい」というイメージが伴う大腸内視鏡検査。一度そのイメージを抱いてしまうと検査受診から足が遠のき、病気のもとを発見する機会を失ってしまう。それを回避するためにも、極力苦痛を与えずやさしい内視鏡検査に努める「とよしま内視鏡クリニック」。同院の大きな特徴は、苦痛に配慮するだけでなく、精度の高さも追及していることだ。毎年、数多くの胃・大腸内視鏡検査を行い、悪性化するとがんになるポリープの一種である腺腫の発見率向上にも努める同院。豊島治院長によると「苦痛の少ない検査は腺腫発見率の向上、つまり精度アップにもつながる」のだとか。苦痛に配慮した大腸内視鏡検査を実現するためのポイントや検査の流れなどを詳しく教えてもらった。

(取材日2020年8月31日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q痛みや不安を軽減するために、どんな配慮をしていますか?
A

検査では鎮静剤を使用し、眠っているような状態で検査を受けていただく「セデーション内視鏡検査」という検査方法を採用しています。麻酔に抵抗がある方には、小児用の細いスコープを用いて苦痛の緩和をしていくなどの工夫もしています。検査中の苦痛を緩和させることは、精度の高さにもつながると考えています。目の前の患者さんがつらそうだったら、医師はどうしても「検査を早く終わらせよう」と考えてしまいますが、苦痛のない状態で検査ができれば、医師が焦らず丁寧に検査をしていけることにもつながっていくでしょう。

Q食事制限など、検査前後も大変なイメージがあります。
A

検査を受ける2~3日前から、えのき茸などのキノコ類、キウイやスイカなどの粒や種のある食べ物を控えていただきます。便秘の方には、検査前日には腸を動きやすくするための薬を飲んでいただき、就寝前もしくは検査当日の朝に下剤を服用します。腺腫が見つかって切除した方は、1週間ほど運動やアルコール摂取を控えていただきます。特に問題が見つからず切除なしで終了した場合は、当日は激しい運動や長風呂は控えていただきますが、翌日から普段どおりの生活をしていただいて構いません。麻酔を使っていなければ、検査当日から仕事に行く患者さんもいらっしゃいます。

Q検査を受けるクリニックは、どんな基準で選ぶのがいいでしょう?
A

内視鏡検査を定期的に受けようと思っていただくためにも、できるだけ苦痛に配慮してくれるクリニックがいいでしょう。あとは、検査を受けても病気を見逃してしまっては意味がありませんから、精度の高さも重要ですね。大腸内視鏡検査の精度を測る上で参考の1つとなるのが腺腫発見率です。腺腫発見率というのは、一人の医師がどのくらいのパーセンテージで腺腫を発見しているのかという数値で、例えば一人の医師が100人の患者さんの内視鏡検査を実施して20人の腺腫を発見できた場合、その医師の腺腫発見率は20%です。30%が、一般的な腺腫発見率と言われていますが、当院ではその数字を超える発見率をめざしています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1医師による問診を受け、検査の流れの説明を聞く
とよしま内視鏡クリニック 医師による問診を受け、検査の流れの説明を聞く

まずは問診で既往歴や全身の健康状態、大腸内視鏡検査を受けようと思ったきっかけなどを確認。これは、患者の体質・生活習慣・家族の病気などをヒアリングして、その人なりのリスクを明らかし、その結果に応じて、特にリスクが大きいと思われる箇所を入念に調べるために必要なのだそう。問診後は、大腸内視鏡検査は下剤の服用が必要となることも含め、看護師から検査の流れについて説明がある。

2検査当日は下剤を服用してから来院
とよしま内視鏡クリニック 検査当日は下剤を服用してから来院

検査前日はできるだけ食事を軽めにする。検査前日の就寝前もしくは当日朝に下剤を飲み、自宅で腸の中をすっきりさせてから午後に来院する。高齢者や健康状態に不安がある人などは、自宅ではなくクリニックで下剤の服用をすることも可能だ。

3大腸内視鏡検査を行う
とよしま内視鏡クリニック 大腸内視鏡検査を行う

必要に応じて苦痛を緩和するために鎮静剤を投与して、ベッドに横たわり内視鏡検査を行う。麻酔がかかっている場合は、目が覚めたときには検査が完了していることが多い。同院では、検査の精度を高めるために先端のハイビジョン内視鏡システムを導入。色素を大腸全体にまいたり、特殊な光を当てながらポリープの表面を観察する方法も取り入れ、大腸がんやポリープの早期発見をめざす。異常がなければ検査は約30分程度で終了。

4必要に応じてポリープの切除を行う
とよしま内視鏡クリニック 必要に応じてポリープの切除を行う

ポリープには良性と悪性があり、すでにがん化している悪性ポリープや、良性の中でもがんに発展する可能性がある腫瘍性ポリープなどは、検査時に見つかったらその場で切除する。3~5mm程度の小さいポリープであれば、数分で切除が可能だそう。ポリープが大きくなるほど患者の体への負担が増すので、できるだけ早期に発見して切除することが望ましい。

5検査が完了したらリカバリー室でゆっくり休息
とよしま内視鏡クリニック 検査が完了したらリカバリー室でゆっくり休息

特に異常が見つからなければ、検査終了後は30分から1時間程度、リカバリールームでゆっくり休息してから帰宅。同院の待合室やリカバリースペースはスタッフが患者の様子を一望できる設計になっているので、安心して過ごすことができるだろう。

ドクターからのメッセージ

豊島 治院長

胃がんや乳がんと違って、大腸がんは粘膜にポリープができて、それががんになるという段階を踏みます。つまり、大腸がんはポリープの段階で切除できれば、予防していける可能性が高いということなのです。これまで内視鏡検査を受けたことがない方や40代以上の方には、3~5年に1回程度でいいので、がん予防のためにぜひ受けていただきたいですね。大腸がんは遺伝的要素も影響しますので、家族の中に大腸がん歴がある方は30代から受けていただいてもいいと思います。当院では苦痛に配慮したやさしい精度の高い大腸内視鏡検査をモットーとしています。

豊島 治院長 とよしま内視鏡クリニック
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