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星野 輝彦 院長の独自取材記事

かみえび診療所

(四日市市/山城駅)

最終更新日:2021/10/12

星野輝彦院長 かみえび診療所 main

三岐鉄道三岐線の山城駅から車で約6分、国道365号線・大沢東交差点の北西に位置する「かみえび診療所」。気さくで話しやすい星野輝彦院長は40年以上にわたり医療に携わってきたベテラン内科医師。かかりつけ医として子どもから高齢者まで、誰もが安心して診療を受けられる環境づくりを大切にしている。開業以来20年以上にわたって地域の健康を支えてきたこともあり、患者からの信頼も厚い。星野院長が若々しさの秘訣と語るのは、趣味の写真撮影。院内は星野院長が撮影した国内や海外の美しい風景写真に彩られる。「患者さんにもスタッフにも一番大切なのはコミュニケーション」と語る星野院長にさまざまな話題について語ってもらった。

(取材日2020年10月9日)

地域に密着した医療で、健康寿命の延伸に寄与

開業までの経緯や患者層などを教えてください。

星野輝彦院長 かみえび診療所1

私は名古屋市立大学医学部を卒業後、名古屋市立大学病院に約30年間にわたって勤務しました。もともと生まれ育った地元に貢献したいと考えていましたので、1999年にこの地で開業しました。内科の他、皮膚科、小児科、外科と4科目を診療していることと、団地が多い地域性のため、患者さんは老若男女を問わず幅広いですね。ご高齢者が4割、子どもさんが2割、その他は高血圧や糖尿病など生活習慣病の方が4割といった割合でしょうか。開業以来20年以上にわたり、お付き合いいただいている患者さんもいらっしゃいますし、子どもさんの成長を感じることも多い。地域とのつながりを感じることができて、ありがたく思っています。

医師をめざしたきっかけと専門分野を教えてください。

振り返ってみると内科医師だった父の影響が大きいように思います。どこかのタイミングで「医師になる!」と決断したことはなかったですが、小さな頃から医師になろうとしか思っていませんでした。他の職業を考えたことは一度もなかったですね。私が大学生の頃は消化器系が主流だったこともあり、自然と内科医師の道に入りました。ただ、「開業」というものは意識しており、「診療所はオールマイティーでなければならない」と思っていましたので、勤務医時代には皮膚科など他の科目についても学びました。当時この地域の医療機関、特に皮膚科は少なかったという事情もありまして。現在は交通の便が良く、開発が進んでいる地域ですので、ずいぶんと医療機関が増えました。医療連携が充実させられることは、医師としてうれしいことです。

地域への想いが強く感じられますね。

星野輝彦院長 かみえび診療所2

地域の特性からか、自立されているご年配の方が多いですね。80歳を過ぎて一人暮らしをされている方も多い。もちろん生活習慣病をはじめ年相応の不調は抱えているのですが、皆さん元気が良くて気が若い。つい先日も93歳の患者さんが目を輝かせて「新車を買ったんだ!」とおっしゃっていて。さすがに目を丸くしましたね(笑)。この先100歳まで生きる人がどんどん増えるのではないかと思いますね。何事も無理しすぎないようにして人生を楽しんでいるように感じます。健康寿命の延伸は国の方針にも合っているし、かかりつけ医として誇らしいですね。

丁寧な説明など患者とのコミュニケーションを重視

長年、医療に携わってこられて変化を感じることはありますか?

星野輝彦院長 かみえび診療所3

健康に対する意識が確実に高くなってきていることを感じています。例えば、生活習慣病は自覚症状がほとんどないので、昔は病院に行く人は少なかった。そもそも、よほどのことがない限り病院には行かない。いわゆる「病院嫌い」な人が多かったように思います。ところが現在は血圧が目標値を少しでも超えたり、血糖値がちょっとでも高かったりすると薬をもらいに行く人が多いですよね。医療機関というもののハードルが下がるのは医師としてうれしいことです。そして皆さん脳梗塞や心筋梗塞が嫌なんですね。「寝たきりになりたくない!」という想いを強く感じます。インターネットなどで情報が簡単に手に入るようになったのも大きいのではないでしょうか。病気は重症化する前の「予防」が大切ですので、良い傾向だと思います。

診療の際に心がけていることを教えてください。

まずは丁寧な説明です。患者さんにご自身の状態を理解していただかないと治療はうまくいきません。ですから「丁寧に、丁寧に」を心がけています。そして診させていただくという姿勢。正直なところ、かつての医師は威張っていたところがあったように思いますが、今の時代、そういった姿勢ではいけません。星の数ほどある医療機関の中から選んでいただけなければ、そもそも地域に貢献することはできませんからね。そして先にふれた2点にも通ずるところですが、やはりコミュニケーションが一番です。患者さんに「また行きたいな」と思ってもらうには会話が大切だと思っています。こういった点を心がけていることで、通院されている患者さんのクチコミを通じて、当診療所に来院してくださる方も多いんですよ。

長きにわたり地域に貢献されてきました。こちらの強みは?

星野輝彦院長 かみえび診療所4

長年続けてきましたので、地域の病院との連携がとれています。例えば、胃の内視鏡検査などであれば、近隣にできた消化器専門の病院に紹介しています。また、大規模病院での手術などを要する際は、患者さんのご希望も伺いながら紹介しています。また、強みといえばスタッフですね。患者さんに気持ち良く来ていただけているのはスタッフのおかげだと思っているんです。みんな丁寧で親切ですし、技術も信頼しています。実際に患者さんからは、「親切だから来院しやすい」とのお声もいただいています。どうしても神経質になりがちな院内で、患者さんに不快感を与えないというのは、なかなか難しいこと。誇りに思っています。

健康の秘訣は人生を楽しむこと

スタッフにはどのような指導をされているのですか?

星野輝彦院長 かみえび診療所5

私は何もしていません。診療所はスタッフあってこそ。何事も第一印象が大切ですが、患者さんとのファーストコンタクトは私ではなくスタッフです。私の説明だけでは患者さんが十分に理解できていない場合も、看護師が診察室の外でフォローしてくれるんです。スタッフには全幅の信頼をおいていますし、いつも感謝しかありませんね。長年勤めてくれているスタッフが多く、みんな仲が良いのも雰囲気づくりに一役買ってくれています。マニュアルなどで特別な教育をしているわけではありませんので、「良い環境にしよう」と一人ひとりが努力してくれているのではないでしょうか。私にできるのはコミュニケーションをとることだけですので、定期的に食事会を開いたり、旅行に行ったりして親睦を深めています。

先生は生き生きとされていますが、何か特別な健康法があるのですか? 

73歳になりましたが、おかげさまで元気です。健康の秘訣は、何事も楽しんで人生を充実させること。私の場合は趣味ですね。40分程度のウォーキングを週4回、週1回のゴルフラウンドをしていますので週に5回は運動を楽しんでいます。また、四日市医師会の写真クラブに所属しており、医師会冊子に掲載する写真撮影を兼ねて、毎年4回程度は海外旅行をしています。振り返ってみると、これまでに33の国々を訪れました。どこの国もそれぞれ個性があって面白いのですが、特に印象に残っているのは南アフリカのケープタウン。大西洋やインド洋、テーブルマウンテンなどの風景はもちろん、街並みもとにかく美しいんです。また、若い頃から映画が好きで、今もよく見ています。常に感性を豊かにしておくことも健康の秘訣かと思います。でも私にだって年齢相応の体の不調はありますよ(笑)。

読者へのメッセージをお願いします。

星野輝彦院長 かみえび診療所6

人間ですから年齢を重ねれば、どこかしら体に不具合が出るものです。それは私も同じ。特に私たちが若い頃は、食べすぎに気をつけるといった意識は今ほど強くありませんでしたから(笑)。でも気持ちはいつも前向きに。人生やれるだけのことはやったと自負していますが、これからもできる限り、皆さんの健康をサポートしていけたら幸せです。病気はなってからではなく、病気になる前の予防が大切。子どもさんの予防接種や健康長寿のための高齢者健診は積極的に受診することをお勧めします。また、「この健康情報って本当かな?」と疑問を抱いた場合など、病気でない時の健康相談にも応じていますので、どうぞお気軽に。子どもさんからご年配の方までいつでもウェルカムです。

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