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林 隆之 院長の独自取材記事

歯科・矯正歯科 林歯科室

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2021/10/12

林隆之院長 歯科・矯正歯科 林歯科室 main

細い路地に小劇場やライブハウス、古着屋がひしめき合い、ファッションやサブカルチャーの街として親しまれてきた下北沢。生まれ変わったばかりの新しい駅舎を出て、3分ほど歩くと見えてくるのが「歯科・矯正歯科 林歯科室」だ。院内の要所要所には観葉植物や絵画が飾られ、リラックスして診療を受けられる雰囲気が流れている。林隆之院長は、矯正歯科を専門に研鑽を積んできた先生で、矯正専門の歯科医師が少ない地方都市にも定期的に出向き、多くの患者を診療してきたベテラン歯科医師だ。どのような想いで診療にあたっているのか、話を聞いた。

(取材日2020年9月25日)

心から満足して、笑顔で帰ってもらいたい

どのような方が来院されますか?

林隆之院長 歯科・矯正歯科 林歯科室1

お子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんにお越しいただいています。矯正歯科に関しては、30~40代の女性が多い印象ですね。当院では、私が矯正歯科、インプラント治療から一般歯科、妻が副院長をしており一般歯科を担当しています。虫歯治療や定期検診などで通ってくださる近隣の方が全体の半数、他にはインターネットで検索して来院される方もいますし、紹介で来ていただくことも増えました。「ただなんとなく来る」というよりは、歯に関する悩みや目的を持って相談にいらっしゃる方が多いです。

地方都市の歯科医院にも行かれていると聞きました。

矯正治療は専門性が強いため、現在では群馬や大阪、南ですと九州方面まで出張して矯正治療を行うこともあります。東京では顧問を務める歯科医院もあり、当院か出張先の歯科医院でほぼ休みなく診療しています。当院では、矯正治療以外の一般診療やインプラント治療も診ますので、頭を切り替える必要はありますが、接する患者さんに喜んでいただけることをめざしています。

ハードではないでしょうか?

林隆之院長 歯科・矯正歯科 林歯科室2

正直、体力的につらいと感じるときもあります。当院での診療後に、矯正の分析や装置の準備をしなくてはいけませんので、帰宅時間が夜中になることもしばしば。それでも仕事をいただけるのはとてもありがたいですし、何より患者さんから直接感謝の言葉をいただけると、大きな励みになります。矯正は長く期間がかかる場合がほとんどですので、患者さんとも長いお付き合いになります。そうすると患者さんが診療の内容に納得がいっているかいないか、反応でわかってくるようになるんですよ。やはり心から満足を得て、笑顔で帰っていただきたいので、仕事が重なっていても、一つ一つの施術や準備に手を抜いてはならないと思います。また地方で診療をした後に地元の先生方と交流をするのも、楽しみの一つです。それぞれの歯科医療に対する考え方を知れるし、地域性も垣間見れて刺激になります。地元のおいしい料理もいただけますしね(笑)。

常に患者ファーストの精神で

感染症対策はどのようにとられていますか?

林隆之院長 歯科・矯正歯科 林歯科室3

まずは毎日の検温です。私も含めてスタッフ全員が、その日の体温を書いたプレートを胸元につけています。患者さんを検温するのだから、こちらも患者さんに体温を示すべきだと始めた取り組みなんですよ。医療用マスクやフェイスシールド、口腔外バキュームを使い、飛沫感染を防止する体制も整えています。また緊急事態宣言が出た際には、地方で診ている患者さんには手紙を送りました。東京に住んでいる人間に診てもらうとなると、皆さん不安を感じると思い、少しでも払拭したかったんです。それが地元の先生と患者さんに対する最低限の義務だと感じたんです。週に1度検査を受けていることや、周囲に感染者はいない旨をお伝えし、細心の注意を払って地方診療を続けていました。

患者さんとのエピソードで、うれしかった出来事はありますか?

大阪の患者さんからいただいた言葉が心に残っています。コロナ禍で送った手紙を通して、不安であれば診療は延期にしますとお伝えしたのですが、「先生、私は大丈夫なので、気にせずいらしてください」とお返事をもらいました。大変な時期でも快く迎え入れてくださる気持ちがとてもうれしかったですし、信頼関係をしっかりと築けているんだと実感した瞬間でした。またご本人のお子さんや親御さんなど、ご家族という大切な存在に紹介していただけたときも、純粋にうれしいですね。

きめ細かく心遣いをされているのですね。ほかにも意識されていることはありますか?

林隆之院長 歯科・矯正歯科 林歯科室4

やはりソフト面をおそろかにしてはならないですね。学生時代はイタリア料理店でアルバイトをしていましたが、フロア担当の方って本当によく周りを見ていますよね。お水がないとか料理を食べ終わったとか、常に視線を隅々まで行き渡らせて、お客さんに満足をもたらしている。この精神は医業にも不可欠じゃないかなと思います。患者さんが少しでも不本意な表情を見せたら原因を明確にして、スピーディーに対応します。私、矯正やインプラント治療の患者さん専用の携帯電話を持っていて、歯のことで困ったことがあるときは、いつでも連絡をもらえるようにしているんです。連絡が入るイコール患者さんに不満を残してしまった証。だから自分が常に完璧に施術できるよう、戒めの意味も含めて携帯電話を持つようになりました。患者さんにとっても、診療時間外でも歯科医師と連絡が取れるのは安心ではないでしょうか。

細かいニーズにも応えられるよう日々勉強を続ける

歯科医師を志したきっかけと矯正歯科を選んだ理由を教えてください。

林隆之院長 歯科・矯正歯科 林歯科室5

歯科医師だった叔母の影響は大きいです。仕事場に遊びにいったときには、歯科治療で使う器具や機械を間近でよく見ていました。叔母や医師である兄が患者さんから感謝される姿を見て、人の役に立てる仕事に魅力を感じていましたね。矯正歯科に興味を持ったのは大学時代。アルバイトをしていた歯科医院で治療を見学させてもらったことがきっかけでした。先生がワイヤーを使いこなして歯を動かし、次第に正しい歯列へと導いていく。矯正の期間は長く、難しい症例も多いですが、歯の病気を治す治療とは違う面白さを見つけたのを覚えています。手先の器用さも生かせるのではないかと思い、専門的に技術を学ぶ決意をしました。

矯正以外だと、どのような相談内容を多いですか?

最近だと見た目にこだわっている患者さんがとても増えたと感じます。以前と比べて違うのは、ニーズがとても細分化されていること。一般的に見て整った歯並びにするのではなく、ラインに段差を加えたり、前歯を出したりと、患者さん一人ひとりが持つ美意識に沿った審美歯科が求められているのだと思います。「〇〇さんのような歯並びにしてほしい」と言われるケースもありますが、口腔内や顎の大きさが違えば、まったく同じような歯並びにするのは難しい。ですが口腔内スキャナーや口腔模型を駆使しながらシミュレーションを繰り返して、でき得る限り、理想へ近づけられるよう努めています。時代の流れと一緒で、患者さんのニーズもどんどん進化していくので、追いつくために勉強していかなければなりませんね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

林隆之院長 歯科・矯正歯科 林歯科室6

まず目下の目標は、オーダーメイド的に患者さん一人ひとりの歯並びを整えていけるよう技術を磨いていくことです。審美歯科をはじめ、難しいと思われるような患者さんの細かい要望にもじっくりとお付き合いしていきます。もちろん患者と歯科医師という立場の前に、人と人なので相性がありますし、診療を進める中で疑問に感じる場面もあるかもしれません。不安や不満があれば、しっかりと解消していくようにしていきますので、その都度ご相談ください。あと個人的な課題としては、月に2日の休日をもう少し増やしたいところ。そろそろ疲れが体に出やすい年齢になってきました。無理なく診療に打ち込める体制をつくり、安定的なライフバランスを整えるのも歯科医師としての務めだと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/30万円~、マウスピース型の装置を用いた矯正/90万円~、審美歯科:セラミッククラウン/10万円~、インプラント治療/30万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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