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水口 栄太 院長の独自取材記事

みなくちこどもクリニック

(松山市/本町六丁目駅)

最終更新日:2021/10/12

水口栄太院長 みなくちこどもクリニック main

伊予鉄市内電車の本町六丁目駅、木屋町駅どちらからも徒歩約2分の「みなくちこどもクリニック」。ゆったりとした駐車場もあり、院内は親子とも安心して過ごせる工夫がたくさん施されていて、子どもを連れてくる保護者にとっても通いやすいクリニックだ。いつもにこやかな笑みをたたえる院長の水口栄太先生は、先代の父から2001年にこのクリニックを継承。丁寧で穏やかな対応で患者だけでなく家族の体調にも気を配り、患者や保護者の不安な気持ちを和らげている。発熱や咳、腹痛、けいれんなどの症状のほか、皮膚病やアレルギー症状の診療、各種予防接種、乳児健診などにも対応。子どもたちの健康管理に広く力を貸してくれる水口院長に、さまざまな話を聞いた。

(取材日2019年9月7日)

頼って足を運んでくれるすべての人たちのために

先生で2代目となるクリニックだそうですね。患者さんは近隣の方が多いのですか?

水口栄太院長 みなくちこどもクリニック1

父がここで小児科を開業したのが1966年、その姿をずっと見ていて迷うことなく医師を志し、2001年に継承しました。患者さんは地域の方や、車でそれほど時間がかからない距離の方、遠くから来られる方もいらっしゃいますよ。医療機関が少ない地域でもありませんので選択肢はたくさんあるわけですから、皆さん自分に合ったところを選ばれます。そんな中、遠くからも通ってくださるのはうれしいことです。年齢では、小さい子は2ヵ月で始まる定期予防接種や3ヵ月健診から、上は中高生くらいでしょうか。対応できるのは何歳まで、という決まりを設けているわけではないので、自分で望めば何歳まででも大丈夫です。お子さんの風邪がうつったという親御さんを一緒に診察することもありますよ。

自分で症状を伝えられない小さなお子さんの診察は、どんな点に気をつけていますか?

ある程度大きくなるとうまく伝えられるようになりますが、ごく小さいうちはわかりづらいこともありますので、症状を見て、親御さんに話を聞いて、必要なら検査をして総合的に判断します。たいがいの親御さんがお子さんの普段と違う点にしっかりと気づいていますので、そのお話が大いに参考になります。2人目以降のお子さんだと親御さんも少し余裕を持たれることもありますが、熱を出すと慌てて飛んでくることも珍しくありません。ほかの症状がなければ判断しづらいケースもありますので、状態が許せば少し経過を見るのも一つの方法です。

小児科のワクチン接種について教えてください。

水口栄太院長 みなくちこどもクリニック2

ほかのクリニックと比べて特別なことをしているわけではありませんが、自己負担なしで受けられる定期予防接種と自費の任意予防接種、すべてを列挙するとたくさんの種類がありますが、たくさんの種類のワクチン接種に対応しています。ワクチンは適切な間隔で接種すれば大きな問題が起こることはほとんどありません。数年前まで任意接種だったものが定期接種になったというものもあり、例えば水ぼうそうもその一例で、ほとんどの人が受けるようになったことから今では水ぼうそうにかかる人自体がとても少なくなったと感じています。ワクチンの接種率が上がれば、そのぶん病気の発症の抑制につながると私は考えています。当クリニックでは診療日の14時から15時30分までをワクチン接種時間としていますが、それ以外の時間帯でも対応できますのでご相談ください。

子どもも保護者も安心して通えるクリニックをめざして

患者さんであるお子さんに対して、気をつけていることはありますか?

水口栄太院長 みなくちこどもクリニック3

クリニックを怖いところだと感じさせないようにしています。例えば、大きな大人に上から見下ろされると怖いかもしれないので、なるべく目線を子どもと合わせるようにしています。知らない人と目が合っただけで泣き出しちゃう子もいますけどね。慣れてくればだんだん平気になってきます。待合室にもたくさんの絵本を置いたり、落書きコーナーを作ったりして、待っている間もいろいろと遊ぶことができる楽しい場所だと思ってもらえるように工夫をしています。

親御さんへの対応では、どのようなことに気をつけていますか?

一番大切なのは正しくしっかりと理解してもらうことなので、難しい専門用語ではなくわかりやすい言葉で、本や図なども使って説明をするようにしています。家庭で親御さんがお子さんを適切に看護できるように、病気の説明はもちろんのこと、治るまで家庭でどのような生活をするべきかということもお伝えします。軽い風邪などで生活が極端に変わることはありませんが、きちんと理解して対応してもらうことが必要ですので、食事や入浴のこと、ほかにも気になることはなんでも質問していただければと思います。

待合室にある隔離室について教えてください。

水口栄太院長 みなくちこどもクリニック4

院内感染を防止するために隔離室を設けています。インフルエンザなど人にうつしてしまう可能性がある病気の方にそこで待ってもらったり、逆に、健診や予防接種など、健康な状態で来られている方が待合室にいることに抵抗を感じれば使っていただいたりもします。また授乳の際にも利用できます。隔離室にはベビーカーごと入ることができて、診察室にも直接行けるようになっていますので便利に使うことができます。換気に気をつけて、皆さんに快適に過ごしてもらえるように留意しています。

子どもの健やかな成長のために親子をサポート

これまでで印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

水口栄太院長 みなくちこどもクリニック5

早期に治療を始めないと後々影響が出るかもしれないという病気があるのですが、それを早く発見できたために、その後何の問題もなく成長することができたという患者さんがいらっしゃいました。もしも何かあればその子の人生が変わってしまいますし、家族の生活にも影響を及ぼすことがあります。早く発見して対処することができて、本当に良かったと思います。子どもの病気というのは、例えば高齢の方が慢性的な持病をコントロールして生活されるケースと比較すると、もちろん慢性的な病気もありますが、基本的には治癒につながることも多いものなんですよ。

今後についてどのような展望をお持ちでしょうか?

一つは、できるだけ長く、今の仕事をやっていきたいです。小児科クリニックの数が減ってきていると感じますし、医師の高齢化も進んでいますが、ここ松山市は人口も多く子どもの数もそれなりに多いので、皆さんのためにできるだけ長く対応を続けたいです。そしてもう一つ、診察時間もなるべく確保できればと思います。現在比較的遅い時間まで診察しているので、保育園が終わった後に開いているところを探して当クリニックへ来られる方もいらっしゃいます。もっと遅くまでできればと考えることもありますが、現実として難しく……。夜間や祝祭日なども可能な限り対応していますが、いつまで続けられるかわかりません。それでもできるだけ続けられればと思います。

最後に、先生から子育てをする親御さんたちへのメッセージをお願いします。

水口栄太院長 みなくちこどもクリニック6

お子さんの病気は、何科にかかればいいのかわからないことがあるかもしれません。小児科はいわば総合窓口みたいなものです。ご相談いただければ適切な医療機関や専門家をご紹介することもできますので、気軽に足を運んでいただければと思います。何かあった時にいつも診ている患者さんなら、これまでの経過から先を見越して対応することもできるようになるかもしれません。また病気以外のことでも、お子さんの健康で悩むことがあれば、まず小児科の医師に話してみてはいかがでしょうか。発達のこと、子育てのことなど、できる範囲で相談に乗りますよ。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【ワクチン(任意接種)】おたふく風邪/4800円、ロタウイルス(2種類あります)/8400円〜、B型肝炎/4400円、水ぼうそう/7400円 風疹/4800円、はしか/4620円、日本脳炎/3850円、2種混合/3300円、3種混合/3700円、肺炎球菌/10200円、インフルエンザ/3500円、ポリオ/9900円 ※税込

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