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合田 周一郎 院長の独自取材記事

ごうだ神経内科医院

(福岡市南区/大橋駅)

最終更新日:2021/10/12

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大橋駅東口から徒歩約6分の場所にある「ごうだ神経内科医院」。2000年の開業より、神経内科の専門性を生かし、パーキンソン病や末梢神経疾患、認知症、めまい、てんかんなどで苦しむ多くの患者の健康を支えている。院長の合田周一郎先生は、九州大学医学部を卒業し、日本神経学会が認定する神経内科専門医の資格を持つベテラン医師だ。マルチスライスCTや脳波計といった検査機器を備える一方、同院の診療方針は不要な検査を省き、病歴と丁寧な診察で診断をつけていくこと。「神経内科の診察は一般内科とは異なり特殊です。適切に全身を診ていけば、典型的な病気はわかる場合がほとんどです」と、穏やかな表情で話す合田先生に医院の特徴や神経内科領域の病気などについて詳しく聞いた。

(取材日2020年9月14日)

不要な検査を省き、適切な診察で診断をつけていく

開業の経緯からお伺いします。

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手足を動かしたり、温度や痛み、においや味を感じる信号を送受信する脳の複雑な機能に興味があり、神経内科の専門性を深めました。当時は、この分野だけで個人医院をやっている例は少なく、私自身も難しいだろうと思っていたので開業はまったく考えていませんでした。そんな私の背中を押したのは、勤務医時代のある経験です。最後に勤めた福岡徳洲会病院では神経内科医長を務める傍ら、熊本県で一定期間、一般内科の診療に従事。若手の研修医時代も沖縄の総合病院で内科や外科、産婦人科、小児科などのローテーションがあり、幅広い臨床現場で研鑽を積ませてもらったので、その頃を思い出しながら、多くの患者さんに対応しました。これが自信となり、神経内科に限らず、一般内科で受診する患者さんもできる限り受け入れればやっていけると感じ、開業を決意しました。

どういった主訴や病気の患者が多いですか?

患者さんの年齢層は10代~90代。幅広い年代の方に受診していただいていますが、ボリュームゾーンは70代ではないでしょうか。主訴としては、頭痛やしびれ、めまい、震えなどが多いです。現在通院中の再来患者さんの約3分の1がパーキンソン病の方で、認知症やてんかんの患者さんも少なくありません。初診の方ではしびれの患者さんも多く、末梢神経疾患の存在を念頭に診療しますが、椎間板ヘルニアや手根管症候群のような整形外科疾患由来のしびれもあり、糖尿病や膠原病による末梢神経障害もありますので、その場合は、整形外科やリウマチ科、膠原病内科といった専門の診療科をご紹介しています。

診療方針をお聞かせください。

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当院では、マルチスライスCTや脳波計、筋電図や心電計、エコーなど、さまざまな検査機器を導入していますので、必要に応じて検査をすることが可能です。しかし、無駄な検査は省き、徹底した問診と診察で、的確に診断をつけられるよう心がけています。特にパーキンソン病は、体の震えや動き、筋肉のこわばりなどを診ればほとんどの場合はわかるんですよ。だたし、CTやMRIの画像診断で問題がないことが前提なので、異常がないことを確認するために検査を行うケースはあります。また、薬の処方についてもそれぞれの患者さんの症状に合わせて微調整が重要です。中でもパーキンソン病に用いる作用のはっきりあらわれる薬などは、副作用への注意が欠かせません。

主訴だけにとらわれず、丁寧に全身を診る

パーキンソン病について詳しく教えてください。

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手足のこわばりや震え、歩行困難などで気づかれるケースが多いのがパーキンソン病です。中脳にある黒質という部位にある神経細胞が変性し、ここから分泌されるドーパミンが減少することで、運動機能が正常に働かなくなる病気です。発症しやすいのは高齢者。特に70歳以上はその傾向が顕著になり、高齢になればなるほど発症する人の割合が増えると言われています。日本においては、高齢社会の到来とともに、増加の一途をたどっているのが現状です。治療としては、ドーパミンを補う投薬が基本となります。年齢を重ねていくと通院が難しくなっていくため、当院では介護施設や基幹病院、往診専門の先生などと積極的に連携を図り、最善の治療の提供に努めています。

診察において心がけていることは何ですか?

神経内科で行う診察は、「神経学的検査」とよばれ、一般内科の診察とは様相が異なります。嗅覚をチェックし、視力視野、顔面のまひや感覚障害がないかを確認した後、発声や嚥下の状態、味覚や聴力の検査を行うこともあります。顔面や頸部、四肢に強張りやふるえ、筋脱力、萎縮がないかも確認します。座っている時の姿勢のほか、歩行、字を書くときの手の様子の観察も大事です。筋脱力や萎縮があるときは、針筋電図検査によって、脱力が運動神経の障害によるものか、筋炎のような筋疾患によるものかを区別できます。こうした診察を実践し、例えば首の痛みで受診された方でも、主訴だけにとらわれず、全身をくまなく診るよう努めています。過去には80代の方が頭痛で来院され、体全体を診た結果、実は長年にわたり手のしびれを我慢されていて、最初の主訴とは別の手根管症候群が発覚したケースもあります。常に全身に気を配る診察が当院のモットーです。

むずむず足という症状のご相談もあると聞きました。

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はい、正式名称は下肢静止不能症候群でレストレスレッグス症候群とも呼ばれています。女性にやや多くみられ、夜じっとしていられず睡眠障害や日中の疲労感を引き起こすことも。むずむず以外にもぴりぴりやじんじんと感じる方や、痛みや火照りなど症状もさまざまですね。ある患者さんはやきやきと表現されていました。不快感の場所も足だけではなく、背中や手の場合もあります。鉄不足が原因の場合は、鉄を補うだけで症状の改善が期待できますが、鉄不足が原因でない場合は、別のお薬が必要になることもあります。足や背中などに、主として夜間、不快な感覚が続きなかなか寝つけないときはご相談ください。

リハビリやカウンセリングも行っているとお聞きしました。

当院では、医療サービスの一環として、週に1回のペースで理学療法士によるリハビリテーションを実施しています。末梢神経疾患やパーキンソン病などで体の動きが悪くなってしまった方を対象に、症状の改善や進行抑制をめざした運動療法や自主トレーニングの指導を行っています。

一般内科の診療や院内処方にも力を尽くす

一般内科の疾患も診られているそうですね。

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勤務医時代の経験を生かし、必要に応じて一般内科の診療も行っています。ほとんどが高血圧や高脂血症、気管支喘息といった病気で、お薬をきちんと服用している限り、あまり問題のないの方ばかりです。さらに、できる限り患者さんの要望に応えたいので、血圧やコレステロールを下げる薬、認知症やパーキンソン病の薬といった一部の治療薬については院内処方で提供しています。そうした薬を習慣的に服用しなければならない方にとっては、長時間待つことなくスムーズに薬を受け取れるので、メリットだと思います。

医師を志したきっかけや仕事のやりがいは何ですか?

私が高校生の頃、母が大病に罹患し一時期は寝たきりに近い状態でした。治療中に担当の先生から説明を受けたはずですが、内容はほとんど理解できませんでした。何とかわかるようになりたいと思い、次第に医学に興味を抱くようになっていったんです。身近な家族の病気をきっかけに医療に大きな意義を感じたことも、医師をめざすきっかけになりました。多くの病気は、正しく診断し正しく治療を行えば、改善に向かっていけると期待ができるんです。まさに医学は、科学。培ってきた専門性を発揮して、多くの人たちの健康を守っていく仕事に日々やりがいを感じています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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神経内科はどんな時に利用すれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。例えば、頭痛やしびれがあると、内科や整形外科に行かれると思いますが、異常なしと診断された場合は、神経内科の受診をお勧めします。その他、めまいやふるえ、まひ、しびれ、意識消失、歩行困難、物忘れなどといった症状や、何か気になることがあればお気軽にご相談ください。まずはしっかりとお話を聞き、全身を丁寧に診て診断していきます。必要に応じ、専門医療機関との迅速な連携も可能です。

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