医療法人社団 柏眼科クリニック

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関根康生院長

医療トピックス

視覚障害を引き起こす強度近視
早めに近視を矯正することが重要

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日本人の平均寿命が長くなる中、体と同様、目の健康もできるだけ長く維持していきたいもの。だが、年齢を重ねると緑内障や網膜剥離などといった眼科疾患も起きやすくなる。実はこれらの眼科疾患を引き起こす原因の一つが、強度近視ということはあまり知られていない。「強度近視の状態が続くと、網膜や脈絡膜が後方に引き伸ばされることで負荷がかかり、眼底にいろいろな異常を引き起こす可能性があります」と話す関根康生院長。疾患リスクの高い強度近視だが、そもそもどういった状態なのか、強度近視になる理由、治療法や予防法など、よくわからないという人も多いことだろう。そこで強度近視について関根院長に詳しく教えてもらった。(取材日2018年1月5日)

眼球が前後に著しく伸びてしまうことが原因

強度近視とはどんな状態をいうのでしょうか。

1 ▲院内は広く、検査機材もそろえている もともと人間の目は成人で直径約24ミリの球形をしているのですが、何らかの原因で角膜と網膜の間が長く伸びてしまい、網膜よりも手前で焦点が合うためぼやけて見える、その状態が近視です。ほとんどの近視はこの眼球の伸びが原因で、強度近視はその伸長が著しくなったことで起こります。近視の進行度は、実は視力ではなく、焦点を合わせるために必要な屈折度を数値化したジオプトリーという単位で示します。強度近視はマイナス8ジオプトリーとされています。身近でわかりやすい目安としては、マイナス8ジオプトリーの場合、目の前、11センチくらいまで近づけないとはっきり見えないという状態です。

強度近視になる原因は何でしょう?

2 ▲強度近視の危険性を啓発する関根院長 遺伝的要素と環境的要素が挙げられます。強度近視は、遺伝的要素が比較的多いと考えられていますので、家族に近視の強い人がいる場合は注意してください。最近はパソコンやスマートフォンなど目を近づけて作業をすることも多く、そういった生活習慣も原因の一つですね。何よりも大きい要因が、近視を眼鏡で矯正していることだと思います。眼鏡をかけると網膜の中心では焦点が合いますが、その周辺ではピントが網膜よりも後ろで合ってしまう周辺性デフォーカスという状態になっていると考えられています。それによって眼球のゆがみが助長され、近視が進行するという悪循環に陥ります。そしてさらに進行すると強度近視になってしまうのです。

強度近視の患者は増加傾向にあるのですか?

3 ▲強度近視の患者数は年々増加傾向にあるという はっきりした患者数は不明ですが、推定患者数は40歳以上では20人に1人といわれています。子どもたちの近視も年々増加しています。文部科学省の調査では、ここ30年で視力0.3未満の小学生が3倍になっています。また、1.0未満の小学生は約3割、中学生で約5割です。また別の調査では、0.1未満の子どもの割合が10歳未満ですと10%程度ですが、10歳から14歳では25%になるというデータもあります。先ほど近視は眼球が伸びることが誘因とお話ししましたが、成長期は眼球の伸長が早いために子どもたちの近視の進行も早いのですね。そのまま対策を講じないと、強度近視になるリスクも高まります。

強度近視はどういった病気を引き起こすのでしょうか。

4 ▲強度近視が重大な疾患につながることも多いそうだ 眼球が引き伸ばされてゆがむことで、視神経や黄斑部、網膜などがダメージを受けてさまざまな重篤な疾患を引き起こす可能性があります。例えば、網膜の中心である黄斑部が出血する黄斑部出血や網膜がはがれる網膜剥離、緑内障、網膜脈絡膜萎縮症などですね。網膜剥離や緑内障はある程度治療が可能ですが、高齢になって網膜脈絡膜萎縮症を発症すると治療が難しいことも多いですね。近視性網脈絡膜萎縮は、視覚障害の原因として緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性、黄斑変性に次いで5番目になっているとの調査報告もあります。これほど強度近視は重大な疾患であることをより多くの方々に理解していただきたいですね。

予防するにはどうしたらよいのでしょうか。

5 ▲近視の進行を抑えるにはオルソケラトロジーが有効だ、と関根院長 近視の進行を食い止めることがとても重要ですね。特に成長期のお子さんは、眼球が伸びる速度も速く近視の進行が早いですから、ひどくなる前にしっかりと対策を講じておくことが求められます。最近では、視力の矯正や近視の進行を防ぐのに効果的とされるオルソケラトロジーという視力矯正法もあります。これは、就寝時のみ特殊な形をしたコンタクトレンズを装着して、角膜の形を変えることで視力を矯正する方法です。当クリニックのデータでは近視の進行を抑える働きがあることも実証されています。もしもお子さんの視力が落ちてきた、近視と診断されたなどという場合は、将来の目の健康を考えて、適切に対処するようにしてください。

料金の目安

オルソケラトロジー:片眼6万円/体験・両眼3万円/処方変更によるレンズ交換・片眼3万円 (すべて税別)

ドクターからのメッセージ

関根康生理事長

人生100年といわれる今、より長く健康に生きていくために、目の健康維持についても意識を高めていただきたいですね。さまざまな重大な眼科疾患を引き起こす強度近視は、まだあまり認識されていないようです。単に視力が弱いというのではなく、最悪失明に至ることもありますから、注意してください。この強度近視を予防するために重要なのが、早くから視力を矯正して近視の進行を抑えることです。かつては近視になったら眼鏡をかけて矯正することが一般的でしたが、近視を進行させることも判明しています。強度近視を予防するために、視力が落ちてきたらなるべく早めに眼科を受診してしっかり管理するようにしましょう。

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