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佐藤 義夫 院長の独自取材記事

佐藤内科クリニック

(世田谷区/東松原駅)

最終更新日:2019/08/28

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京王井の頭線東松原駅から徒歩約3分。閑静な住宅街にたたずむ「佐藤内科クリニック」は、淡い緑色の壁とすっきりした造りの建物が印象的なクリニック。1992年の開院以来、27年の長きにわたって地域の健康を見守ってきた。清潔感のある院内には、たっぷりの日差しが差し込む居心地の良い待合室があり、患者さんの憩いの場にもなっている。内視鏡を専門とする佐藤義夫院長は、消化器内科、胃腸内科を中心に幅広い診療を提供している。短時間で的確に行う内視鏡検査が特徴で、患者が楽に検査を受けられるよう心がけている。穏やかで優しい雰囲気の佐藤院長に、診療で大事にしていること、同じ医師の道を進んだという息子の話など、多岐にわたる話を聞いた。
(取材日2019年4月15日)

適切な医療機関との連携と迅速な対応がモットー

開院から27年になるそうですね。こちらの医院の特徴を教えてください。

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ここは家内の実家があった場所で、以前は何もない土地でした。もともと自宅を建てようと思っていたのですが、ちょうど以前開業していた場所の契約期限が切れたこともあり、医院も一緒に建てようということで1992年に開院しました。開業前は、埼玉県秋川市にある公立病院の消化器内科部長を勤めていました。内視鏡は大学卒業後から専門にしており、現在も上部消化管の内視鏡検査を中心に検査を行っています。以前は、内視鏡によるポリープの切除も行っていましたが、今はできるだけ専門の機関に任せて診断に注力しています。ただ、誤飲などのケースはここで対応していて、薬のシートを飲んでしまったとか、子どもが鈴や1円玉を飲んでしまったというときは、内視鏡で見ながら鉗子で取り除く処置も行います。

どのような患者さんが訪れますか?

消化器内科、胃腸内科のほかに小児科も標榜していますが、地域の開業医ですから、いろいろな患者さんがいらっしゃいます。「とにかく内科に行って相談しよう」という方は多いですからね。昔は子どもさんも多かったのですが、この周辺でも子どもの数が減り、近所に小児科医院ができたこともあって、今は高齢者を中心に高血圧、コレステロール、心臓疾患などの慢性疾患、風邪やインフルエンザの患者さんが中心です。開院当事からずっと通ってくださっている患者さんもいらっしゃいますし、内視鏡検査を毎年受けに来る方もいらっしゃいます。今日も「食べられない」という患者さんがいらっしゃって、朝から何も食べていないとおっしゃるのですぐに内視鏡の検査をしました。条件が整えば、その場ですぐに検査できる体制を整えています。患者さんは待っている間も不安ですから、できる限り早く検査できればそれが一番良いのではないかと思います。

診療で大事にされていることは何でしょう?

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現在の医療は高度に分業化していますから、できることはしっかりと治療し、ここでできないことは適切な医療機関へできるだけ早く送ってあげる。いわゆる「振り分け」を大事にしています。当院では、東邦大学医療センター大橋病院をはじめ、東京医科大学病院、日本赤十字社医療センターなどいくつかの病院と連携しています。今は、対処できる病気が増えていますから、脳卒中や心筋梗塞であっても、1分でも1秒でも早く設備の整った医療機関へつなげることで助かる可能性が上がると考えています。

スピーディさが患者負担の少ない内視鏡検査の鍵

内視鏡をご専門に選ばれた理由は何ですか?

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やはり内視鏡が好きだったからでしょうか。学生時代に医局で勉強すると、自分にはこれが合っている、合っていないというのがわかってくるんです。内視鏡は実際に体内を見ることができるところが魅力でした。大学卒業から45年以上、内視鏡検査を行ってきましたから、機器を手に持つと、あれを見ようとか、こうしようとかあまり考えなくても手が動いていますね。感覚として覚えている感じでしょうか。長年の経験の賜物ではありますが、今は、モニターで内視鏡の映像を見ることができますし、機器の性能が良くなっていますから、若い医師でも技術の習得や上達は早いと思います。患者さんが一緒にモニターを見ることもできますが、当院では検査の後に写真を必ずお渡しして持って帰っていただいています。

内視鏡検査で心がけていることは何ですか?

患者さんができるだけ楽に検査を受けられるよう、あまり時間をかけずに行うことを心がけています。検査は5分ぐらいで終わるものですが、患者さんにとっては長く感じるものなので、なるべく短時間で行います。今は良くても、また新しい病気が起きて、再び検査が必要になることもありますから、「もう検査を受けるのは嫌だ」と言われては困りますからね。つらいかつらくないかは個人差もありますが、僕自身が「横になってください」と言われるだけで気持ち悪くなってしまうタイプなので(笑)、患者さんになるべく負担をかけないということをモットーにしています。去年、毎年検査を受けている患者さんで、早期胃がんが発見されたことがありました。続けて検査を受けていてもそういうことがありますから、やはり定期的に検査を受けることは大切です。

長年の診療経験の中で変わったと感じられることはありますか?

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当院では、決められた基準に則った診断や検査を行っていますが、昔に比べて基準が厳しくなってきたと感じています。例えば、健康診断の数値設定も昔に比べてかなり低くなっていますね。きちんと注意される方もいれば、大丈夫だといって放っておく方もいて、それぞれの意識によって患者さんの対処も変わりますよね。厳しめの数値を設定することで、患者さんの注意喚起につながるのは良いことだと思います。

気になることがあったら、まず受診してしっかり相談を

先生が医師をめざされたきっかけを教えてください。

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医者の家庭ではなかったのですが、小学校から高校までの仲間に医師を希望する人が多かったことが、医師をめざしたきっかけです。友達に感化されて僕も医学部に進学し、仲間のうちの半分は同じく医師になり、半分は違う道に進みました。医学部に入ってしまえば、医師になるしかないですからね。でも、医者って医療のこと以外何もできなくて、発想を変えて何かやろうということがないんですよ。ある意味、職人的な職業なのかもしれないですね。

先生の息子さんも医師の道を進まれたと伺っています。

息子は大学を卒業してもう13年ぐらいになりますが、僕と同じ内視鏡をやっています。息子に「医者になれ」と言ったことはありませんが、「何も言われないのが逆にプレッシャーだった」と言われたことがあります(笑)。息子がまだ小さい頃、僕が先輩のところへ内視鏡の仕事で週に何度か行っていたことがあるのですが、そのとき一緒に連れて行って、帰りに八王子のテーマパークに行ったりしていました。そういう影響が少しはあるのかもしれませんね。息子がなぜ内視鏡の道を選んだのか、今度聞いてみます。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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気になることがあったら、まず受診することが大切だと思います。相談すれば、そこからどうすればいいかという道筋が見えてきますから。当院に、大学病院に通っているという患者さんが来られるのですが、大学病院では聞く雰囲気じゃないとおっしゃって、僕のところで「これは何ですか?」などと聞かれることがあります。一応患者さんには、できるだけその場で聞いていただくように言っています。受診したら、先生から聞かれなくても、気になることはしっかり相談することも大事ですね。当院では、ここでできること、できないことを判断して、必要があれば然るべき医療機関を受診していただくよう振り分けをしっかり行っていきたいと思っています。そして、日々の診療をできる限り長く続けていきたいですね。

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