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口腔がん
歯科医院の検査で早期発見を

弓倉歯科医院

(大阪市此花区/千鳥橋駅)

最終更新日:2022/01/24

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  • 保険診療

「口腔がん」は、舌がん、歯肉がん、口腔底がんなどの総称で、進行によっては首のリンパ節に転移することもある厄介な病気だ。しかし、かかる人が少ない希少がんゆえに、薬や診療方法には課題が大きく、治療となるとがん病変の切除を図る手術が一般的であるため、顎や口、舌などの機能を大きく失うケースもあり、QOLの低下につながることが問題視されている。早期発見が大切だが、初期症状はほとんどなく、口内炎や歯肉炎だと思っていたものががんであることもあるという。「だからこそ歯科医院でのチェックが重要」と話すのは、「弓倉歯科医院」の弓倉威己院長。口腔外科の歯科医師と連携するなど専門性を重視した診療を行い、口腔がんの撲滅のためにも尽力している弓倉院長に、口腔がんについて詳しく話を聞いた。

(取材日2021年11月18日)

なかなか治らない口内炎や歯肉炎には、口腔がんが潜んでいる可能性も。歯科医院の気軽な検査で早期発見を

Q口腔がんとはどのような病気ですか?
A
1

▲口内炎や歯肉炎に、口腔がんが潜んでいる可能性も

口腔がんとはお口の中にできる悪性腫瘍の総称です。その約90%が粘膜組織から発生する扁平上皮がんで、舌や歯肉、頬粘膜、上顎、唇などにでき、最も多いのは舌がんです。症状としては、粘膜の色が白色や赤色になっていたり、口の中にしこりができたりしますが、初期は痛みを伴わないことが多いため、気づきにくいことが特徴です。進行すると、痛みや出血などの症状が出るほか、歯茎にがんができた場合には、歯を支える歯槽骨がなくなることによって、歯がぐらついたり、入れ歯が合わなくなったりすることがあります。女性よりも男性のほうが約1.4~1.5倍ほどかかる人が多いとされ、40代頃から増え始め、60歳代に最も多く見られます。

Q口内炎だと思っていたものも口腔がんという可能性もありますか?
A
2

▲親子で力を合わせて診療にあたっている

口内炎は、しみるような痛みやピリッとした痛みを感じ、一般的に1~2週間もたてば治ります。一方で、初期の口腔がんはほとんど痛みを伴わず、自然に治癒することはありません。2週間以上治らない口内炎であれば、ウイルスや薬物によってできる口内炎のほか、がんの可能性があります。ほかにも、入れ歯や矯正器具が当たっているだけと見過ごされるケースもあります。気になる症状があれば、できるだけ早く専門とする歯科医師に相談してください。また、舌や頬粘膜に白板症という白い病変が見られることがあります。白板症はがんではありませんが、前がん病変と呼ばれ、後にがん化することもありますので、定期的に経過観察することが必要です。

Q口腔がんになると、日常生活にどのような影響がありますか?
A
3

▲虫歯の治療などと併せて口腔がん検査を行うことができる

口腔がんの発生頻度はがん全体の2%ほどですが、社会の高齢化に伴い罹患数は増加傾向にあるといわれています。口腔がんにかかると、食べたり、飲んだり、話したりという口の働きが大きく妨げられるほか、口の近くにある鼻や目、耳などの器官にも影響がおよび日常生活に支障を来すことがあります。また、味覚が失われたり、顔の変形など見た目が変化したりすることで、外出することがおっくうになるなど、さまざまなQOL(生活の質)の低下を招きます。しかし、口腔がんは早期に発見することができれば、術後の機能障害も小さく、治癒も十分に見込める病気といわれています。日頃の口腔セルフチェックに加え、歯科医院での定期検診も大切です。

Q治療法についても教えてください。
A
4

▲早期発見が重要だと語る、弓倉院長と笹森先生

治療法には、手術、放射線療法、抗がん剤治療などがありますが、一般的にはがん部分を取り除くための外科的手術になります。特に進行している場合は、舌や顎を大きく切除し、その後に再建手術が必要となることもあります。再建手術の技術が向上しているとはいっても、麻痺などの後遺症が残ることもあるため、できる限りの早期発見が重要だといえます。また、口腔がんを引き起こす原因といわれるタバコやお酒をやめるほか、合わない義歯や入れ歯といった慢性的な刺激が口腔がんを引き起こすきっかけになることもあるため、気になる場合には早めに歯科医院で歯並びを整えたり、常にお口の中を清潔に保ったりしてリスクを減らすことも重要です。

Qこちらでは普段の治療と一緒に検査を受けられるそうですね?
A
5

▲気軽に検査できる口腔内蛍光観察装置

当院では、口腔内蛍光観察装置を使い、気になる症状がある方を中心に、虫歯の治療などと併せて口腔がん検査を行っています。お口の中をカメラのような機器で撮影するだけなので、時間や痛みの心配はないでしょう。初期のがんは小さく見えにくいため、歯科医師でも発見するのは困難でした。しかし、この装置は数ミリ単位の病変もきれいに映し出すことが可能です。また、万が一異常が見つかった際は、連携する口腔外科で再度精密検査をして適切な診断につなげます。「興味はあるけど時間やコストがかかりそう」「わざわざ大きな病院に行くのは大変」という人も、まずは気軽な気持ちで検査を受けていただけます。

ドクターからのメッセージ

弓倉 威己院長

がんの中には、手術して摘出しても見た目や生活が大きく変わらないものもあります。しかし、口腔がんは、顔貌が変わったり、目や鼻の機能を失ったりと、がん治療後の生活に大きな変化が伴います。口腔がんや後遺症に苦しむ方を少しでも減らしたいという思いから、口腔がん検査を始めました。いつもの歯科クリニックで気軽に受診できる環境を整えることで、多くの方に安心を届けることができればと思っています。また、当院は口腔がんを専門とする歯科医師とネットワークでつながっており、連携する歯科医師とともに口腔がん患者さんの術後ケアや経過観察なども協力して行っています。いつでもご相談にお越しください。

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