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中野 純嗣 院長の独自取材記事

なかの歯科クリニック

(守口市/守口市駅)

最終更新日:2023/01/23

中野純嗣院長 なかの歯科クリニック main

「なかの歯科クリニック」は京阪本線守口市駅から徒歩で約17分。京阪バス「西郷通南」停留所のすぐ前にあり、3台分の駐車場が確保されアクセスしやすい環境が整っている。中野純嗣(よしつぐ)院長が「開放的で入りやすい歯科医院をめざしている」と話す院内は、明るくリラックスできる雰囲気。全面バリアフリー設計で、ベビーカーや車いすのままスムーズに利用できる。診療は、一般歯科、小児歯科、矯正やインプラントまでさまざまな治療に対応しており、子どもから高齢者まで幅広い年齢の患者が訪れる。大切な歯を守るため、特に予防に力を注いでいるという中野院長に、歯科医師としての診療ポリシーや地域の歯科診療にかける思いなどを語ってもらった。

(取材日2022年8月30日)

自身が育った守口の地を、「口を守る街」にしたい

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

中野純嗣院長 なかの歯科クリニック1

父の影響が大きいですね。父はここからすぐ近くの場所で、歯科医院を開業していたんです。小さい頃は僕もよく顔を出していて、子ども心に「患者さん思いの歯医者さんだなあ」と感じていました。父はどちらかというと不器用な性格だと思いますが、患者さんに真摯に向き合う姿は、今も強く印象に残っています。仕事帰りの患者さんを待って、夜9時過ぎまで開けていたこともありましたね。このほか、人と接する仕事、誰かのためになる仕事がしたいと思っていたことも、歯科医師をめざすきっかけになりました。

当初から、お父さまのもとで経験を積まれたのですか?

歯科大学卒業後は、1年間の研修を経て枚方市の歯科医院に3年半ほど勤務しました。大学の実習とは違い、患者さんと向き合う重みにプレッシャーを感じましたが、勤務先の院長が「自分がフォローするから思ったようにやってみなさい」と言ってくださり、本当に助けられました。その思いに応えられるよう、診療時後も一人残って模型で練習するなど、自分なりに頑張りました。「速さよりも丁寧にしっかりと治療する」という院長の姿勢から学んだことも大きかったと思います。その後、父の歯科医院に移り、2016年8月に現在の場所に移転して新たなスタートを切りました。

診療する上で心がけておられることは何ですか?

多くの方が歯科医院を敬遠してしまう原因が、歯を削る音や、薬品の臭いだと思います。ですので、2階を定期検診などメンテナンス専用のフロアにして、1階での治療に伴う音や臭いをシャットアウトしています。また、メンテナンスの際に毎回同じ担当になるよう、担当衛生士制を採用しました。完全な個室でケアを受けられるようにして、メンテナンス後には担当の歯科医師がチェックします。こうすると患者さんもリラックスして受診できるようです。もちろん、治療目的の方も定期検診の方も、できるだけお待たせしないよう心がけています。

歯科医師としての目標をお聞かせください。

中野純嗣院長 なかの歯科クリニック2

「守口を、口を守る街にする」ことを、歯科医師としての生涯の目標にしたいと考えています。学生時代に自分の将来を思い描いていた時、ホームタウンでもある「守口」は、「口を守る」と書くことに気づいたんです。そこから、この街を「大切な歯を守る人が多い街」にするために、努力しようと思うようになりました。そのために、予防歯科に力を入れ、痛みなどの症状がなくても定期的に通っていただく習慣を定着させたいと思っています。現状では定期検診を受けている方はまだ少ないのですが、今後も可能な限り高めていきたいですね。

口腔機能の健康な成長をサポート

たくさんのスタッフさんが働いておられますね。

中野純嗣院長 なかの歯科クリニック3

私と父の他に、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、さらに保育士も在籍しています。衛生士のスキルアップのために、2週間に1回はミーティングをして、論文を紹介するなどさまざまな情報交換をしています。お互いに患者さん役になって歯石を除去するなどの練習にも取り組んでいますよ。一方、3週間に1回は助手のミーティングも行います。窓口や電話の応対なども、受診のしやすさや歯科医院への印象を左右する重要な点ですからね。その上で、3ヵ月に1回は全体ミーティングもあるので、頻繁にある中でみんなよくやってくれて感謝しています。スタッフ同士の親睦の場もできるだけ設けており、こういった積み重ねによってチーム力を高め、楽しく働ける職場をめざしています。

歯科技工士さんもおられると聞きました。

父も僕も入れ歯の治療が得意で、良い入れ歯を作るためには歯科技工士との綿密な連携が不可欠だと考えています。このため技工士には、診療中に患者さんの声を直接聞いてもらうようにしています。インプラントも手がけていますが、患者さんを担当する介護士さんやホームヘルパーさんの中には、ケアの方法がわからないという方もおられ、入れ歯のほうが扱いやすいようです。超高齢社会において、今後も入れ歯の需要はなくならないと思います。壊れたとしても、入れ歯なら修理や作り直しが比較的簡単な点もメリットです。

予防以外で注力されている診療はありますか?

虫歯や歯周病の治療をはじめ、矯正治療やインプラント、入れ歯、顎関節症や睡眠時無呼吸症候群まで幅広く対応しています。また、お子さんの受診が多く、僕自身も小学校の検診を担当していることもあり、小児歯科にも力を入れています。最近では、3階に子どもの診療専用のファミリールームを設けました。歯並びに関係する舌、唇、頬などお口周りの筋肉のバランスを整えるためのMFT(口腔筋機能療法)について、さらに注力したいという思いからです。MFT以外にも、お子さん連れの方メンテナンスにも活用しており、保護者とお子さんを順番に診ることもできます。

MFTに力を入れる理由を教えてください。

中野純嗣院長 なかの歯科クリニック4

お子さんのお口を診ていると、虫歯は減っているのですが、歯並びに問題がある、あるいは将来的に歯並びに問題が現れる恐れのあるお子さんが増えてきたように思います。そのため、MFTの必要性を強く感じるようになったんですね。早い段階からMFTを行うと、筋肉がバランスよく成長して、将来の矯正治療が不要になるケースもあります。また、矯正治療を行う場合でも、筋肉の発達がアンバランスでは歯並びが改善しないこともあるので、バランスを整えておくことが大切です。当院に通ってくださる患者さんはお口の健康に対する意識が高く、「自分が歯並びで苦労したから子どもには早い段階から対策を」という保護者もおられるなど、皆さんMFTの必要性を理解してくださっています。

口の中の健康寿命を延ばす取り組みにも注力

新しい設備機器も積極的に導入されていますね。

中野純嗣院長 なかの歯科クリニック5

マイクロスコープは、現代の歯科治療には必要な機器だと思います。それまで手探りでやっていた部分もはっきりと見ることができ、より精密な治療が可能になりました。また、治療中やその前後の写真を撮って患者さんにご覧いいただけるので、治療の内容を理解しやすく、安心感を持っていただきやすいです。一方、CTについては撮影する際に閉塞感が強いタイプは避けたいと考え、従来のパノラマのエックス線に似た、立ち姿勢でも座り姿勢でも撮影できるタイプを導入しています。これなら、車いすの患者さんもそのまま撮影できます。

先生の今後の展望を聞かせください。

私自身が子ども好きで、3人の子の父親でもあるので、子育て世代が安心して歯科医院に通える環境づくりに努めたいと考えています。当院の場合、保育士も在籍しているので、お子さんを預けて治療やメンテナンスを受けていただくことも可能で、今後は託児サービスをより充実させる予定です。また、ご高齢の患者さんも多いので、食べ物を飲み込む嚥下機能などを調べる機器を導入しました。お口の健康に対する意識を持っていただき、希望される方に対しては検診や嚥下機能を鍛えるトレーニングも提供する予定です。お口の健康寿命を延ばして、できるだけ長くご自身の歯でおいしいものを食べていただきたいと考えています。

読者にメッセージをお願いします。

中野純嗣院長 なかの歯科クリニック6

「自分のお口の健康は自分が守る」という意識を持っていただきたいですね。かかりつけの歯医者さんを見つけて治療を受け、定期的なメンテナンスを続けることで、口腔内の健康な状態を保ってください。お口の健康は全身の健康とつながっています。歯を失うことで、生活習慣病や認知症のリスクも高まるので、ご自身の歯一本一本を大事にしていく意識を強く持ってほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/一時オペ(埋入):17万円~、二次オペ(FGG等):5万円~10万円、CT撮影・診断用ワックスアップ・ステント:5000円、インプラントTEK(1本につき):2万5000円
歯列矯正治療/限局矯正:5万円~、補綴前矯正:3万円~、二期治療:60万円~、調整料:2000円~

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