小野デンタルオフィス

小野デンタルオフィス

小野 靖 院長

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用賀の住宅街でひと際目を引くモダンな建築、映画の撮影現場として使われたこともあるという「小野デンタルオフィス」。院長の小野靖先生は歯科と建築には共通するものを感じると話す。どちらも小野先生が重要だと考えている"美意識と緻密さ"が要求されるという点だ。仕上がりの美しさへのこだわり、患者の意識を高く保つための工夫など、小野先生の診療スタイルを探った。(取材日2010年5月18日)

吹き抜けの空間と手作業で仕上げる立体的な塗装 こだわりの建築

―建物がとても凝っていますね。とても素敵な空間です。

平成5年5月に開院しましたので、もう17年が経ちました。Jリーグ開幕の月と同じですので、その時のことは印象的でよく覚えています。ビルのテナントとして入るのと違い、まっさらな状態から作り上げた建物ですので、準備期間は大変でした。テナントにはない明るさを求めて、吹き抜けの空間にこだわっています。それと窓ガラスからは植物が見えるように配置していて、建物の印象にぴったりだった竹を植えました。患者さんの中には、竹の成長を楽しみにして検診にいらっしゃる方もいます。建築家は現在東海大学の教授をしているアーキプロの吉松秀樹さんです。同世代だったこともあり、比較的新しいことを楽しみながら作ることができました。時々、団体で外から覗いている方もいますよ。建築関係の雑誌によく掲載されていましたので、見に来られる方もいらっしゃいます。この用賀を選んだのは、祖母の家が隣にあって、文房具と駄菓子の店をやっていて、昔から私にとって馴染みの土地だったから。今でも亡くなった祖母のほうが近所では有名だと思います。

―最近では個室診療が増えていますが、オープンな空間ですね。

吹き抜けにしたかったので、パーテーションで区切るとせっかくの空間が台無しになってしまうので。当院では、一度に多くの患者さんを診るというよりも、一人ひとりに多く時間をとって丁寧な診療を行っています。同時に何人もの患者さんが重ならないようにしているので、個室である必要はあまりありません。手術の時には、全体を消毒して行います。広い空間ですので掃除が大変ですが、隅々まで消毒しながらきれいにするよう常に気を配っています。

―もう17年経っているとは。古さを感じません。

外装も内装も、やはり古くなりますので手入れをしなければなりません。塗装が工夫したものなので、ペンキ職人の方に私から指導をして、全て手作業で立体感が出るような塗装をしています。職業柄細かな所が気になってしまって、最後はペンキを置いていってもらって自分で仕上げました。建築関係の仕事も自分に合っていたかもしれませんね。



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