ファミリーメンタルクリニックまつたに

ファミリーメンタルクリニックまつたに

松谷 克彦院長

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「生きる」ことに向き合う

―どんな学生時代でしたか?

高校時代から、映画が大好きでしたね。大学時代は、まだレンタルビデオとかなかったので福岡から映画を観るためだけにわざわざ東京に出てくることもありましたよ。喫茶店の自主上映で観た映画なんかは良く憶えていますね。朝から晩までずっと映画館にいて2本立て映画を2回ずつ観たこともありました(笑)。白黒映画が好きで、誠実さと謙虚さがまだ残っていた1930年代のアメリカ映画、リアルを追求した戦後のイタリア映画、家族の日常を吶々とした語り口で描いた昭和30年代の邦画なんかよかったですね。観るだけでなく、仲間と8ミリフィルムで映画を作ったりもしていましたね。

―奥さまとはどこで出会われたのですか?

妻は臨床心理士なのですが、研究会で出会いました。当時、大学を出て医師になってちょうど2年目ぐらいだったと思います。家族と治療していくという家族療法に当時は力を入れていたんですね。その時の、家族療法の研究会で出会いました。そういった意味でも、良き理解者であり良きパートナーです。妻は、現在保健所でお母さんと子どもの支援をしていますが、この医院にも1週間に1回来ています。私生活においても支えになってくれているのですが、仕事においても支えてくれています。実は、クリニックの開業も妻が進めてくれたんですよ。コンセプトからデザインまで、妻がアイデアを出してくれました。だから、このクリニックでは妻がプロデューサーで、僕は現場監督という感じなんです。

―最後に今後の展望をお聞かせ下さい。

やはり、「子どもさんがどのような気持ちを抱えながら生きてきたのか」ということを大切にしたいですね。最近は、「発達障害」「ADHD」という診断が安易になされているのではということが気になっています。それらの障害はその子の気質、つまり先天的なものとされています。しかし、子どもさんの生育史を細かく見てゆくと子どもがさまざまなストレスにさらされながら育つことで結果として発達障害的になるケースもあるような気がします。人は分からないもの理解できないものに出会うと不安になり考えようとします。しかしその分からないものに何らかラベルが付いた途端に分かったような気になって考えることをやめてしまうのです。「発達障害」という診断がその子の生きてきた大変さに深く関わらないための免罪符になってはいけないと思っています。



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