伊藤歯科医院

伊藤歯科医院

伊藤昌男 院長

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JR稲毛海岸駅から徒歩5分。高洲公園に面して建つ「伊藤歯科医院」は、高洲の町と共に40数年の歴史を刻んできた歯科医院だ。院長は、大学で歯学の博士号を取り、日本歯科保存学会保存治療専門医でもある伊藤昌男先生。「一本一本の歯を丁寧に治療する」を信条に、自分の歯を残したいという患者のニーズに応える根管治療が専門で、豊富な診療経験と実績を持つ伊藤院長を頼って、東京や神奈川、埼玉はもとより、ヨーロッパやアメリカから訪れる患者もいるほどだ。一方、地元の開業医としていつでも緊急対応ができるようにクリニックの隣は自宅。一般・予防歯科、入れ歯、義歯、小児歯科などを幅広く手がけ、地域のさまざまなニーズに応えている。伊藤院長に、根管治療への思いや地域の開業医として伝えたいことなどを伺ってきた。
(取材日2015年6月2日)

開業医の仕事をまっとうするため、自宅兼クリニックスタイルに

―まず、高洲で開業されるまでの経緯から教えてください。

1970年に東京医科歯科大学大学院を修了した後、そのまま大学に残り、文部教官助手・講師として診療と研究、学生の教育にあたっていました。患者さんと接することは好きだったものの、もともとは開業の予定はありませんでした。ですが、大学紛争が激しくなり、東京医科歯科大学でもまともな診療・研究・教育活動が難しい状態になってしまった。学内で学生にすれちがっても誰1人あいさつもしないような状態で、同時期に教えに行っていた鶴見大学では直接教えていない学生まであいさつしてくれたことに、大きなギャップを感じたのを覚えています。ほかの大学の教授にという声をかけてもいただいたのですが、それよりはと開業する道を選びました。当時この辺りはできたばかりの団地で、ちょうど開業医が必要とされていたので、じゃあやってみるかと思ったのがこの場所を選んだきっかけ。開業当初は毎日すごい数の患者さんが押し寄せ、忙しさに殺されるかと思いましたが、それだけ求められているということなのでやりがいはありましたね。

―40年以上診療を続けて来られて、変化を感じることはありますか?

経済事情の変化が関係しているのかもしれませんが、ドライになったというか、「その時さえ良ければいい」という患者さんが増えているようには感じます。特にこの所目立つのは、若い人で保険診療なのにも関わらず、初回で痛みが止まれば良しとしてそこで治療を止めてしまう人。被せ物など適切な処置をしなかったことで虫歯が悪化して抜歯になるケースもあり、そういうのを見るととても残念に思いますね。またインターネットが普及してから増えたのは、「○○の機械は使っていますか?」という問い合わせ電話。自ら情報を集めるのは良いことなのですが、機械が歯を治すわけではありません。大工さんと同じで、歯科医療というのは歯科医師一人ひとりの能力なので、施設の整った大学病院に行けば良いというものでもないんですね。歯科医院を探す際には、歯科医師一人ひとりをしっかり見た方がいいんじゃないかとは思います。

―お隣はご自宅ですが、“自宅兼クリニック”のスタイルは開業当初からなのですか?

ええ、初めからです。開業医は当然そこにいるべきだという感覚なので、このスタイル以外考えられませんでした。ビル開業の問題は「じゃあクリニックが休みの日に急患が出た場合はどうするのか?」ということで、最終的には地元の開業医に押し付けることになってしまいます。それではあまりに無責任だし、本当に緊急の場合は、時間外でもいつでも診られる体制を整えておくべきでしょう。正月の2日や夜中に起こされて親知らずを抜いたこともありますが、実際にはそんな事態になることは多くはありません。しかし、用意しておく必要はあると思います。ただ、そういう患者さんに限って次の来院がないので、通院する必要があることを患者さんには理解していただきたいです。

記事更新日:2016/01/24


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