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齊藤 功院長、齊藤百合子先生 の独自取材記事

OS・OM齊藤歯科医院

(世田谷区/用賀駅)

最終更新日:2021/10/12

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院 main

用賀駅から少し離れた静かな住宅街の一画にある「OS・OM齋藤歯科医院」。院長の齋藤功先生と妻の齋藤百合子先生が2人で治療をする地域に根差した歯科医院だ。院名のOSはOral Surgery(口腔外科)の略、OMはOral Medicine(口腔内科)の略で、開業以来、一つの分野にとらわれることなく、より医療的なとらえ方で口の健康から全身の健康を考え診療にあたっている。開業当時から通う患者も多く、地域からの信頼も厚い。夫婦で息がぴったりの齋藤院長と百合子先生。2人が並んで話される様子からも、公私ともにベストパートナーだということが伝わってくる。やさしい雰囲気があふれる両先生に、日々の診療や患者への思い、また歯科医師をめざしたきかっけやプライベートな時間の過ごし方までたっぷりと語っていただいた。

(取材日2015年8月11日)

一つの分野にこだわらずより医学的な視点でオールマイティに対応

クリニックを開業されたのはいつ頃ですか?

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院1

【齋藤院長】当院は2000年1月に開業しました。僕の出身は山梨で家内は福岡出身。2人ともそれまで世田谷区との接点はなかったのですが、縁があってこの地とめぐりあいました。用賀は桜新町や二子玉川と少し違うと聞いていたのですが、実際に診療を始めてみて、地域に公務員住宅があったり、畑も多いからか堅実な人が多いと感じました。患者さんの多くはご近所の方ですが、中には以前はご近所にお住まいで今は引っ越しされたにも関わらず通ってくださっている人もいます。主婦の方や子どもからの紹介でご主人やおじいちゃんおばあちゃんにつながり、家族で通ってくれている方もたくさんいますね。こういった患者層は住宅街の中の歯科医院だからこそだと思います。
【百合子先生】開業場所を探しているとき、ちょうど桜並木がきれいな時期だったんです。駅からある程度近くて住宅街と繁華街の中間地点という立地は、診療をするのにも、私たちが3人の子どもと住むのにも適した町だと思いました。患者さんはこちらの説明をきちんと理解してくれる人が多くて、治療がやりやすいですね。

どのような方針のもと、治療を進められていますか?

【齋藤院長】私たちは近代口腔科学研究会という勉強会に所属していたのですが、その勉強会のテーマである、一つの得意分野を絞らずにオールマイティに対応するということをベースに、特定の分野に突出するのではなく広く全般を勉強し治療の現場で生かしています。従来の歯科治療は穴が合ったら詰めるといったような医療とは少し違う面が大きかったのですが、もっと医療的な視点を持ち、通常の修復や義歯の治療も行いながら、できる範囲で実践するように心がけています。そのためには患者さん一人ひとりにいかに納得してもらえるか、そして一方で患者さんの要望をかなえていくか、そのバランスをうまくとるようにしています。

特に力を入れて取り組んでいる治療はありますか?

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院2

【百合子先生】まだまだ徹底はできていませんが、衛生指導に力を入れています。定期健診にきちんと来てくださる患者さんの口腔内はかなりきれいですが、皆さんがそこまで関心を持ってくれるわけではないので、磨いていくうちにきれいになってきたという実感を持ってもらえるように工夫をしていきたいと考えています。そうすることによって当初は理解していただけなかった人が本当にきれいに磨いてくださるようになると、私たちもうれしいですね。
【齋藤院長】特に意識はしていなかったのですが、歯周病の治療には歯科衛生士とともに時間をかけて取り組んでいます。歯周病の治療は長期に渡る上、歯科衛生士の確保など難しいこともあるのですが、長期にわたって管理を行っている患者さんも多く、定期的なチェックだけで10年以上来られている方もいます。これは歯周病に限ったことではないですが、開業当初からのおつきあいの患者さんは、年を取られたり、小学生だった子が社会人になっていたりと、時間の流れにびっくりすることもありますね。

患者にとってベストな選択を考え、満足度の高い治療を提供

日々の診療で大切にしていることはありますか?

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院3

【齋藤院長】一つ一つをできる範囲でしっかりとやっていくことですね。そして、医療人として、一人の患者さんという人間に対していかに接していくべきか、ということもある程度考えていかなければと常に思っています。自分の理想としていることを押し付けるだけではなくて、患者さんの要望を聞きそれを満たすためにこちらは何をすべきか、それをいつも考えていますね。コミュニケーションにおいては、当たり前のことですが、納得して治療を続けてもらえるように、説明はできる限り時間をかけて丁寧に行うようにしています。
【百合子先生】ご高齢の方であれば自分の両親と重ねあわせて、自分の親だったらどんな対応をするかを考えて接しています。患者さんによって求めていることが違ってくるので、医療的にこうしなくてはいけないと思っても、それをやって本当に患者さんが喜んでくれるかどうかということを、体調や年齢、希望を考慮した中で相談しながら選択していく治療を心がけています。基本的な挨拶からはじまり、信頼していただけるのが治療のスタートです。恐がりの人もいれば色々な薬を服用している人、精神面で不安のある人、さまざまな人がいますが、お話をしていればその人がどんな人かだいたいはわかってくるので、お声掛けすることは忘れないようにしています。また、お子さんの場合は、長時間の治療は難しかったり、過去の経験で恐怖心が強い子や痛みを感じやすい子もいますが、精神的な年齢の成長の節目、節目で突然、昨日までできなかったことができるようになります。なので、親御さんの要望を取り入れ様子をみながら定期的に通ってもらい、根気よくタイミングを計って治療するようにしていますね。

ところで、先生方が歯科医師をめざしたきっかけは何でしたか?

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院4

【齋藤院長】僕の場合は、兄弟が医療関係の道に進んだことや両親に勧められたこともあり、歯科の道に進みました。歯学部に入って思ったのは、考えていたよりも歯科は医療系というより技術系の側面が強いなということ。もっと医療的な学問を想像していたけれど、職人的なものを学生に求めているように感じていましたね。でも、最近は患者さんからの要求も医療的な内容に変わってきているので、それに合わせて歯科もどんどん医療的な役割が強くなると思いますね。
【百合子先生】私の父は船員で一年に数回しか家に帰ってきませんでしたし、母も仕事をしていました。そんな中、母から「何か手に職をつけなさい」と言われ、初めは薬剤師になろうと思い薬学部をめざしていました。そのことが母から父に伝わったところ、父から「薬剤師になるのなら歯学部や医学部をめざしてはどうか。六年間も学生をやれるよ」と言われて。それで、資格をとれる職ということで歯学部に進学することにしました。歯科と医科を比べると、医科は客観的に血液検査などのデータに基づきある程度の診断を付けることができるのかな、と思われるのですが、歯科は毎回細かい検査をするというよりは、先生の判断や方針、手技によるところが大きいと思います。学生の頃には歯の形を覚えるために石膏を彫ったり、歯の模型を使って切削の練習を行ったりしますが、実際、治療の現場では小さな口の中で器具を使い、けがをさせないような繊細さが求められるため、外科的な要素も大きいように感じます。そういったことが想像とは少し違っていました。

地域密着の歯科治療を通じてお世話になった地域に恩返しを

お休みの日の過ごし方や長く続けている趣味があれば教えてください。

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院5

【齋藤院長】うちは子どもが3人いるのですが、診療のある日は僕らが家に帰るのは夜なので、休みの日はだいたい子どもに関することで潰れてしまいますね。疲れて休んでいるか子どものことをしているかどちらかです。
【百合子先生】習い事の送迎や普段行けない役所や銀行に出向くことが多いですね。もう少し子どもたちが大きくなれば、自分たちの時間もできるかもしれないけれど。リフレッシュは飲んで寝ることかな(笑)。ときどきはご近所のお友だちと出かけて、楽しくおしゃべりして過ごしています。
【齋藤院長】趣味と言えば、昔、ワインブームのときに2人でワイン学校に通い、ワインアドバイザーの資格を取得しました。その頃知り合った20年来の友人とは年に数回集まっています。他業種の人と合って歯科以外の話をするのはリフレッシュになりますね。大学の友だちと会うとついつい歯科の話になってしまいますから(笑)。

クリニックの今後の展望を教えてください。

【齋藤院長】どこまでニーズがあるかにもよりますが、この先住宅街でやっていく以上、訪問診療は避けては通れないと考えています。今もご近所の高齢の患者さんのところには妻が伺い簡単な診療を行っていますが、本格的に衛生士も連れての訪問診療を行うかどうかが今後の課題ですね。そのためには、いかにスタッフを充実させるかがポイントになってくるので、院長として働きやすい環境を作り、衛生士を増やすことができれば、今後の治療の幅も広がっていくと思いますね。
【百合子先生】とにかく60歳までは頑張ろうと思っていますが、自分たちの親が要介護になってくる年齢になり、子どもたちも将来を模索する時期にもさしかかる中、どのように仕事と両立させるかが私の課題です。私が大学を卒業する頃当時の教授に、あと数十年後には虫歯のワクチンが開発されて虫歯にならなくなるかもしれないし、削らなくても治る時代が来るかもしれないと言われた記憶があるのですが、実際に何十年も経ってみて、そこまで飛躍的な進歩はないなというのが実感です。もちろんインプラントをはじめとする審美の分野はかなり進歩しましたが、いわゆる原始的な治療は基本的には変わっていませんから、これからも基本となる治療については今までどおり、丁寧にやっていきたいです。
【齋藤院長】10年経っても20年経っても患者さんの要求に答えるのが第一。そこは変わらない部分です。そのために僕らが提供する医療の形がどんどん変わっていくのかもしれませんね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

齊藤功院長、齊藤百合子先生 OS・OM齊藤歯科医院6

【齋藤院長】歯周病と小児歯科と高齢者歯科の分野に力を入れています。これだけ歯科が多い中、初診で来る人も基本的にはこれまでどこかに通っていたけれど何か不満があって来られる場合がほとんどだと思います。そういう人の要求に答えていくことを目標に治療を行っていますので、何か気になることがありましたら、お気軽にお越しください。
【百合子先生】子育てしながら仕事をしている女性も多いと思いますが、私も子どもたちが小さいときは保育所が一杯で、保育ママさんという個人の保育士さんをはじめたくさんの人に支えられて仕事と育児を両立してきました。ですから、地域医療という枠の中で、何かお役に立てることがあれば恩返しをしていきたいです。できることは限られていますが、歯科治療を通じて地域の方を助けていくことができればと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/15万円(税抜)~

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