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細田 哲寛 院長の独自取材記事

細田歯科医院

(柏市/柏駅)

最終更新日:2024/03/14

細田哲寛院長 細田歯科医院 main

1991年の開業以来、柏市明原で地域に根差した診療を行ってきた「細田歯科医院」。2022年に、温かみのある一軒家のような雰囲気の同院を継承した細田哲寛院長は、何事にも丁寧に向き合う誠実な歯科医師だ。診療では患者に多くの選択肢を提示する「インフォームドチョイス」の方式を採用。効率や目先の利益は一切考えず、常に基本に則った質の高い治療に努めている。患者からの紹介で訪れる新規の患者も多く、家族ぐるみでの受診も多い同院。取材時も、質問に一つ一つしっかり答えようとする細田院長の姿勢から日頃の診療の様子がうかがえた。そんな細田院長に、継承後の変化や診療で心がけていること、治療のこだわりなどを聞いた。

(取材日2024年2月14日)

インフォームドチョイス方式の診療で患者に寄り添う

歯科医院を継承した経緯を伺います。

細田哲寛院長 細田歯科医院1

私はもともと当院で診療する傍ら、別の歯科医院でも勤務医をしておりました。しかし父が体調を崩して急遽入院することになり、2022年に院長職を継いだ次第です。現在父には一部の診療を手伝ってもらっており、治療方針などは基本的に私が決めています。しかし「患者さんのために真摯に向き合う」という姿勢はこれまでと変わりません。無理強いや不必要な治療はせず、その方の現状と今後予測される状態をしっかりとご説明し、それらを踏まえて適切な治療法をご提案する。そして複数の選択肢の中から患者さん自身に選んでもらい、一緒に治療計画を立てていくという「インフォームドチョイス」を採用しています。説明と同意を意味する「インフォームドコンセント」ももちろん大切ですが、そこからさらに選択肢をご提示し、選んでいただくのが当院のスタンスです。

そのようなスタンスにたどり着いたのは、どのような思いからだったのですか?

「もし自分が患者さんの立場だったら」と考えたとき、何を重視したいのかは人それぞれであり、歯科医師側が勝手に押しつけるものではないと思ったためです。極端な例を挙げると、噛めなくてもいいから見た目をとにかくきれいにしたいという人もいれば、前歯が銀歯でもいいから一番機能的なものを入れてほしいという人もいるかもしれません。または、審美性も機能性もそこそこのレベルであってほしいという人もいるでしょう。このように人の感覚は千差万別で、グラデーション状にさまざまな考えを持っています。それらにいかに寄り添えるかを考えた結果、インフォームドチョイスがより良い方針だという結論に至りました。

お父さまの代から変えてきたことはありますか?

細田哲寛院長 細田歯科医院2

各種検査を入念に行うようにしました。例えば、定期検診でいらした患者さんに対し、検診の段階で問題点を見つけられるよう、視診だけでなくエックス線写真や歯科用CT画像もこまめに撮るなどしてお口の中を総合的にチェックしています。CT撮影による被ばくが心配な方には、検査の必要性や飛行機に1回乗るよりも被ばく線量が少ない旨をきちんとお話しした上で同意をいただき、お口の状況をお調べします。また、診療の幅もできる限り拡大しています。患者さんの治療負担を減らすため、ホワイトニングの薬剤は複数ご用意。インプラント治療に関しても、以前は顎の骨が十分にあるケースにのみ対応可能な状況でしたが、今後は難症例も受け入れられるよう現在進行形で勉強中です。インプラントのメーカーも新しいものを導入し、幅広い「チョイス」のご提案に向けて体制を整えているところですね。

基本に忠実に、「普通の治療」を誰よりも丁寧に

治療におけるこだわりを教えてください。

細田哲寛院長 細田歯科医院3

こんなに時間をかけるのかと驚かれるくらい、一つ一つの処置をこまやかに行っています。例えば、一般的な虫歯治療では、染め出し液を1~2回ほど使ってう蝕部分の取り残しを確認します。一方、当院では染め出されている箇所が少しでもある限り何度でも治療するのがこだわりです。確認作業を徹底しながら焦らずじっくり進めているため、その分患者さんの待ち時間は長くなってしまいますね。それでも、せっかく治療に来たのにしっかり治せないのでは元も子もありませんので治療に時間は惜しみません。もう一つは、とにかく保険診療を丁寧に行っています。保険診療はすべての歯科医師が最初に学び、実践するもの。私の場合は以前の勤務先の院長先生に「保険診療を丁寧にやれば患者さんの信頼が得られ、お付き合いが広がっていく」と言われたのがきっかけで、各治療や薬剤の使い方などを突き詰めてきました。

「再治療にならない治療」を心がける貴院ならではの特徴ですね。

保険診療は材料面などで限界はありますが、お口の中に虫歯を残したりする治療は決して行わないよう細心の注意を払っています。あらゆる歯科医師が携われる保険診療だからこそ、どの先生よりも気をつかうつもりで日々治療に取り組んでいますね。現在は保険診療に加えてインプラント治療も勉強し、保険・自費を問わず診療しているものの、私の一番根底にあるのは保険のいわゆる「普通の治療」を丁寧に、一つ一つ行うこと。同時に衛生管理も基本に忠実に徹底し、特に根管治療では根管内に細菌や唾液が侵入しないようラバーダムを用いて、注意しながら治療を進めています。グローブなどもこまめに交換し、治療器具は高レベルの滅菌基準を満たした滅菌器で十分に滅菌。必要に応じて個包装にして管理しています。

患者さんとのコミュニケーションにおいて心がけていることを教えてください。

細田哲寛院長 細田歯科医院4

患者さんのお話は満足するまでしっかりとお聞きするようにしています。お話を途中で遮らず、肯定も否定もせずに最後まで耳を傾ける姿勢が大事だと思いますね。口調や話すスピードなども相手に合わせて柔軟に変えています。あとは診療時に、一人ひとりに合った歯科情報をご提供しているのも特徴です。ここでは口腔環境に加え、患者さんの性格や年齢、生活環境も踏まえたアドバイスをしますので、お伝えする内容はさまざま。忙しくて歯磨きに時間をかけられない方に「夜だけは頑張ってね」とお話しすることもあれば、栄養の観点から生活指導を行うこともあります。ご本人が無理なく取り組める提案の仕方を考える上でも、患者さんとのコミュニケーションがヒントになりますね。

患者の「健口」とスタッフの実りある生活を願う

診療を支えるスタッフさんについても伺います。

細田哲寛院長 細田歯科医院5

私が子どもの頃から勤務していて、当院に関して私よりも詳しい部分もあるベテランスタッフがいます。そのスタッフが中心となって新人を指導するほか、自らが見本となり、率先して仕事を探す姿勢を示してくれるので非常に心強く思っています。そんなベテランスタッフの存在もあり、周りのスタッフも仕事の目的を考え、その目的を達成するためにすべきことを自身で見つけて動いてくれる人が多いです。一方、休憩時間はメリハリをつけ、仕事と関係のない話で盛り上がっています。スタッフたちと一緒に食事に行く機会も多いのですが、私が院長としては若いこともあり、友達のような感覚で接しやすいのかもしれませんね。スタッフにとって、当院が「充実した生活を送るために通う場所」の一つになれば幸いです。

今後の展望をお聞かせください。

現在はスタッフの人数が少なく診療も小規模ですが、今以上に多くの患者さんの健康なお口、つまり「健口」に携わりたいと考えています。インプラント治療も勉強中の身ですので、治療の幅を拡大し、多様なケースに対して負担の少ないご提案ができる歯科医院へと成長したいです。第一には、やはりスタッフの増員ですね。より良い職場環境づくりの一環として、働く中で刺激を感じられるよう学びの場も充実させています。勉強会では私が講習会などで学んだ知識を共有しており、ミーティングではまさにスタッフ採用についてみんなで話し合ったところです。いずれ歯科医院を移転・建て替えたとき、大勢のスタッフが和気あいあいと働き、そこに患者さんも加わってみんなで明るく楽しく過ごせたらいいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

細田哲寛院長 細田歯科医院6

当院に来てまだ2年ほどですが、柔軟な思考のもと、以前から通ってくださる方、新たに来てくださる方のどちらにも可能な限り寄り添いたいと考えています。偏った意見ではなく、多方面から得た知識を公平な目線から判断・説明し、その方にとってベストな治療を選ぶお手伝いをいたします。複数の歯科医院を受診し、それぞれ異なる治療を勧められて困っている方にこそ来ていただきたいですね。じっくり時間をかけ、情報を整理しながら一緒に治療計画を立てていきますので、お悩みがあればぜひ気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/88万円、インプラント治療(1本)/38万5000円~、ホワイトニング/ホームホワイトニング:1万4300円(1クール10回)、オフィスホワイトニング:2万2000円(1回)、デュアルホワイトニング:3万5200円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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