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馬目 時宗 院長の独自取材記事

マメデンタルクリニック

(世田谷区/用賀駅)

最終更新日:2023/06/27

馬目時宗院長 マメデンタルクリニック main

田園都市線用賀駅から徒歩約2分、ビル2階にある「マメデンタルクリニック」は大きなガラス窓から陽光が降り注ぐ明るい歯科医院だ。院名の由来にもなっている愛称の「マメ先生」と呼ばれる、馬目時宗(まのめ・ときむね)院長。馬目院長のほかにもそれぞれの得意分野を生かした3人の歯科医師による診療日も設け、専門性の高い治療が受けられるのも同院の特徴だ。4つのユニットはシンボルカラーのソラマメ色で、そのうち一つには小さな跳び箱の玩具を置くなどして、子ども連れでも楽しく過ごせるよう配慮されている。待合室には馬目院長の親戚であるアメリカ在住の画家による空から見たニューヨークの大きな絵が掲げられ、飛行機で旅する気分を思い出す人もいるだろう。そんな心癒やされる空間で、馬目院長に診療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2023年4月10日)

予防を重視して家族のように患者を大切にする

まず、こちらの歯科医院のコンセプトについて教えてください。

馬目時宗院長 マメデンタルクリニック1

一つは「患者さんをできるだけ病気にさせず、一生自分の歯で過ごしてもらえるようにする」ということです。虫歯や歯周病も感染症なので、治療後も原因を改善しなければ再発を繰り返します。再発防止には定期検診による予防が欠かせないと患者さんに知ってもらい、自らの意志で通っていただけるようにするというのが一番力を入れているところでしょうか。もう一つが「患者さんを家族だと思って予防と治療にあたる」という点です。歯科衛生士や助手も名札をつけて、名前のある一人の人間として患者さんに接するようにしています。スタッフ全員で一人ひとりの患者さんのお名前、パーソナリティーなどもしっかりと把握。口の中というパーソナルな部分を見せていただくのですから「こんなに自分のことを知っていてくれるんだ」という安心感を提供できたらと思っています。

開業して17年。現在はどのような患者さんが多いですか。

近所の方と遠方からの方が半々です。もともとは皆さん、近隣にお住まいだったのですが、転勤、引っ越しなどがあっても、変わらずに来てくださるのはありがたいですね。年齢層は幅広く、歯が生えてきた6ヵ月くらいの赤ちゃんから90代の方までいらっしゃいます。子どもの虫歯から高齢者の義歯まで、多種多様なニーズに応えるため、補綴、小児歯科、矯正、保存修復を専門とする歯科医師4人でチーム医療体制をとっているのも当院の特徴といえるでしょう。

なぜ、それぞれ専門分野を持つ歯科医師による診療体制をとろうと思われたのでしょうか。

馬目時宗院長 マメデンタルクリニック2

もし、自分が患者だったら、あるいは、大切な家族を診てもらうとしたら、どんな治療を希望するかと考えたのがきっかけです。やはり、より専門性の高い治療を受けられたほうが安心ですよね。小児歯科の先生は基本的に土曜日、それ以外の先生は不定期で月に何回か診療にあたっています。毎月の予定はホームページのほかに玄関前の黒板で告知しているのですが、季節の草花や行事のイラストが好評なんですよ。じつは、歯科医院向けのポップアートコンテストで優勝したスタッフが毎月描いてくれていて助かっています。

人とのつながりを大事に歯から全身の健康を守りたい

待合室にも先生方の似顔絵があるなど、優しい雰囲気ですね。

馬目時宗院長 マメデンタルクリニック3

待合室には「普通の椅子より気が紛れるかな」と、マッサージチェアも3台置いています。大型モニターでは予防方法や治療方法の説明動画を流して、お待ちになっている間も「怖いことはない」と、患者さんに安心してもらえるようにしました。昨年5月に改装したのですが、ユニットもシンボルカラーのソラマメ色にして、より明るい雰囲気になったのではないでしょうか。感染症対策としてオペ室用の大型空気清浄化装置も設置したのですが、花粉症の患者さんからも喜ばれていて導入して良かったです。

先生が診療にあたって大事にしていることを教えてください。

患者さんが何でも質問しやすい雰囲気をつくることでしょうか。「緊張して何も聞けなかった」というのは一番残念だと思うんです。そのために、患者さんを一人の大切な人として見るように心がけています。お顔を見た瞬間にお一人お一人のプロフィールがパッと思い浮かぶようにしていますが、特に無理をしているわけでもなく自然と頭に入っている感じです。人への興味が強いのかもしれません。ご自身の大事なお体のことですので、理解し納得し、治療を受けていただきたいです。

人と人のつながりを大事にする、そんな歯科医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

馬目時宗院長 マメデンタルクリニック4

母が「人さまのお役に立てる人になりなさい」と、育ててくれたおかげだと思います。勤務医だった父がそんな人物だったんです。成蹊小学校の合格発表を3人で見に行ったのはなんとなく覚えていますが、それから2週間後に病気で36歳の若さで他界しました。成蹊大学まで進学してサラリーマンになったり家業を継いだりする同級生も多かったので、僕もそうしようかと思ったこともありましたが、医療関係に進むと決めたのは父の影響もあると思います。

補綴を専門に学んだ理由は何だったのでしょうか。

日本大学歯学部付属歯科病院で実習をしている際、適切な義歯を入れることで、食事が取れるようになることをめざせるだけでなく、姿勢が整い、生きるエネルギーを取り戻すことにもつながり得ることを学びました。そこで、「自分も食事が取れずに健康を害している人を助けていきたい」と、思ったんです。指導してくださっていた先生も本当に優秀な方で、さまざまなことを教えていただきました。歯が命に直結していることを学べたのは貴重な経験でしたね。先生との出会いに心から感謝しています。

歯科医院は予防のために通う場所という考えを広めたい

今後の展望についてお聞かせください。

馬目時宗院長 マメデンタルクリニック5

一生のうちに出会える方の数は限られています。だからこそ、せっかくここで知り合いになれた方々が健康で長生きして「いい人生だった」と、思ってもらえるようにサポートしていきたいです。日本は長寿国といわれていますが、じつは健康寿命の順位は低い。人生の最後に好きなものも食べられない時間が10年以上あるのではつらいですよね。そうならないためには、もっと予防歯科に対する意識を欧米レベルに高めていかなければいけないと思っています。当院ではメンテナンスに通ってくださる方も多いです。こういった意識が、当院に限らず社会に広がっていくためのお手伝いもしていきたいです。歯科医院は「痛くなってから行く場所」というネガティブなイメージを払拭して「どこかが悪くなる前に予防に通う場所」というポジティブな文化を、みんなで作っていけたらうれしいです。

お忙しい毎日をお過ごしですがリフレッシュ法はありますか。

小さい頃からスポーツが好きで、冬はスキー、夏はゴルフなどにたまに行くことでしょうか。歯科の診療は細かい仕事が多いので、休日は屋外で体を動かすのは気持ちが良いですね。スキーもゴルフも生涯にわたって楽しめるスポーツですが、人生の早い時期に出会わせてくれた祖父にも感謝しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

馬目時宗院長 マメデンタルクリニック6

歯科医院に怖いイメージを持っている人も多いかもしれません。でも、虫歯や歯周病は決して怖い病気ではありません。そのほか、口の中の病気は対処法が確立されているものが比較的多いので、きちんとメンテナンスしていけば、長く自分の歯で食べていける確率をグンと上げることも望めるでしょう。コロナ禍で失われた平凡な日々のように、歯はなくしてみないとありがたみを感じにくい部位だと思います。ただ、どんなに気をつけていても病気になってしまうとか、治療法がまったくないとか、歯科医師がまったく無力な症状はほとんどありません。ここに限らず、今、歯科医院はたくさんありますから、自分に合うところもきっと見つかるはずです。必ず良い出合いがあると思うので、恐れずに歯科医院の扉を開けていただければと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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