小児と矯正歯科の専門家による
子どものための予防歯科と矯正歯科
石橋歯科医院
(三浦市/三浦海岸駅)
最終更新日:2020/11/02


- 自由診療
子どもの歯を守り、歯並びに問題がある場合は矯正治療を受けさせることは、保護者の責任といわれる。しかし実際には、歯科医院を苦手とする子どもが多く、どのように虫歯予防をすれば良いのか、いつ矯正治療の相談を受ければ良いのかと悩む保護者は多いのではないだろうか。そこで、子どもの歯科予防や、将来的に歯を守るための予防の一環としての小児矯正に力を入れる神奈川県三浦市の「石橋歯科医院」を取材した。同院では、毎月1度日曜日を、矯正治療日並びに子どもの定期検診・メンテナンスの日として設置。石橋惇也先生と、妻の石橋恵美先生、矯正歯科医師の藤澤勝征先生が連携して診療を行い、子どもの「歯医者さんデビュー」を応援している。子どもの将来を考えた同院の小児歯科診療について聞いた。(取材日2020年10月11日)
目次
毎月、子どもの虫歯予防と矯正歯科の相談日を設置。女性歯科医師を中心に子どもの歯科医院デビューを応援
- Q子どもを虫歯から守るために大切なことは何でしょうか。
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A
▲女性歯科医師ならではの視点のこまやかな診療を行う
【石橋恵美先生】虫歯は感染症です。子どもの場合、お母さんやご家族の虫歯菌が感染して定着します。ですから、まずお母さんは、虫歯や歯周病の治療は妊娠前に終わらせて、妊娠中もメンテナンスを受けてお口の中をきれいにしておく必要があります。お母さんだけでなく、お父さんやご家族も、赤ちゃんが生まれるまでにお口の中をきれいにしておいていただきたいですね。そして赤ちゃんに口移しで食べさせたり、スプーンを共用したりするのは避けてください。その上で、歯が生えてきたら「歯医者さんデビュー」をして歯科医院で定期検診と虫歯予防、歯磨き指導などを受けて、3歳までにお口の中の環境を整えていくことが大切です。
- Qメンテナンスを始める時期や頻度について教えてください。
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A
▲明るい対応で子どもも楽しく取り組める
【石橋恵美先生】歯医者さんデビューは、歯が生えてきたタイミングがお勧めです。お子さんにとって人生で初めての歯科体験ですから、怖い所ではなく、明るくて楽しい、きれいにしてもらえる所という意識づけをすることが大切です。そのためには歯科医院に慣れるために、歯が生える前でも親御さんの通院に一緒に来てもらうのもいいでしょう。メンテナンスの間隔は1ヵ月から半年まで、そのお子さんの成長やお口の中の状態によります。当院ではお子さんに関しては、私が母親としての目線も生かしながら、お子さんそれぞれの成長のスピードに合わせて対応しています。歯並びに問題がありそうな場合は、矯正担当の先生と連携しながら対応します。
- Q診療の際に心がけていることはありますか。
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A
▲すべての先生が患者と同じ目線を心がけて診療してくれる
【石橋恵美先生】お子さんと同じ目線でお話しすることや、学校のこと・好きなことの話をして緊張を和らげるように心がけています。そして決して無理をせず、「今日はお椅子に座るだけ」「今日はここまでできるようになろうね」とステップを踏んで進め、何か一つできるようになったら必ず褒めます。泣いたり嫌がったりする子も、帰りには笑顔になってくれますね。親御さんに仕上げ磨きのアドバイスをする時も、まず、お子さんのお口の中を一緒に見て磨き方を把握していただき、次に、私が実際に仕上げ磨きを行うのを見ていただきます。親御さんにも「前回よりもここがよく磨けています。次はここを」とステップを踏んで指導するようにしています。
- Q予防歯科の一環としての矯正の役割を教えてください。
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A
▲矯正の悩みにより具体的に答えてくれる
【藤沢勝征先生】矯正治療は、本来、歯並びの見た目を整えることより、噛み合わせや機能にアプローチし、将来的に歯や口腔全体の健康を守っていくためのものです。歯並びが悪いと歯磨きが行き届かず、虫歯や歯周病になりやすく、噛み合わせや歯の角度に問題があると歯の寿命が短くなることも。また小児矯正は成長を利用したもので、将来、本格的な歯列矯正を行う際に抜歯や外科手術を不要にしていける期待も。タイミングを逃さず矯正の判断をしていくためには、矯正が専門の歯科医師も在籍するクリニックで定期的に診てもらうのがいいでしょう。特に上顎は10歳ぐらいまでに成長が終わるので、受け口の場合は、早めにご相談いただきたいです。
- Qこちらで行う小児矯正や治療は、どのような特徴がありますか?
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A
▲歯科医師同士の連携も密で安心
【藤澤勝征先生】歯の並ぶスペースが狭い場合は、顎を広げていく床拡大という方法、骨格的に上顎が小さい場合は上顎の成長とともに広げていく上顎前方けん引装置という上顎を引っ張る装置を使った方法などで行います。その後、成長に合わせて本格的な歯列矯正を行っていきます。骨格の問題は遺伝が関係しますので、親御さんの歯並びや骨格、矯正経験なども参考にしながら治療を進めています。 【石橋惇也先生】当院では、小児矯正は矯正が専門の歯科医師が対応し、矯正中の予防歯科や歯磨き指導は、子どもの扱いに慣れた女性歯科医師と歯科衛生士が行います。ご要望に合わせて専門的な治療が行えるので安心して受診していただけると思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正30万円~/成人矯正50万円~/マウスピース型装置を用いた矯正15万円~(すべて税抜き)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。