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野原 栄二 院長の独自取材記事

野原歯科室

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2020/06/09

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栄駅16番出口から徒歩3分の複合ビル4階にある「野原歯科室」。ファッションビルに隣接しているため、買い物途中や仕事帰りにも利用される歯科医院だ。清潔感のある待合室にはゆったりとくつろげるソファーが並び、診療前に歯磨きができるパウダールームや無料ドリンクコーナーが設置されている。「できるだけ歯を残し、お口全体の健康を考えて包括的な診療をご提供しています」と話す野原栄二院長は、歯周病や審美面に配慮した診療、インプラント治療、矯正歯科など幅広い診療に精通した経験豊富な歯科医師。名古屋市中区歯科医師会の専務理事も務める野原院長に、診療方針と今注目している治療について聞いた。
(取材日2020年4月27日)

「体全体から答えを探す」という考え方との出会い

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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小学生の時に虫歯にかかり、当時先端の診療を行う先生と出会えたことがきっかけですね。父が経営する会社のそばにあった歯科医院の先生は、その時代にアメリカで学んだ経歴を持っており、自由診療のみで時間をかけてしっかりと治療するという方針でした。高校卒業を控えて進路を考える際、ちょうど不況だったので父は会社経営を継がせようとせず、「好きな進路を選べ」と言ってくれました。そこでかかりつけの歯科医院から子どもの頃受けた印象を思い出し、歯学部を受験することにしたのです。当時治療してもらった部分は、今でもきちんと機能しています。

診療のモットーは?

不調の原因を口の中だけでなく、全身から考えるということです。大学卒業後にいくつかの勉強会に参加させていただいておりましたが、その中で、日本歯科大学名誉教授の丸茂義二先生に出会いました。丸茂先生は、今の私の師匠にあたる方です。先生によると、虫歯や歯周病といったトラブルの原因は口の中だけにあるのではありません。「体全体から答えを探す」という考え方との出会いが、それを実践する診療方針にシフトするきっかけになりました。この考え方に基づいた診療を学び始めて17、8年がたちますが、今でも私はその勉強会で教わり続けています。師匠との出会いは、私の中で非常に大きな存在を占めています。

根管治療に注力しているのだそうですね。

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根管治療は神経に達した深い虫歯に対する治療法で、歯の根を通る細い管から歯髄と呼ばれる歯の神経や血管を抜き取り、薬剤を充填することで根を抜かずに残します。現在、若い歯科医師の間で人気のある治療分野はこの根管治療です。アメリカでは歯科医師が口内のトラブル全般を治療するのではなく、それぞれが専門分野に特化した治療を行います。子どもの頃かかっていた先生は、おそらく根管治療に特化していたのでしょう。その先生は根の治療にとても時間をかけ、すべての治療過程に丁寧に取り組んでいました。歯の根の治療では、こうした一つ一つの工程を丁寧に行うのは基本中の基本。私自身もそのスタンスで根管治療に取り組んでいます。

「歯周病」と一括りにせず、根本原因を取り除いていく

歯周病に対する考え方をお聞かせください。

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歯周病は歯を失う原因の第一要素。歯の寿命に関わるので、力を入れています。通常歯周病は、磨き残しやお口の中の細菌が原因だといわれていますが、師匠の考え方によると、歯周病菌などの細菌が増加する原因は抵抗力の低下です。例えば同じビーグル犬であっても、海外の牧場のような場所で育った場合は歯周病がありません。しかし家の中で飼うと、歯周病にかかります。周囲の環境や運動習慣などの要因が体力を奪っており、細菌がはびこる原因となっているのです。人間も同じで、その人の生活や背景を考えなければ歯周病は治りません。ブラッシングはあくまで対症療法。私は治療を通し、患者さんが本来持っている治癒力を引き出すことに取り組んでいます。

免疫力以外にも、歯周病を悪化させる要因はありますか?

当院では患者さんの生活全体から健康を阻害する要因を見つけ出し、それをご本人に伝えて改善指導をしていきます。もちろんそれと同時に、通常の歯科治療も行います。例えばパソコンを頻繁に使う人は顎の位置がずれやすかったり、首や目にも負担がかかりやすい傾向があります。視線の位置も変わりますし、噛む位置もずれるので本来かかるべき位置とは別の位置に不当な力がかかり、歯周病の炎症によるものと同じように顎の骨が破壊されるのです。時間がたって「骨が吸収された」という結果だけをみると、歯周病菌と姿勢のどちらが原因か特定できません。結果的にそういった患部には歯周病菌も繁殖するので、すべて「歯周病」といわれます。そういった原因を追究し、根本的に解決する治療が必要です。

具体的な歯周病治療の進め方は?

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まず問診や姿勢の観察を丁寧に行い、原因がお口の中にある本来の歯周病なのか、姿勢からきているものなのかを判断します。歯周組織が破壊されていたり、汚れが付着していたりするので通常の治療もしなくてはならないことが多いですね。もし姿勢や生活習慣が問題となっている場合は、それらの指導を盛り込みつつ、治療を進めていきます。ただ、その人の生活習慣を根本的に変えることはなかなかできませんし、大人になって成長が止まっても歯並びや歯の形は骨格とともに変化していくので、そういったことを踏まえながら、将来的な変化を予測した治療を行います。将来の顎の位置や加わる力を先読みし、補綴物に反映させることは予防にもつながっていくんですよ。

将来の変化を予測するには、やはり経験が必要ですか?

そうですね、経験や勉強会などで学んだ内容から将来の変化を予測しています。変化の度合いや方向性は生活習慣や職業などでまったく異なるため、それらを把握して治療を選択しなければなりません。当院にも若い歯科医師が見学に来ますが、私の頭の中に入っているビジョンに基づいて患者さんに生活習慣や姿勢への指導を行っているので意図が伝わらず、普通の治療に見えるようです。実際にはとても奥が深いんですよ。現在主流の審美歯科に偏重した欧米的治療法は、よほど時間と資金に余裕がなければ受けられません。私としては自分の歯を長持ちさせ、将来起こり得る変化に順応できる柔軟性のある治療法が優れていると考えており、そのような治療を若い人に伝えていきたいと考えています。もちろん当院のスタッフにも、講習会に積極的に参加してもらい、院内で勉強会も開くなどして、スタッフ皆でこの考え方を共有しています。

増加するインプラント周囲炎やオーラルフレイルに注力

歯周病やインプラント、根管治療など幅広い診療をされています。最近はどんな治療に注目していますか?

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高齢化が進む今、口腔機能の低下を意味する「オーラルフレイル」の予防は重要だと考えます。飲み込む力が弱くなったり、むせたりという症状を放っておくと、内臓が弱ったり認知症につながったりと、さまざまな部分に影響が出ますので、早めに対処して要介護にならないように気をつけたいですね。あともう一つ注力しているのは、インプラント周囲炎の治療です。進行すると骨髄まで炎症を起こし、健康な自分の歯を失うことになりますから、口腔機能低下にもつながってしまうのです。

インプラント周囲炎の治療に注力するようになったのはどうしてですか?

この疾患で困っている方が増えているからです。ここ数年の間に治療技術が進んだことによって、土台となる骨がない場合でも、新たに骨を作ってそこにインプラントを埋入するということが可能になりました。しかし、人工的に作られた骨は弱いので、土台が崩れてインプラントの周囲組織が炎症を起こしているのではないかと考えられています。また、インプラント周囲炎は、血流の悪い場所にインプラントを入れたことによっても起こります。進行具合にもよりますが、たとえ他院で入れたインプラントであっても何とか残す工夫をしています。

インプラントの救済措置をしているのですね。

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当院では、たとえ3分の1以上の骨を失っても、新たに骨を足したりといったインプラントを残せるような処置をします。高額なお金をかけて入れたインプラントですから、工夫をしてできるだけ長く利用したいですよね。インプラント周囲炎は、初期の段階であれば通常の歯肉炎と同じように丁寧にクリーニングを行うことで、進行を食い止めます。重度の場合は骨を足す手術なども可能です。今後も患者さんの負担をできるだけ減らしつつ、最善の治療ができるよう私自身の技術も磨いていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミック治療/詰め物:3万円~、かぶせ物:5万円~
インプラント治療/1歯36万5000円、骨造成治療:5万円~、
マウスピース型装置を用いた矯正/70万円~、ワイヤーを使った矯正/50万円~、
ホワイトニング/オフィス:4万円、ホーム:3万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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