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山口 和正 院長の独自取材記事

やまぐち歯科

(名古屋市中川区/春田駅)

最終更新日:2019/08/28

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名古屋市中川区服部、中学校や幼稚園などがある住宅地に建つ「やまぐち歯科」。道路からも、きれいに整えられた庭が垣間見える。山口和正院長が長年手塩にかけてきた自慢の庭で、診察室からは大きな窓の向こうに季節の花々が楽しめる。30年以上、地域に根づく医院としてコミュニケーションを大切に、子どもから高齢者までそれぞれに適した治療を心がけている。「予防こそが最大の治療」を信条とし、地域への恩返しとの思いで日々診療にあたる山口院長に、予防の大切さや得意な治療などについて話を聞いた。
(取材日2016年11月17日)

口腔外科出身で義歯に自信。保険適用で経済的にも安心

まず開業の経緯について教えてください。

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そもそも歯科医師になった理由ですが、私は埼玉の田舎の出身で、小学生の頃、村の中で一番歯が悪いと言われたんです。それで一念発起して「歯医者になろう」と思いました。卒業後は親元を離れて熊谷の中学・高校へ、そして愛知学院大学歯学部に進みました。口腔外科の医局を経て大宮市で勤務しつつ開業を考えたのですが、ちょうど東北新幹線が開通する頃で土地代も高くなり、名古屋に戻ってある医院の分院の院長として勤務、そして1982年に開業、翌1983年にここに移転してきました。当時、周囲は水田ばかりでしたが、今では住宅が増え、近くにインターもできて栄へは車で15分です。30年以上医院をやっていると、昔幼稚園児だった患者さんが親になってお子さんを連れてきてくれることも多く、ありがたいですね。

先生のご専門や得意な分野は何でしょうか?

口腔外科を専門に学びましたので、歯だけでなく顎関節にも気を付けて診ていますし、昔は矯正治療もインプラント治療も行っていました。東京や各地の講習会や勉強会にはよく参加していて、大切な時間だったと感じています。飲み会を含めてね(笑)。現在は、増えてきた高齢の患者さんのために義歯を作製することが多いですね。歯科医師は、まず義歯がうまくできなければいけないと思うのですが、私は昔から義歯にも力を入れていて得意分野の一つです。当院は、保険適用の義歯が主体で、自費でされる方はほとんどいません。何でもいいから自費でやりたいという方にも、まず保険でやっていただくんです。やはり高齢の方はお金を持っていたとしても先のことを不安に感じていらっしゃいます。そんな気持ちもくみとり、こちらから自費治療を勧めることはしていません。

保険適用の義歯だと経済的にも安心ですね。

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そうですね。皆さん、保険のものを丁寧に使われています。働き盛りの方は忙しく、なかなかメンテナンスに来られないこともありますが、ご高齢の方は「続けて来てくださいね」と伝えるとちゃんと来てくださいます。保険診療ばかりだと医院の経営としては下手なのかもしれませんが、私も65歳になり、社会に恩返しする年かなと思っています。義歯は、口に入れたとき、最初に違和感があるのは当然なんですよ。逆に、何か変だなと思わないとおかしいぐらいです。違和感がある範囲内であったらいいわけで、その違和感が異常なのか、一時的なのかは経験で判断できます。

「健康創造のパートナー」として体の健康管理にも貢献

予防治療にも力を入れていらっしゃるそうですね。

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はい。十数年前ですが、虫歯などの治療に疑問を覚えたことがありました。治しても治してもまた悪くなるからです。なぜかと考えると、予防という概念がないからだったんですね。当時は世間でもドクターより勉強した歯科衛生士のほうが予防の大切さを知っているという状況でした。ある時期所属していたスタディグループで、北欧で取り組まれていたキシリトールによる予防についての講演会を行いました。名古屋では先駆けとなる開催だったのですが、歯科衛生士を中心に250人ほど集まりましたね。同じ頃、当時あまり知られていなかったPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)をテーマに、その大家であった先生に私が直接依頼をして講演会を行ったこともあります。当院では患者さんに必ず予防の大切さをお話していますので、今では患者さんの半分近くが予防のために来られていますよ。

こちらには子どもの患者も多いとか。

歯科医院は怖いというイメージがありますから、それを払拭しないといけないと思っていて、夜寝られないほどの苦痛がある症状を除き、無理強いをする治療はしていません。親御さんの了承を得てお話だけで終わることもありますね。抜歯も子どもの意思を尊重し、説明して、子どもから「歯を抜いてもいいよ」と言う方向に持って行きます。トラウマにしてほしくないですし、お母さんもつらいですからね。当院では犬とかクマのバルーンを作ってお渡ししていて、それを楽しみに来てくれる子もいます。スタッフには「家で練習して来てね」と作り方のビデオを渡しているんです。昔ハワイで大道芸人がバルーンアートをしているのを見ていいなあと思い、取り入れました。四足の動物は割と簡単で、首を長くすればキリンに、耳を長くすればうさぎにできます。

普段、院長が大切にしていらっしゃることを教えてください。

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口の健康が、体の健康にとって大事なことは言うまでもありません。患者さんたちの「健康創造のパートナー」として、体全体の健康管理に貢献したいと思っています。普段、大事にしていることの一つは、長く通ってくださる患者さんも多い中、コミュニケーションを欠かさないようにすること。自分でいうのも何ですが温厚な性格ですので、丁寧にお話を聞いて患者さんが納得されてから治療を進めており、トラブルにならないよう配慮しています。また極力、削らない、抜かない、ストレスをためない治療を心がけています。痛みの少ないレーザー治療は随分前から行っており、YAGレーザーを2台備えて毎日使っています。

「予防が最大の治療」、口内環境を良い環境に

お庭にはレンガや枕木が敷き詰められ、花がたくさん咲いて素晴らしいですね。

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昔はお酒を飲むことが好きで帰りも遅かったのですが、家にいるようになってから、診療室の窓からきれいな庭が見えるといいのでは、と思い立ち、ガーデニングという言葉も知らなかったのですが自分で設計図を引いて、最初にウッドデッキを作ったんです。排水も考えて工夫していたらどんどんおもしろくなってきまして、最初に木で作った壁は腐ってしまったので、新しくレンガを一つひとつ積んで壁を作りました。枕木も自分でチェーンソーで切って敷き詰めた作品です。壁のライオンの装飾は、口腔外科手術のときに型取りする手法で型を取って、白いモルタルを載せて作ったものです。患者さんが庭を褒めてくださると、しゃべりすぎそうになるので気をつけています(笑)。

お忙しい中、ご自身の健康法などはありますか?

庭の手入れもそうですが、院内や玄関の掃除を朝から夫婦でやっているのが気分転換ですね。運動は、昔は日本拳法をしていましたが、今はスポーツジムへ行っています。時間がないときは、この辺りを5kmほど走ったりしていますね。若い先生方と飲み会もしていますので、飲み会仲間ということで多分、私は慕われていると思います(笑)。とにかく日々の勉強もそうですが、いろいろなことに興味を持って取り組むよう努力しています。

ありがとうございました。最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

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先にも述べましたが「予防こそ最大の治療」ということです。良い環境であれば良い人間が育つように、口の中の悪い環境を打開することが大事なんです。当院では「ベタベタお口からサラサラお口に」という言い方をしています。歯科医院は、痛くなってから行くところではなく、悪くならないよう、痛くならないよう処置をするところです。虫歯でも歯周病でも、また噛み合わせでも顎関節でも予防は大切なんです。特にお子さんには、だらだら食いをしないよう、また食事の間隔を空けるよう気を付け、家族ぐるみでしっかりした歯磨きの習慣を付けていただきたいですね。

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